パッション・フラメンコ

Introduction

フラメンコ界きっての馨しいエトワール、3年ぶりの来日!エバが踊ると誰もが思い出すのだ。心の奥底に眠る、言葉にならない感情を。

ジェルバブエナはフラメンコそのもののエッセンスを感じさせてくれる。音でその魂を直接描いているようだ。フラメンコのたぐいまれなフラメンコの演者として、彼女自身を表現し、正確かつニュアンスのある足技で、フラメンコのアーティスティックなコンセプトを明らかにする瞬間ヘと続く

Sanjoy Royザ・ガーディアン紙(ロンドン)

『アイ!』は力のある、奇跡的といっていい、絶好調の舞踊家を示す。磁力を感じさせる存在感で、技術を知り尽くしそれを超越したダンサーだ。彼女の作品は、素晴らしいドラマティックな独白のような6つの場面から成り、骨まで達するような強い言葉で表現される

Donald Huteraザ・タイムズ紙(ロンドン)

舞踊の知恵、身体を知り尽くし、彼女は真実を探すにいたった。エバ・ジェルバブエナは自分自身の真実を、シンプルな舞台の『アイ!』の中にみつけたのだ

マヌエル・マルティンABC紙(スペイン)

Profile

エバ・ジェルバブエナ プロフィール

フラメンコの今を代表するフラメンコ舞踊家、エバ・ジェルバブエナ。父の仕事先ドイツ、フランクフルトで生まれたが数週間で両親の故郷、グラナダに戻りそこで育つ。11歳で舞踊の道に進み、グラナダを代表する踊り手たちに師事。ラファエル・アギラール舞踊団やパコ・モジャーノのカンパニーで活躍。すぐに頭角を現し、マノレーテ、エル・グイト、メルチェ・エスメラルダといったフラメンコの重鎮たちと共演を重ね、セビージャのビエナルなど重要なフェスティバルに数多く出演。1998年、自らの舞踊団を結成。以後、2年に1度のペースで新作を世におくりだしてきた。2001年にはスペイン文化省の舞踊国家賞を受賞。スペインはもとより、パリ、ニューヨーク、東京等、世界中の大舞台で活躍する。伝統的なフラメンコからコンテンポラリーの要素を加えたスタイルまで、パコ・ハラーナの繊細かつ力強い音楽に支えられ、エバならではの、独自のフラメンコ世界をつくりだす。言葉にならない思いをフラメンコというかたちで観客の心に直接届ける。

¡AY! アイ!

¡AY! アイ! 9/16 sat. 16:00開演 Bunkamuraオーチャードホール

舞台にはエバとミュージシャンのみ。ギターと歌い手たち、パーカッション、そしてバイオリンが奏でる音楽と対話するかのように、黒い衣装のエバが一人踊る。踊り続ける。コンテンポラリー風の動きと純粋すぎるほど純粋なフラメンコが混在する、彼女独特のスタイル。華やかな衣装や大掛かりな装置などは何もない。何も必要ない。フラメンコとエバがいればいい。ソレア、タンゴ、子守唄、タランタ/タラント、カンティーニャ/アレグリアス、ブレリアス、シギリージャ。純粋なフラメンコ曲に彩られ、エバが一人、その踊りで語るのは、誰もが感じたことのある、名前もない、言葉にできない、小さな思いであり感情、心の動き。だから観る人誰をもの心の奥深くに染み込んで、忘れないものとするのだろう。

エバ・ジェルバブエナからのメッセージ

私は消えるだろう。もしかすると、影、夢…
生きたというあいまいな感覚
今のない次の瞬間
夢のくぼみに、目に留まることがないから誰も名付けなかったものたちの名前があると、一人の物乞いから学んだ。
そして、気をつけてみると、見える、聞こえる、触れられる…感じられる。それは一音節、誰もが何と言うなかもわからず一度は口に出したことがある言葉、仕方なく息をつこうと探し、その瞬間に世界で誰かが名付けていると感じる、感じている、生きている…

出演者

※出演者が変更になる場合がございますのでご了承ください

舞踊:
エバ・ジェルバブエナEva Yerbabuena
ギター:
パコ・ハラーナPaco Jarana
パーカッション:
アントニオ・コロネルAntonio Coronel
歌(カンテ):
ジョナタン・レジェスJonatan Reyes
アルフレド・テハーダAlfredo Tejada
バイオリン:
ウラジミール・ディミトリエンコVladimir Dmitrienco

Apariencias

Apariencias 仮面 9/17 sun. 15:00開演 Bunkamuraオーチャードホール

アパレンシアとは外観、見せかけという意味。そのタイトル通り、オープニングでアフリカのボーカルを踊る、坊主頭に赤い衣装をつけた筋肉隆々とした男性コンテンポラリーダンサーは、実はエバ。「フラメンコは何よりも現代的」と語る彼女が、フラメンコの伝統とルーツにインスパイアされ、想像をはばたかせる。限りない自由をもって。スカートの男性。スペイン国立バレエ団出身の二人をはじめとする四人の男性ダンサーたちが描く美しいかたちと動き。仮面をつけたエバ。翻るマントン(フラメンコ独特の大判のショール)。言葉。マラゲーニャ、ペテネーラ。そして最後、エバが踊る渾身のソレア(フラメンコ曲の一つ)に観客は皆圧倒されることだろう。フラメンコのパワーを、エネルギーを感じさせる作品であることに間違い無い。

エバ・ジェルバブエナからのメッセージ

創造するためには争いが必要?
どこに起源があり、そこまでどれだけ離れている?
常に足跡を残すことが必要?
創造しないと自分たちを目にみえない存在に感じてしまう?
幕が開いたとき私たちは誰なの?

出演者

※出演者が変更になる場合がございますのでご了承ください

舞踊:
エバ・ジェルバブエナEva Yerbabuena
ギター:
パコ・ハラーナPaco Jarana
パーカッション:
アントニオ・コロネルAntonio Coronel
舞踊:
クリスティアン・ロサーノChristian Lozano
ダビ・コリアDavid Coria
アンヘル・ファリーニャÁngel Fariña
フェルナンド・ヒメネスFernando Jiménez
マイセ・マルケスMaise Márquez
歌(カンテ):
ジョナタン・レジェスJonatan Reyes
アルフレド・テハーダAlfredo Tejada
アラナ・シンケイAlana Sinkëy