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ボードビル・ハウスからブロードウェイ、そしてハリウッドへ アメリカのショービズ界に燦然と輝いた往年の“セックス・シンボル”メイ・ウェスト(1893−1980)の破天荒で、愛すべき生涯を、“メイ・ウェストおたく”の現代の男女が、彼女の数奇なエピソードの数々に唄と笑いを交えながら辿っていく。 売れない女優のジョー(黒柳徹子)と図書館映画資料室勤務のチャーリー(田中 健)、ふたりはメイ・ウェストの墓参りにいって偶然出会う。彼らはだんだんと仲良くなり、メイ・ウェストがボードビリアン、フランク・ウォレス(団 時朗)に強引に迫って公私共のパートナーになったことや、あけすけな台詞を連発する自作自演のスキャンダラスなショーで人気を博していったことなど、その野放図で華麗な人生を遡っていく。そしてメイ・ウェストのタフな生き方に共鳴することで、ジョーもチャーリーも本当の自分自身に出会い、ありのままの相手を受け入れる。 |
キャストは黒柳徹子と田中 健と団 時朗の三人だけ。 黒柳徹子はジョーとメイ・ウェストの二役、田中 健はチャーリーと若き日のチャーリーのほか数役を、団 時朗は夫のフランク・ウォレスやおかまの友達エド・ハーンなど、三人の俳優が八面六臂の活躍で、現代と過去を行きつ戻りつ、メイ・ウェストの甘美で奇想天外な生涯を描き出す。 唄と笑いを満載したブロードウェイ発の大ヒット・エンタテインメント・ショー「ブロンドに首ったけ」。 どうぞご期待下さい。 |
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「ブロンドに首ったけ」(原題:dirty Blonde)のオリジナル・プロダクションは2000年1月にオフ・ブロードウェイでオープン、たちまち評判を呼び、同年5月にブロードウェイに移って続演、トニー賞5部門にもノミネートされた傑作だ。本作品の作家は初演時の主演でもあったクローディア・シアー。彼女は93年に自作の一人芝居“Blown Sideways Through Life”のオフ・ブロードウェイ・ヒットで長かった下積み生活を脱出、96年から3年かかって初演の演出家でもあったジェイムズ・ラパインと一緒にメイ・ウェストの映画や伝記などを調べ尽くし、書き直しに書き直しを重ねて「ブロンドに首ったけ」をつくり上げた。クローディア・シアーは自身について、メイ・ウェストと同じNYのブルックリン出身であるだけでなく、成功するまでに長くかかったこと、また自作し自演するということでもメイ・ウェストと共通項があると語っている。 さて、メイ・ウェストがアメリカでそうであったのと同様に、日本のショービズ界のワン・アンド・オンリーである黒柳徹子が、どんなメイ・ウェストをみせてくれるのか。キューリー夫人(「喜劇キュリー夫人」)、カラミティ・ジェーン(「カラミティ・ジェーン」)、マリア・カラス(「マスター・クラス」)、サラ・ベルナール(「ライオンの後で」)、マレーネ・デートリッヒ(「マレーネ」)に続く実在の女性シリーズでもある本作品で、「マレーネ」以来の唄にも挑戦する黒柳徹子にどうぞご期待下さい。 現代のニューヨークに暮らす売れない女優のジョー(黒柳徹子)は、アメリカのショー・ビズ界伝説のセクシー女優メイ・ウェストのおたく。チャーリー(田中 健)も子供の頃からのメイ・ウェスト好きが高じて図書の映画資料室で働くように成った筋金入りのメイ・ウェスト・マニアだ。二人はメイ・ウェストの誕生日に彼女の墓参りに行って偶然出会う。最初はお互いに警戒していたが、それぞれのメイ・ウェストに対する熱い「想い」を披瀝する中で、徐々に仲良くなる。ふたりは映画の中のメイ・ウェストの台詞で会話が成り立つほどの“おたく”なのだ。 1912年コネチカット州ニュー・へイヴン、ポリー劇場。駆け出しの女優メイ・ウェスト(黒柳徹子)は相棒のハリー(田中 健)とボードビル・ショーに出演。どぎついばかりの色気を振りまいて、お客に大受け。 溯って1911年、ただのカットモデルだったメイ・ウェストはボードビリアン、フランク・ウォレス(団 時朗)に強烈に迫って公私共のパートナーになる。 1920年、マネージャーで新しい恋人のジム・ティモニー(田中 健)とともにメイはついにブロードウェイに。 やがてメイは演劇界の大立て者エルズナー(団 時朗)に自作の芝居を売り込む。水兵相手のちょっといけない女の話、タイトルは「セックス」!お客は大喜びだが、メイは法廷へ。 スキャンダルが客を呼び、メイの人気は急上昇、自作の「ダイアモンド・リル」で押しも押されぬブロードウェイの大スターになる。 メイにとっては当然のこと。「こんなに長くかかるとは思ってもいなかったわ」。でもメイはそれで満足するような女じゃなかった。 1932年ハリウッド進出。はじめての映画で場面をさらって、いよいよ「ダイアモンド・リル」を映画化することになる。タイトルは「悪い女」。無名の俳優ケリー・グラントを相手にメイのパワーは全開だ。続いて「私は天使じゃない」「街に出よう」でメイはドル箱スターになる。 でもブロードウェイではトラブルとスキャンダルを肥やしにしてきたはずのメイも、ハリウッドではそのトラブルが命取りに。彼女は銀幕から姿を消し、舞台へ舞い戻る。 しかし時代を超えてメイ・ウェストは愛され続けた。 ジョーとチャーリーはメイ・ウェストのタフな生き方に共鳴する中で、本当の自分自身に出会い、ありのままのお互いを受け入れるようになっていく。 現代のニューヨーク、ハロウィーンの日。そこに現れたのはなんと… |
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