
ブロードウェイで、映画で、数多くのヒット作を放ってきたニール・サイモン。
この「ビロクシー・ブルース」は、自らの少年時代、兵役時代、そして作家としてデビューするまでを描き、同時代人がみな通りぬけてきた青春をふり返る自叙伝的作品の3部作、その第二弾です。第2次世界大戦の足音が近づく中、貧しいながらもたくましく生きる少年時代の彼と家族を描いた第1部「ブライトン・ビーチ回顧録」は1983年ニューヨークでオープン。3年間のロングランを続けました。パルコ劇場においても1985年9月上演され、大好評を博しました。そしてこの第2部「ビロクシー・ブルース」は20歳の兵役時代の彼と仲間たちを描いたもので、1985年トニー賞ベストプレイに輝いた作品です。
ユジーンに、当時舞台・英が・TVいずれを取っても進境著しい若手俳優のホープであった真田広之を、彼の5人の仲間たちに天宮良他日本のヤングアダルトオールスターキャストを配し、鬼軍曹に実力派秋野太作を迎えてお贈りした「ビロクシー・ブルース」。この年のベストプレイの登場と、話題になりました。 |