登場人物は男と女の二人だけ。時間も場所も限定された中で、脚本と演出と役者がぶつかり合う『30分一本勝負』の全く新しいドラマとして、朝日放送の名物ドラマとなった「女と男と物語」。各回様々な作家が脚本を書き下ろし、朝日放送ディレクターから舞台演出家まで様々な分野の才能が演出し、回想シーンは入れずに現在進行形で物語が展開する、“舞台のようなドラマ”と評判を呼んだ人気ドラマでした。過去3シリーズオンエア。各回30分のドラマが、3シリーズで計33本放送され、昨年秋、2シリーズ分までDVD化もされました。

このドラマシリーズを基に全く新しい舞台を作ろうと、TVドラマのプロデューサーと、このシリーズで演出も手がけた宮田慶子とともに、企画したのが今回の作品なのです。

ワンシチュエーションで30分の男女2人芝居、3話オムニバス形式、今後の活躍が期待される若手作家の書き下ろし、異性を意識した感情の絡んだストーリー。

このシンプルで大きな柱をもとに、舞台企画が立ち上がりました。そして-

パルコ劇場が今後一緒に作品を創っていきたいと考える3人の若手作家に書き下ろしを依頼、いよいよ実現化への道へ進み始めたのです。
やがて出来上がってきた脚本は、男女の一瞬のすれ違いに見せる様々な表情・・・情熱、純情、苛立ち・・・があいまったストーリーで、それぞれ男女の繊細な心の触れ合いを切り取りながらもユーモアの溢れたドラマとなっていました。

そして、その様々な表情を魅せる3本の『女と男』のドラマを、宮田慶子が連続上演という形で演出します。

宮田慶子の演出により舞台上で匂い立つ情感。それぞれの情景の中、女と男がすれ違いながらも互いを想い合って生まれる様々な気持ち・・・。
3本のオムニバス・ドラマを見終わった時、何時どこでも変わらない、もどかしくもちょっと切なく、そしてどこか微笑ましい男と女の恋愛模様が浮かび上がってきます。

3人の新進気鋭の作家が競う3本の一筋縄ではいかないラヴ・ストーリー!
30分に濃縮されたドラマにどうぞご期待下さい。