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さあ、さあ、お立ち会い! |
天井桟敷「見世物の復権」の復権! | |
1967年初演以来、 今回はじめて実現する 美輪明宏演出! 寺山修司が、 美輪明宏のために書いた伝説的名作。 寺山を知る美輪明宏でしか紡ぎえない 寺山幻想演劇×美輪ワールドの金字塔 !! | |
擬古典的に装われた贅沢な一室。 美貌の男娼 毛皮のマリ−。 応接間の大草原を捕虫網片手に 蝶を追いかける美少年。 この親子の 壮絶な近親愛と近親憎悪の物語、 儚くも妖しく哀しい物語が 頽廃美あふるるゴージャスにして 魅惑的な世界として描かれる。 | |
さあ、さあ、お立ち会い! | |
鬼が出るか、蛇が出るか... | |
何が出るかは、 さあ、さあ、見てのお楽しみ! |
演劇実験室「天井桟敷」 寺山修司により、東京オリンピックを経て全共闘、そして高度経済成長へと向かう 時代の中、1967年/昭和42年『演劇における見世物の復権』『幻想演劇による時代 への告発』をテーマに旗揚げされました。 |
当時、美輪明宏が本拠地として活動していた銀座七丁目のシャンソン喫茶 銀巴里。 この銀巴里にも顔をのぞかせていた寺山修司は、この「天井桟敷」旗揚げに際し、 美輪明宏への出演依頼をしました。第一回公演作品「青森県のせむし男」。そして同年 それに続き上演された、第三回公演作品が「毛皮のマリー」です。 新宿アートシアターは連日超満員、劇場記録を塗り替え様々な伝説が生まれました。 (装置:横尾忠則 衣裳:コシノ・ジュンコ) こうして、寺山修司とともに旗揚げから参加し、また支えていた美輪明宏。(劇団員と して所属していたわけではありません。)寺山修司の書いたものを、美輪明宏は 寺山修司本人以上に理解し彼の書くものに普遍的命そして解釈を加えていきました。 また、この「毛皮のマリ−」の美輪明宏の超絶技巧の演技を観て、三島由紀夫は「黒蜥蜴」 への出演依頼をしたといいます。まさに、この後の「黒蜥蜴」「近代能楽集」へと至る きっかけを作ったともいえる作品です。 |
時代を超え 現代をも言い当てる |
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研ぎ澄まされた台詞が とびかう | |
寺山修司 作 <毛皮のマリ−> | |
21世紀の幕開けに お贈りする今回、 | |
超豪華キャストにて 待望の上演!! | |
美少年・欣也役には音楽活動のみならず映画『漂流街』やテレビドラマで大活躍の<及川光博>、マリ−と少年により築かれた世界を襲う毒蛾 美少女・紋白役に、かつて天井桟敷にも所属していた個性派俳優<若松武史>。(寺山修司追悼公演となった1983年以来実に18年ぶりに同役を演じます。) 1994・96年上演(演出:ハンス・ペーター・クロス)の出演に引き続き、名もない 水夫には実力派俳優<菊池隆則>。同様に前回・前々回に引き続き、マリ−に憧れ、嫉妬 する下男・醜女のマリ−に大駱駝艦主宰の怪優<麿 赤兒>という素晴らしい出演陣を 迎えての上演となります。 またスタッフにも、映画『乱』で第58回アカデミー賞最優秀衣裳デザイン賞ほか数々の 賞を受賞している世界的衣裳デザイナー ワダエミをはじめ、美輪明宏の世界を支える日本 演劇界屈指のスタッフでお贈りいたします。 |
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[ 公演概要 ] |