1961年東京生まれ。父は往年の名優、佐田啓二。大学在学中に映画『連合艦隊』(81)でデビュー、日本アカデミー賞新人賞を獲得。以来、『ビルマの竪琴』(85)、『キネマの天地』(86)などの大作・話題作で好演する一方、テレビドラマ『ふぞろいの林檎たち』シリーズ(TBS系)、大河ドラマ『武田信玄』(NHK)などで次々と主演し、俳優として不動の評価を得る。『四十七人の刺客』(94)では日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、『マークスの山』(95)、『梟の城』(99)で同賞優秀主演男優賞を受賞、『壬生義士伝』(03)では同賞最優秀主演男優賞を受賞。その他の映画出演作には『ラブ・レター』(98)『日本の黒い夏〜冤罪』(01)、『竜馬と妻とその夫と愛人』(02)、『陰陽師U』(03)、『亡国のイージス』(05)などがある。初の海外映画主演作『ヘブン・アンド・アース天地英雄』(03)では、単身で中国に滞在し撮影に臨み、台詞が全て中国語という難役(遣唐使・来栖)を熱演。当時の日記を基に書き下ろした「日記『ヘブン・アンド・アース』中国滞在記」(キネマ旬報社)には、この映画の約4ヶ月にわたる撮影期間の生活が、笑い、怒り、涙で綴られている。昨年公開の映画出演作は、『寝ずの番』(マキノ雅彦初監督)、『単騎、千里を走る』(チャン・イーモウ監督)、『燃ゆるとき』(細野辰興監督)。また、NHK大河ドラマ『義経』に源頼朝にて出演。時代劇から現代劇まで、シリアスな役どころから、コミカルな役どころまでさりげなく演じきる力量は、日本映画界に必須の存在。初プロデュース作品(主演作品でもある)日中合作映画『鳳凰―不死鳥・』フェニックス―』2007年9月公開予定。三谷幸喜の舞台作品には今回が初参加となる。 |