毎年恒例となった黒柳徹子コメディシリーズ15周年を飾るのは、
『おかしな二人』でおなじみニール・サイモンの最新作『ローズのジレンマ』
黒柳徹子が舞台女優としてライフワークとしている「海外コメディシリーズ」。
89年銀座セゾン劇場の「レティスとラベッジ」から始まり、セゾン劇場閉館までの10年間に11演目・13作品に、00年からは、パルコ・プロデュース公演として4作品に出演しています。
このシリーズの基本コンセプトは、良質な海外新作コメディの上演。
96年には、「幸せの背くらべ」と「マスター・クラス」で毎日芸術賞と読売演劇大賞の大賞および最優秀女優賞を受賞しました。
そして、今年、この黒柳徹子主演海外コメディシリーズは15周年を迎えます。
15周年を飾る演目は、ニール・サイモンの最新作「ローズのジレンマ」。
喜劇の王様ニール・サイモンと、日本最高のコメディエンヌ黒柳徹子の夢の顔合わせ。
その他のキャストも、ダンディな華やかさと貫禄あふれる岡田眞澄、知的な演技派女優川上麻衣子、キャスターとしても活躍中のうじきつよしと、15周年にふさわしい豪華な顔ぶれが集まりました。
15年間の集大成とも言える「ローズのジレンマ」。
洒落た笑いと心温まる愛の物語にどうぞご期待ください。

ローズ(黒柳徹子)は、かつてピュリツァー賞を受賞した大物女流作家。
しかし5年前に最愛の恋人ウォルシュ(岡田眞澄)を亡くして以来スランプに陥り、 今や破産の危機。
助手アーリーン(川上麻衣子)は、贅沢な暮らしを切り詰め、 新作を書かせようと必死だが、ローズは毎晩のように現れるウォルシュの幽霊との 奇妙な甘い生活に浸っている。
ある日ウォルシュは、あと2週間で自分が消えてしまうと告げ、ローズにある提案をする。
それは、やはり人気作家だったウォルシュが未完成のまま遺した小説を、ある若手作家と組んで仕上げ、ウォルシュの遺作として出版し、莫大な印税を手に入れようというのだ。
しかし、ウォルシュが見込んだ男クランシー(うじきつよし)は、ペーパーバックを1冊出しただけの売れない作家で、無礼な男。ローズとクランシーは 事あるごとにぶつかってばかり。
果たして、ローズとウォルシュの作戦は成功するのか?
そして、ローズがまだ気付いていない、彼女にとって本当に大切なものとは・・・。
愛と恋との板ばさみ…。どうする?ローズ。

ローズ・スタイナー
黒柳徹子
アーリーン・モス
川上麻衣子
ギャヴィン・クランシー
うじきつよし
ウォルシュ・マクラレン
岡田眞澄

作:ニール・サイモン
訳:丹野郁弓
演出:高橋昌也
美術:朝倉 摂
照明:沢田祐二
音響:高橋 巖
衣裳:黒須はな子
ジュエリーデザイン:森 暁雄
ヘアメイク:河村陽子・松田孝一
演出助手:前川錬一
舞台監督:岩戸堅一
制作:大竹正紘・田中希世子・高石由紀子
製作:伊東 勇
東京公演主催:テレビ朝日
企画・製作:株式会社パルコ