パルコ劇場『フレンズ』

舞台上には二人の女優。机の上にはノートパソコンが一台ずつ。
その後方にはパソコン画面や、風景を映し出すスクリーン。そして、生の歌声と演奏。
2001年秋初演、大きな感動を呼んだ舞台が、この冬かえってきます。

公式ホームページ：http://www.mailingdrama.com/

　メーリング・ドラマ「フレンズ」は、今や電話や手紙に変わるコミュニケーション・ツールとして日常に欠かせないものとなった、「メール」のやりとりにスポットを当てた舞台劇です。
舞台上には二人の女優。机の上には、ノートパソコンが一台ずつ。その後方にはパソコン画面や、風景を映し出すスクリーン。そして、生の歌声と演奏。芝居と映像と音楽の全く新しいコラボレーションとして企画されたこの舞台は、2001年10月、北海道栗山町で幕を開け、全国8か所で公演、各地で感動の涙と大反響を呼びました。そして熱烈なご要望にお応えして、早くも2002年冬、初演と同じスタッフ・キャストでの再演が決定致しました。

　登場人物は、高校時代の同級生だった二人の女性。昔はそれほど親しくなかったものの、ふとしたきっかけでメール交換が始まります。学生時代の思い出話、毎日の愚痴など他愛のないやりとりが、いつしか仕事や恋愛・結婚の悩みといった「30代女性の微妙な本音」の交換になり、二人はかけがえのない友人同士となるのですが…。

＜初演に寄せられた感想より＞
●	物語が進んでいくうちに、もう涙どころか鼻水まで…。ハンカチ2枚持っていって良かったです。（24歳女性）
●	終演後、泣きすぎの顔を見られたくなくて、地下鉄一駅分、歩いてしまいました。 (笑)（28歳女性）
●	同世代の女性として、心がよく分かります。しばらく、私も実家・・・故郷に帰省していません。「帰ってみようかなあ・・・」と思いました。（32歳女性）
●	正直、舞台を見て泣ける自分がまだいたことに、驚き、とまどい、うれしく思っています。（37歳男性）
●	「もう一度夜を止めて」を生で聴けると思っていなかったので、感激でした。昔の彼と別れた時に聞いたなあ…なんて思って、もう何が悲しかったのかも忘れているのに、何だか涙ぐんでしまいました。（30歳女性）
●	やられました。涙ボロボロです。高校卒業以来、一度も会っていない友人にメールでも出そうかと思いました。（33歳男性）
●	メールを使ったドラマ。しかも舞台で。誰かがやるべきステージだったと思います。やっと観られた。（33歳男性）
●	アイデアの勝利。メールの功罪、女性の微妙な心理を見事に描いた脚本が秀逸。それを表現する女優二人の演技、崎谷さんの音楽が素晴らしい。泣けました。ありがとう。（29歳女性）


	篠塚はるか（斉藤由貴）北海道栗山町生まれ。32歳独身。札幌在住。北海道大学を卒業後、札幌の広告代理店に勤めている。高校時代は、成績が良く、先生の信頼もあり、クラス委員などもやっていた。小林栗子（七瀬なつみ）北海道栗山町生まれ。32歳独身。東京在住。高校卒業後、上京して専門学校に通い、現在はアパレルのショップの店員。高校時代は、成績はそれほどではなかったが、明るい性格とお洒落で都会っぽい雰囲気で、友達も多かった。　篠塚はるかと小林栗子は北海道立栗山高校の同級生。現在、はるかは札幌で、栗子は東京で暮らしている。　ある日、恋人に振られて酔って帰宅した栗子は、同級生からの年賀状の中で唯一子供や夫との写真がない、シンプルなはるかからの年賀状に興味を覚え、そこに書いてあったメールアドレスにメールを送る。はるかはすぐに返信。二人は故郷の思い出話に花を咲かせる。こうして、高校時代はそれほど仲の良くなかった二人のメールの交換が始まった。　二人の共通の悩みは仕事のこと。はるかは広告代理店に勤めているが、男性社員のアシスタント的な仕事しかやらせてもらえない。いつか自分の企画でプロジェクトを立ち上げたいと思っている。栗子はアパレルのショップの店員をしながら、たまにスタイリストのアルバイトをしている。本当はスタイリスト一本で行きたいのだが踏み切る勇気がない。二人はメールで愚痴を言い合い、励まし会い、いつしか本音を語り合える、かけがえのない友人同士となっていく。　そして、もう一つの悩みは恋愛のこと。栗子は惚れっぽく恋多き女だが、いつも長続きしない。はるかには一応、恋人のような存在の彼がいるが、二人の関係性や将来に自信がない。そんな時、はるかの“彼”の東京への長期出張が決まって…。

＜スタッフ＞
脚本：飯島早苗／脚本・演出：長谷川康夫／演奏･歌：崎谷健次郎

美術：升平香織／照明：黒尾芳昭／音響：山本良彦／衣裳：池ヶ谷ひろ子
ヘアメイク：山崎潤子／システムデザイン：浜渕真一／舞台監督：加藤高

企画・製作：(株)パルコ・東宝芸能(株)