■恵子・・・水野 美紀
遠山の妻。もともとは農協の会長の愛人。会長から捨てられ自暴自棄になった恵子は・・・。
■遠山・・・丸山 智己
農業を営む傍ら、近所の同じく農家の仲間たちとバンドを続けている。担当は作曲とギター。以前「害虫を食べてくれる」というふれこみの鳥を購入し、その鳥が巻き起こした被害のために巨額の借金を抱える。その借金の肩代わりを申し出てきた農協の会長の安西が出してきた条件とは・・・。
■門田・・・大倉 孝二
遠山の仕事(農業)仲間でありバンド仲間。バンドでの担当はベース。かつて門田はネットで知った「田畑の害虫を駆除してくれる鳥」を遠山に紹介してしまった経緯があり、ネットには疑いを持っている。バンドがネット上でブレイクし、銀行口座には、自分たちの音楽がもたらした金が定期的に振り込まれてくるが、嬉しい反面気味悪くも感じている。
 遠山と恵子のことを打算抜きに見守っている。
■依代・・・京野 ことみ
遠山のバンドメンバー。担当はピアノ。村役場に勤めている。かつて遠山とは恋人だった。しかし、遠山が、鳥のために莫大な被害と損害を被ったのを見て、怖くなって離れてしまう。が、やがて改心し、遠山とよりを戻そうとしたときには、遠山は恵子と電撃結婚してしまっていた。
遠山と恵子の結婚に疑惑を感じる依代は、役場の受付という立場を利用して情報を集め始めるのだが・・・。
■進藤・・・河原 雅彦
売れない漫画家。最近、遂に最後の連載も終了してしまい、生活は同じ漫画家の妻・素江に面倒をみてもらっている状況。
夫婦で乗っていた車で遠山を轢いてしまったために、せめてもの償いと、遠山の代わりに農作業を夫婦で手伝っていたが・・・。
■素江・・・犬山 イヌコ
進藤の妻で売れっ子の漫画家。同業者である上、人気、収入の面で大きく差が開いてしまった夫・進藤の劣等感には気付いている。交通事故を起こしてしまったことは不幸だが、それによって進藤が同等の痛みを共有してくれたことには幸福を感じている。本当は自分が運転して遠山を轢いてしまったので、進藤が「俺一人で償う」と遠山家に居残ってしまったことは、嬉しくもあるが、複雑な心境。
■木戸・・・伊藤 正之
素江の担当編集者。独身。事故の償いのために素江が農作業をやりだし、漫画を書かなくなってしまったので、慌てて遠山家にやってくる。説得して素江を連れ戻すことに成功するが・・・。