◆ サム・シェパード/作
ニューヨークでの最初の作品は、1963年にシアター・ジェネシスが上演した『カウボーイとロック・ガーデン』。その後、数シーズンに渡って、ラ・ママやカフェ・チーノを含むオフ・オフ・ブロードウェイの演劇グループと共に仕事をする。11本の戯曲には、オビー賞受賞の『シカゴ』や『イカロスの母』(1965)、『赤十字』『ラ・ツリスタ』(1966)、『法廷』『ナビゲーターとメロドラマ』(1967)、『トゥース・オヴ・クライム』(1972)、『アクション』『飢えた階級の呪い』(1976)等がある。『埋められた子ども』(1979)でピューリッツァー賞とオビー賞を受賞。『フール・フォー・ラヴ』ではオビー賞最優秀作品賞と最優秀演出家賞を受賞。『心の嘘』(1985)は1986年ニューヨーク・ドラマ・クリティックス・サークル賞と1986年アウター・クリティックス・サークル賞を受賞。『ステーツ・オヴ・ショック』は1991年、アメリカン・プレイス・シアターで初演、『シンパティコ』は1994年、ニューヨークのシェイクスピア・フェスティバルでの初演後、ロイヤル・コートで上演された。新作の『世界が緑だった日(シェフの寓話)』は、アトランタのセブン・ステージズの委嘱で、長年の共作者であるジョゼフ・シェイキンとの共作、オリンピック・アーツ・フェスティバルでの初演の後、ニューヨークのシグナチャー・シアター・カンパニーでシェパード週間と銘打った期間中に上演された。『埋められた子ども』は1996年4月、ゲイリー・シニーズ演出によってブロードウェイで上演され、トニー賞にノミネートされた。オクタビオ・パスの短編小説に基づく『コンスウェラの目』は、1998年冬、マンハッタン・シアター・クラブで初演。『故ヘンリー・モス』は、サンフランシスコのマジック・シアターで、ショーン・ペンとニック・ノルティ主演で初演されたばかり。作家兼監督作品としては、1988年の『ファー・ノース』、1992年の『アメリカン・レガシー』がある。1986年、アメリカ文学芸術アカデミーの会員として招かれる。1992年にはアカデミー賞ドラマ部門金賞を受賞、1994年には演劇殿堂入りを果たした。2005年は『パリ・テキサス』以来となるヴィム・ベンダース監督作品『アメリカ,家族のいる風景』にて脚本、主演している(日本公開は2006年2月)。 |