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OUT
(初演時パンフレットより)
原作=桐野夏生(講談社刊)
脚本=飯島早苗
演出=鈴木裕美
2000年12月に公演され、数々の演劇賞を受賞した、
桐野夏生原作のあの大ベストセラー作品「OUT」の舞台版。
初演公演終了後も再演を望む声がファンの方々から多く寄せられていました。
そしてこの声に応えるべく遂に2002年2月にPARCO劇場で再演が決定!!
【 公演概要はコチラ 】
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左上から順に、歌川椎子 竹内都子 久世星佳 松本紀保
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初演舞台より(’00)
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弁当工場で働く、パート仲間の4人の主婦。 変わり映えのしない静かな絶望の日々が、 ギラギラとした欲望の日々にあっという間にスライドしていく中、1つの死体をきっかけに、彼女たちの平凡な日常は、そのレールを大きくはずれていく…共感と拒絶、憧れと嫌悪。 ダークな、マイ・フェア・レディの物語。 |
出演は、4人の主婦、 香取雅子に久世星佳、 城之内邦子にピンクの電話の竹内都子、 山本弥生に松本紀保、 吾妻ヨシエに歌川椎子、 と初演メンバーが続投。それに対する男性陣は、 佐竹光雄にTHE ガジラ・こまつ座などの舞台で活躍の千葉哲也、 十文字彬に俳優座の増沢望 山本健司・宮森カズオにニナガワカンパニーの大石継太、 香取良樹に樋渡真司 というキャスティングでお贈りいたします。 |
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桐野夏生×鈴木裕美 対談(2000年初演時パンフレットより抜粋) | ||||
ー 鈴木さんは演出するにあたって、作品(OUT)の魅力をどう捉えていますか? | ||||
鈴木 それは何点かありまして、ひとつはダークではあるけれど避けられない恋の話だということですね。あとは「マイフェアレディ」だということ。 | ||||
桐野 マイフェアレディですか? | ||||
鈴木 つまり、主人公のひとりである香取雅子という女性が、最初のうちは美人じゃないと思うんですが、殺人に手を貸すことをきっかけにイキイキしだして、どんどん、モテていくんですよね。ハンサムな年下の男の子が自分の才能をカッコイイといって手下として動いてくれて、ピュアな愛情で「あなたが好きだ」と言ってくれる男がいて、そして、偏執狂的に追いかけてくるのもいる。雅子、モテモテじゃん!という話だと。 | ||||
桐野 そういえばね、オバサンのファンが増えました(笑)。突出した存在になれば違う世界が現れる。私も捨てたもんじゃない、ってやつですよね、きっと。 | ||||
鈴木 女にとっていてほしい男が全部そろってるから、彼女はますます綺麗になっていくんだろうな、となると「マイフェアレディ」だと。あとはやはり、脱出の話。四人の主婦が、目の前のことをひとつずつこなしているだけで、こんな遠いところまで来てしまったという冒険譚でもあると思う。そういういろんな要素を押さえて、やりたいですね。 | ||||
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ー 以下、略。 |
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