PARCO PRODUCE イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー ~パパと呼ばないで~

2014年9月20日(土)~10月13日(月・祝) 東京・パルコ劇場仙台・新潟・名古屋・大阪公演あり

作:レイ・クーニー/翻訳:小田島雄志 小田島恒志/演出:山田和也

INTRODUCTION

これぞコメディ!これぞ笑劇!!笑いがもたらす劇場いっぱいの幸福感

三谷幸喜が影響を受けた作家としても有名なRay Cooney(レイ・クーニ-)は、イギリスを代表する喜劇・笑劇作家です。彼の傑作『It runs in the family【イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー】』は、世界各地で上演されており、日本では20年ほど前に加藤健一事務所が『パパ・アイ・ラブ・ユー』(演出:綾田俊樹/出演:加藤健一・角野卓造ほか)の邦題で上演し話題となりました。

2004年にはパルコプロデュースでル テアトル銀座で上演され(演出:山田和也/出演:上川隆也、羽田美智子ほか)、個性的かつ魅力的なキャラクターたちが畳み掛けるようなテンポの展開に巻き込まれ右往左往する様に、客席には大きな笑いの渦が起こりました。終演後には劇場中に〝笑いによってもたらされた幸福感〟が漂い、徹底的に観客を楽しませるためだけに作られたRay Cooney(レイ・クーニ-)の「笑劇」の力が十分に証明されました。

10年経った今、あの〝幸福感〟をまた劇場中に満たしたい、こんなご時世だからこそ劇場という夢の空間で思いっきり笑いにひたってほしい。そんな思いで今秋、パルコ劇場が再び、『It runs in the family【イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー】』に挑みます。

錦織一清、ドタバタ喜劇に初挑戦!?確かな演出力の山田和也のもとに、個性あふれるキャストが集結!

演出は、東宝のグランドミュージカルからシチュエーションコメディまで、確かな演出力で幅広く活躍中の山田和也。志を新たにパルコ劇場プロデュースらしい大人のオシャレな雰囲気を保ちつつ、さらに抱腹絶倒のコメディに仕上げるべく手腕を発揮します。
主演には、パルコ劇場初登場の錦織一清を迎えます。最近では俳優としてのみならず演出家としても活躍中ですが、その知的で情熱的な雰囲気は主人公のエリート医師・デーヴィッドそのものです。嘘に嘘を重ねついには看護師姿(女装)にまでなってしまう主人公・デーヴィッドを熱演します。
デーヴィッドの息子役・レズリーには、やはりパルコ劇場初登場、A.B.C-Zの塚田僚一。ジャニーズ事務所の大先輩・後輩という同じ‘DNA’を持つ二人の息の合った父子をお楽しみに。
デーヴィッドの元愛人で“抱きしめたくなるほど可愛らしい女性”ジェーンに、はしのえみ。エリート医師にふさわしい上品で美しい妻ローズマリーは瀬戸カトリーヌ。デーヴィッドの嘘のせいでとんだ騒動に巻き込まれる同僚の医師ヒューバートに酒井敏也。ヒューバートの優しい母親はお笑いコンビ「ピンクの電話」の竹内都子。混乱した状況をますます混乱に陥れる入院患者ビルには初演から唯一続投の綾田俊樹。役柄ぴったりの、演劇界を代表するコメディアン、コメディエンヌがズラリと揃いしました。どうぞご期待ください!

STORY

あらすじ

舞台はロンドン、とある大病院の医師談話室。時はクリスマスの3日前。
医師デ-ヴィッド・モーティマー(錦織一清)は、愛妻ローズマリー(瀬戸カトリーヌ)とともに順風満帆なエリートコースを歩んでいる。そして、約1時間後には権威ある記念講演でのスピーチを控えている。その講演会でのスピーチは、サーの称号を得るほどの名誉ある重責であった。
ところが、そこへ18年ぶりに元・看護婦で昔愛人でもあったジェーン(はしのえみ)が彼を訪ねてくる。実は二人の間には18年前に子どもができており、その息子・レズリー(塚田僚一)も父親を探しにこの病院に来ていると告げる…。
同僚の医師ヒュ-バート(酒井敏也)やクリスマスの余興に夢中の後輩医師のマイク(土屋裕一)、とぼけた病院患者ビル(綾田俊樹)、厳格な婦長(池谷のぶえ)や看護婦(岡村さやか)、はたまたレズリーを逮捕にきた警官(福本伸一)を巻き込んでの大騒ぎ。デーヴィッドはウソにウソを重ねて、医師談話室は大混乱をきたす。更にヒュ-バートの母親(竹内都子)まで現われてますますウソの上塗りが複雑化する。上司サー・ドレイク(俵木藤汰)に更なるプレッシャーをかけられながら、記念講演の時間は迫り・・・。
はたしてデーヴィッドはこの場を切り抜けることができるのか?!

※ It runs in the family『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』
原題の直訳は「そういう血が流れているんだ」=「蛙の子は蛙」「血は争えない」という意味

配役

デーヴィッド・モーティマー医師
錦織一清
レズリー
塚田僚一(A.B.C-Z)
ジェーン・テイト
はしのえみ
ローズマリー・モーティマー
瀬戸カトリーヌ
ヒューバート・ボニー医師
酒井敏也
婦長
池谷のぶえ
警官
福本伸一
サー・ウィロビー・ドレーク
俵木藤汰
マイク・コノリー医師
土屋裕一
看護婦
岡村さやか
母親
竹内都子
ビル
綾田俊樹

スタッフ

美術
大田創
照明
高見和義
衣裳
黒須はな子
音楽
川崎晴美
音響
長野朋美
ヘアメイク
河村陽子
演出助手
則岡正昭
舞台監督
山矢源
製作
山崎浩一
プロデューサー
祖父江友秀
制作
池邉里枝 山家かおり 市瀬玉子
企画制作
㈱パルコ ㈱ミーアンドハーコーポレーション
製作
㈱パルコ

COMMENT

演出 山田和也 コメント

いまパルコ劇場で上演中の『君となら』。竹内結子さん扮する主人公が「人をガッカリさせたくなくて」ついた嘘が、雪だるま式に膨れ上がって多くの人びとを大混乱に陥れてしまう、抱腹絶倒のコメディです。
『君となら』は、脚本家の三谷幸喜さんが『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』を観て、「レイ・クーニーの様なコメディを書きたい!」と一念発起したことから生まれたのだそうです。
錦織一清さん扮する『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』の主人公も次から次へと嘘をつきます。彼は自分可愛さに嘘をつく。それが誤解と勘違いを呼び、途方もない混乱を引き起こし、混乱は更なる混乱を呼び……。
抱腹絶倒は間違いありません。

翻訳 小田島恒志 コメント

作者レイ・クーニーは言う ― 「最高の笑劇は悲劇である。良質の笑劇のプロットは、純然たる悲劇に置き換えることができる・・・悲劇の基本的なテーマは圧倒的な力に対して抗おうとする人間の闘いである。そしてその人間は往々にして自分の性格上の欠陥に苦しめられ、悩み、どうすることもできないでいる。これはまるで、私の笑劇のテーマをまとめているかのようだ」。
なるほど、『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』も窮地に陥った主人公が必死にもがき苦しむ物語だと言えるだろう。見ていて思わず涙を誘われる ― 可笑しくて。
クーニーは「役者が真面目に演じれば演じるほど観客の反応が大きくなる」点でも笑劇は悲劇に似ているとも言っている。この座組みなら大丈夫。

錦織一清 コメント

__パルコ劇場9月公演「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」にご出演されることになって、今現在どのようなお気持ちですか?
長い間舞台生活を送っていますが、パルコ劇場に出演するのは初めてのことなんです。 パルコというと僕らにとっては子供の頃からファッションリーダー的な存在で、パルコ劇場にも何本もお芝居を観に行ったことがあります。 ファッションの聖地とも言えるあの建物でお芝居をやらせていただけるというのは本当に嬉しく思います。
__今回の役どころについてお聞かせください。
秘密です。
役どころについては敢えて秘密にしておきましょう、今回は僕の「役どころ」を観に来てください!
__他にも沢山のキャストの皆様が出演されますが、楽しみにしていることはございますか?
キャスト・スタッフの皆さんと飲みに行くのが楽しみですね。
何といっても場所が渋谷なので(笑)
__突然ですが質問です。あなたを色で例えると?
グレーです。
プライベートでもグレーのものを選ぶことが多いんですよ。
例えばTシャツって色によって生地が違っていて、いろんなメーカーのTシャツを着比べてみるとグレーの素材が一番やわらかくて僕の好みだということが多くて。それからというものグレーのものを着ることが多くなって、着心地がいいからという理由で部屋着などもほとんどグレーなんですよ。そういう意味でもグレーと答えさせていただきます!
__「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」への意気込みをお聞かせください。
僕も最近は出演者として作品に携わることが少なくなってきておりますので、僕自身すごく大切な機会だと思っております。
役の中で「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」を楽しみながら演じたいと思います。
__最後に、公演を楽しみにしているファンの皆さんに、メッセージをお願いいたします。
東京はもちろん、各地方でも公演を行いますので、一度といわず何度も足をお運びいただきたいと思います。
なるべく1回観ただけではわからないようなお芝居に敢えて作っていこうと思っていますので、何度も見て楽しんでいただければよろしいんじゃないでしょうか。よろしくお願いいたします。

塚田僚一(A.B.C-Z) コメント

__パルコ劇場9月公演「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」にご出演されることになって、今現在どのようなお気持ちですか?
すごく嬉しいのと同時に、まだ公演はもう少し先ですが、すごく緊張しています。僕は自分たちの作品はありますがお芝居の経験も浅く、ベテランの俳優さんたちとご一緒させてもらうのはほぼ初めてのことなので…。
迷惑をかけないように、失礼のないようにと考えています。
__今回の役どころについてお聞かせください。
錦織さん演じる主人公の隠し子という役なんですが、レズリーという18歳の男の子です。 表情豊かで、感情を表に出すタイプではないかと今は考えています。そういうところを大事に演じられたらいいなと思います。
僕自身はレズリーに比べると怒ったり否定的になることはあまり無く、どちらかというと受け入れる方ですね。
__他にも沢山のキャストの皆様が出演されますが、楽しみにしていることはございますか?
演出の山田和也さんも、俳優さん、女優さんも、スタッフさんたちも全員キャリアのある方ばかりなので、いろんな方と一緒に作品を作り上げられるというのが本当に楽しみです。
__突然ですが質問です。あなたを色で例えると?
黄色です。
僕は(A.B.C-Zの)メンバーの中でもイメージカラーが黄色で、大体選ぶものも黄色のものが多いんです。
家のものも、Tシャツやタオルも、ちょっとしたものは全て黄色で揃えているんですが、なんだかちょっと金運が上がった気がします(笑)
__「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」への意気込みをお聞かせください。
東京のパルコ劇場ももちろんですが、日本全国のたくさんの方をこの「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」という作品で元気になってもらえたらいいなぁと思っています。力いっぱい頑張りたいです。
__最後に、公演を楽しみにしているファンの皆さんに、メッセージをお願いいたします。
コメディ作品に出演させて頂けてすごく嬉しい反面、コメディ作品だと皆さんご存知だからこそ、その分ハードルも高くなりそうなので、そのハードルを飛び越えるのではなくどんどん壊していって、期待をいい意味で裏切りたいと思います!

キャストコメント

  • はしのえみ

  • 瀬戸カトリーヌ

  • 酒井敏也

  • 池谷のぶえ

  • 福本伸一

  • 俵木藤汰

  • 土屋裕一

  • 岡村さやか

  • 竹内都子

  • 綾田俊樹