ボクの穴、彼の穴

INTRODUCTION

松尾スズキ初の翻訳絵本として話題になった『ボクの穴、彼の穴。』を
ノゾエ征爾が大胆に翻案・舞台化。
穴の中に身を潜め恐怖と疑心暗鬼にさいなまれるふたりの兵士役に
塚田僚一(A.B.C-Z)と渡部秀が挑む!!

「戦争です!」
この言葉から始まるイタリア人童話作家 デビッド・カリの絵本は、戦場の塹壕に取り残され、お互いへの恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる兵士たちの物語です。
日本では演出家であり脚本家、映画監督とマルチな活躍で知られる松尾スズキによる初の翻訳絵本として注目されています。

戦後70年が経った今、私たちは戦争を体験していない、知らない世代。
自分とは関係のない世界の出来事です。
でも、本当の「戦争」は身近な日常に潜んでいるかもしれません。
ノゾエ征爾の翻案・脚本によって、人間の敵対心、境界線、儚さ、惨めさ、愛らしさなどを、孤独な人間の自問自答を通して、ユーモラスに描きます。この世界を舞台で表現していくのは塚田僚一(A.B.C-Z)と渡部秀。若きエネルギーが二人で孤独な兵士をどう演じるか、どうぞご期待ください!

STORY

ぼくは一人、穴の中・・・。
孤独な一人の兵士が塹壕の中で、ふるさとにいる家族や恋人を想いながら、
一人「戦争」を戦っている・・・・。

戦場の塹壕に取り残され、お互いへの恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる兵士。
殺すか、殺されるか、じっと塹壕に身を潜め、互いに相手を「モンスター」だと信じ、
「殺す」ことだけにコミットしている。しかし、その塹壕には自分一人。
「戦争のしおり」が自分の正しさと信義のすべてである。お互いに「戦争のしおり」という大きな力に操られ、
どんどん相手が大きなモンスターになり、疑心暗鬼と見えない敵への妄想が膨らんでいく・・・。
そして、最後に兵士のとった選択は・・・・。

COMMENT

INTERVIEW

塚田僚一さん(A.B.C-Z)へのインタビュー

「ボクの穴、彼の穴。」への出演が決まりまして今現在のお気持ちをお聞かせください
今現在、ワクワクとドキドキが二つあって複雑な気持ちです。
この作品に参加出来る事へのありがたさと、二人芝居という緊張や不安。
初めての事もあるので、まだ複雑な感じです。
二人芝居への意気込みをお聞かせください
二人芝居はもちろん初めてです。役者二人で世界を作り出さなければならないですし、本当に良い作品を皆さんに届けたいので、共演者の渡部秀くんと話し合いながら、意識を持って挑みたいと思っています。緊張感がある現場になると思います。
原作の印象をお聞かせください
この作品のお話をいただいてから原作の絵本を読みました。
最初は「戦争」というテーマを聞いて、戦争って70年以上前のことで、自分とは距離があると思っていました。でもこの絵本は、戦争の用語や専門用語とかもなく、割と身近に感じることが出来ました。舞台は戦場ですが親身に感じられる話でしたので、色んな人たちに楽しんでもらえる作品だと思いました。
演出のノゾエ征爾さんと共演者の渡部秀さんの印象をお聞かせください
ノゾエ征爾さんは、スマートな方だなと思いました。この絵本を舞台作品にしようという目を持っているというか、自分の心の中も読まれていそうな気がして、面白い人だなと思いました。
渡部秀くん、かっこいいです。容姿ももちろんですが、中身も年下なのにしっかりしているなと思います。
公演を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします
沢山の方々に観て貰いたいので、ぜひ劇場へお越しください。よろしくお願いします!

MOVIE

CAST&STAFF

原作:
デビッド・カリ
イラスト:
セルジュ・ブロック
訳:
松尾スズキ(千倉書房より)
翻案・脚本・演出:
ノゾエ征爾
出演:
塚田僚一(A.B.C-Z) 渡部秀
音楽:
田中馨
美術:
乗峯雅寛
衣装:
下田昌克
照明:
佐藤啓
演出助手:
大江祥彦
舞台監督:
今野健一
宣伝美術:
榎本太郎
宣伝写真:
端裕人
宣伝スタイリスト:
嶋岡隆
宣伝ヘアメイク:
奥山信次
制作協力:
TSP
プロデューサー:
毛利美咲
製作:
井上肇
企画製作:
株式会社パルコ
PARCO劇場 クライマックスステージ