宮本亜門演出、木村佳乃主演初舞台!
『滅びかけた人類、その愛の本質とは...』を演出するのは、宮本亜門
ここ4年ほど活動の場を、演劇から映画やダンスなどの分野に移行していましたが、昨年、デ ビュー作で代表作でもある「アイ ガット マーマン」で、その尽きせぬ才能の程を私たちに示 してくれました。その後も休むことなく「ボーイズ・タイム」(パルコ劇場)の演出と、華やかな亜門ワールドを展開してきました。
そして、復帰後第一作のストレートプレイがこの「滅びかけた人類、その愛の本質とは...」なのです。今、この作品を通じて改めて宮本亜門は、虚しさ、孤独そして欲望の渦に囚われもがきながらも、そこを乗り越え新しい明日に向けて生き続けることの意義を私たちに問いかけているのです。
木村佳乃 そして、混沌としている愛の行方を追って自分の心を見つめていくという難解なテーマに果敢に取り組んでいくのが、今回初舞台となる木村佳乃
演出家 宮本亜門が「自分の考えをしっかり持った、自立した女性。主人公の凛とした部分と心の繊細さの両面を演じきることの出来る女性は彼女しかいないと思った」と、木村佳乃を指名したのです。
木村佳乃は、96年NHKドラマ新銀河「元気をあげる」の主演デビューをきっかけに、以降、数々のTVドラマ、CF等で等身大のヒロインを魅力的に演じ、同世代の視聴者を中心に幅広い年齢層に熱い支持を得てきました。又、今年1月公開、角川映画『ISOLA 〜多重人格少女〜』では、主演をつとめるなど、その活動には目を見張るものがあります。
そして、今まで元気で可愛いというまっすぐな魅力が彼女本来の持ち味とすれば、今回の主人公キャンディの強いだけでなく、自分の弱さもひっくるめて自分であることを認められるようになるその成長の過程を演じきることで、同世代の人々へ、共に混沌とした世紀末を乗り越えようというメッセージが伝えていければと思います。
魅力溢れる多彩な共演陣
キャンディと共同生活を送りながら、友人とホモセクシュアルな関係を続けている 元俳優でウェイターをしている青年デヴィッドに、俳優座の若手実力派俳優、増沢望。そのデヴィッドの親友で、ホモセクシュアルな関係にもあるバーニーに、元劇団☆新感線の橋本さとし
そして、キャンディが通うバーのバーテンでキャンディに思いを寄せるロバートに、現在若手劇団の中で一番の注目株であるスタジオライフの看板俳優 笠原浩夫。スタジオライフ以外では初の外部出演となります。
キャンディに思いを寄せるレズビアンの小学校の教師ジェリーには、劇団総双数姉妹の看板女優 明星真由美
霊感のある娼婦ベニータには、彼女以外の誰にもこなせないまさにはまり役といえる、天野小夜子が前回に引き続き演じます。
そして、最後にデヴィッドに憧れる高校生 ケイン。
ケインは前回もオーディションの結果、山本耕史が演じました。山本耕史のその後の活躍ぶりはまさに若手実力派俳優の筆頭といってもいいでしょう。そんな若手俳優の登竜門ともいえるケインのために、今回もオーディションを行ないました。そして難関を突破して選ばれたのが、平宮博重、17歳なのです。その初々しさはケインとも重なり合い、舞台に涼風を吹かせてくれるはずです。
演出家 宮本亜門が、21世紀の若手オピニオンリーダー最有力候補の木村佳乃とともに、 現代人に今一度問いかける『滅びかけた人類、その愛の本質とは...』

●TOP  ●STORY & CAST  ●公演概要