慶応四年、あらたな時代の幕開けがやってきそうな日本。しかし、あいかわらず戦火はどこかで燃えている…。
もう戦は勘弁してくれ!江戸を戦火から守るんだ!ただひたすらに、みんなの、わたしの幸せを願って、
一世一代の大芝居が始まろうとしている。もう止まらない、大芝居の幕は開いた!
出演は、三谷作品は大河ドラマ『新選組』以来となる中村獅童、舞台『ロスト・イン・ヨンカーズ』(2013年10月)で三谷演出初参加の松岡昌宏は、三谷書き下ろし作品への出演は初となります。そして、昨年の大河ドラマ『真田丸』に出演した松岡茉優、藤本隆宏、八木亜希子、初の三谷作品となる田中圭、高田聖子、磯山さやか、飯尾和樹、妃海風等バラエティに富んだ豪華キャストの面々が揃いました。
歴史をつくった偉い人たちと歴史に名を残さなかった庶民たちの可笑しくも愛おしい、江戸無血開城をめぐる群像喜劇を三谷幸喜が書き下ろす最新作、「江戸は燃えているか」、乞うご期待ください!
2018年3月、新橋演舞場史上、最も笑えるコメディが開幕します!
時は慶応四年。
鳥羽伏見の戦いで幕府軍に勝利した西郷吉之助(隆盛)率いる官軍(新政府軍)は、江戸城総攻撃のために、東海道を進んできていた。
西郷としては、無駄に血を流さずにを江戸城を受け渡してもらえるなら、こんなに嬉しいことはない。そこで幕府側の代表である勝海舟と会って、降伏を勧めることにする。
だが、この勝という男、実は元来の江戸っ子気質で、気が小さい上に喧嘩っぱやい。
こんな性格の勝が西郷に会ったら、間違いなく交渉決裂。江戸は火の海になるのは目に見えていた。江戸の庶民たちも、誰もが戦さは望んでいない。もう戦さはこりごりだ。
そこで立ち上がったのが勝家の使用人たち。
彼らが考えた作戦は、勝をニセの西郷に会わせて、ニセ会談をやらせている間に、勝家の庭師の平次に勝のフリをさせ、本物の西郷に会わせて、和平交渉をしてしまおうという、大胆なもの。
なんとしても江戸を戦火から守るんだ!
名もなき庶民たちによる、西郷吉之助&勝海舟を相手の大芝居が、今、始まろうとしている。
ただただ笑える喜劇が観たい!難しい話は一切なしで、老若男女が心の底から(ああ楽しかった)と思える作品。ありそうでないんです、そういう舞台。だから自分で作ることにしました。題材は歴史に名高い「江戸城明け渡し」。主人公は、大河ドラマには絶対出て来ない、なっさけない勝海舟。新橋演舞場史上、最高に笑える作品になるはず。どうぞお楽しみに。もちろん西郷どんも出ます。
三谷さんの舞台をずっと観させていただいており、自分もいつかご一緒したいと思い続けて叶った作品が、テレビドラマ『HR』のシチュエーションコメディでした。そして大河ドラマ『新選組!』では呼ばれもしないのに現れる滝本捨助を演じさせていただきました。当時三谷さんは、それまでの役柄とは異なった獅童像を引き出してくださり、その後様々なドラマや映画、舞台に出演させていただけるようになりました。今回、新橋演舞場で三谷さんとご一緒できることを大変うれしく思ってます。
新橋演舞場で喜劇といえば、勘三郎のお兄さん、柄本明さんや藤山直美さんの『浅草パラダイス』。僕も初演から出演させていただき、喜劇はここで勉強させてもらったと言っても過言ではないくらいです。今回演舞場史上、もっとも笑えるコメディを目指していますので、負けないくらいの面白い舞台を作りたいですね。きっと今までの演舞場とは違った三谷さんの新しい風が吹くんじゃないかな。自分自身も新たな気持ちで演じられれば良いなと。あと、余談ですが松岡さんによく間違えられるんですよね。雰囲気が似てるのかな。そう思われている方々には遂に念願のツーショットが実現しましたみたいな感じで、喜んでいただけるんじゃないですかね。コメディなので、お客様には笑っていただいて、楽しい時間を一緒に過ごせればと思います。
『ロスト・イン・ヨンカーズ』以来4年ぶりの三谷さんの舞台です。
初めて舞台をご一緒させて頂いた前回の三谷さんの印象は、自分が久しぶりの翻訳劇だったので、どう演じていこうかと考えていましたが、三谷さんは自由に演じさせて下さって、ポイントポイントで動き・表情・構え方・発声等の演出をきっちりつけてくれるので、僕はとっても演じやすかったですね。
今回はオリジナル作品。もともと僕は喜劇が好きで喜劇を演じたいとずっと言ってきた人間なんです。その為に、今まで喜劇でない芝居も経験しておかないと喜劇が演じられないなと思って挑戦したりしてきました。
なので、久しぶりの喜劇はとても楽しみです。
獅童さんとはスペシャルドラマ『必殺仕事人2013』以来で舞台共演は初めて。他の出演者の方々も、喜劇をやったら絶対面白そうなメンバーが揃っているし、自分も含めて結構やりたい放題な人もいますから、ひとりひとりのキャラも相当出てくると思いますね。
三谷さんの本・演出で良い波がくるはずなので、それに乗っかって、どう遊ぶかが今回のチャレンジになるんじゃないかな。ヘンに力まず、流れを変えず、その中で自分のポジションはどこなのかを頭に入れて、オリジナリティはしっかりと出していきたいです。
美術:金井勇一郎 衣裳:宮本宣子 照明:服部基 音楽:栗コーダーカルテット
音響:井上正弘 ヘアメイク:河村陽子 時代考証:山村竜也 薩摩弁考証:迫田孝也
演出助手:城野健 舞台監督:南部丈
三谷 幸喜(みたに・こうき) Koki Mitani/作・演出
1961年7月8日生まれ。東京都出身。A型。日大芸術学部演劇学科卒業。
在学中の83年に劇団“東京サンシャインボーイズ”を結成。
劇団は94年度の公演から30年間の充電期間に入っている。
以降、脚本家として数多くのTVドラマを執筆、近年は映画監督も手掛け、精力的に活躍。
「彦馬がゆく」HIKOMA THE HERO(90)
「ショウ・マスト・ゴー・オン」THE SHOW MUST GO ON(91)
「ラヂオの時間」THE RADIO TIME(93)
「東京サンシャインボーイズの『罠』」TOKYO SUNSHINE BOYS“WANA”(94)
「出口なし」NO EXIT!(94)
「君となら」NOBODYELSE BUT YOU(95)
「巌流島」THE ODD DUELISTS(96)
「笑の大学」WARAI NO DAIGAKU(96)
「バイ・マイセルフ」BY MYSELF(97)
「温水夫妻」Mr.&Mrs.NUKUMIZU(99)
「マトリョーシカ」MATRUSCHKA(99)
「オケピ!」Musical:THE ORCHESTRA PIT(00,03)
「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」BAD NEWS☆GOOD TIMING(01)
「彦馬がゆく」HIKOMA THE HERO(02)
「なにわバタフライ」NANIWA BUTTERFLY(04)
「12人の優しい日本人」THE GENTLE TWELVE(05)
「PARCO歌舞伎 決闘!高田馬場」KETTO!TAKADA NO BABA(06)
「コンフィダント・絆」Les Confidants(07)
「グッドナイト スリイプタイト」GOOD NIGHT SLEEP TIGHT(08)
「なにわバタフライN.V」NANIWA BUTTERFLY NEW VERSION(10,12)
「国民の映画」Der Film Der Nation(11,14)
「90ミニッツ」90minutes(11)
「桜の園」The Cherry Orchard(12 翻案演出)
「其礼成心中」 Much Add about Love Suicides(12,13,14,16)
「ホロヴィッツとの対話」Dialogue with Horowitz(13)
「ロスト・イン・ヨンカーズ」Lost in Yonkers(13 上演台本・演出)
「君となら」nobody else,but you(14)
「ショーガール〜こんな出会いも悪くない」koki mitani’s Show Girl(14,16)
「紫式部ダイアリー」(14)
「burst!」(15)
「不信〜彼女が嘘をつく理由」(17)
一等席13,000円/二等席8,500円/三階A席 4,500円/三階B席 3,000円/
桟敷席お弁当付きセット券17,000円 ※座敷席お弁当(3,000円)付きセット券はイープラスのみで販売します
2017年12月16日(土)
パルコステージ 03-3477-5858(月~土 11:00~19:00/日・祝 11:00~15:00)
団体のお申し込み・お問い合わせ=新橋演舞場 03-3541-2111
チケットWeb松竹(24時間受付)
〈発売日特電〉 0570-02-9970 〈発売2日目~〉0570-02-9999(Pコード:482-823)
〈発売日特電〉0570-084-633
〈発売2日目~〉0570-084-003(Lコード36363)
0570-00-0407(オペレーター対応(10:00~20:00)
〈発売日特電〉0570-08-9911 〈発売2日目~〉0570-08-9999
車椅子でご来場予定のお客様は、あらかじめ一等席のご観劇券(チケット)をご購入の上、座席番号を新橋演舞場Tel.03-3541-2600(10:00~18:00)までお早めにご連絡くださいませ。(受付はご観劇日前日まで)
ご観劇当日、係員が車椅子スペースまでご案内いたします。また、車椅子スペースには限りがございますため、ご購入のお座席でご観劇いただく場合もございます。
予めご了承くださいませ。なお、車椅子スペースの空き状況につきましては、新橋演舞場にてご案内しておりますので、チケットご購入前にお問合せくださいませ。