正しい教室
同窓会を舞台に絡まる人間関係、次々と暴かれていく過去の事実・・・「正しい」のは誰か、何が「正しい」のか、今過去の清算が始まる
Introduction はじめに

近年、ミュージカルだけではなくストレートプレイそして映像での活躍著しい井上芳雄。
パルコ劇場ではこれまで、『バタフライはフリー』でストレートプレイに初挑戦、そして蓬莱竜太作・宮田慶子演出で
オリジナルの新作ミュージカルに挑むなど他劇場では出来ない挑戦を常にしてきました。

今回は井上が『TRIANGLE』シリーズで出会ってから一番信頼している作・演出家といっても過言ではない蓬莱竜太と
がっぷり組んでサスペンスフルで人間関係が太く絡まった骨太なドラマに挑みます。

作・演出の蓬莱竜太もパルコ劇場では、『ハンドダウンキッチン』以来3年振りの登場となります。
近年も精力的に活動を展開し、評価も高くこれからの演劇界を担っていく気鋭の作・演出家といえるでしょう。
また共演に、2015年朝ドラ「まれ」の出演、またバラエティーでも引っ張りだこで活躍中の鈴木砂羽、
女優として近年油がのっている前田亜季、小劇場界で活躍中の実力派 高橋努、岩瀬亮、有川マコト。
そして情感あふれる演技に定評がある小島聖、さらに、作品のキーパーソンともいえる役どころには渋みのある色気で
観客を魅了する近藤正臣という重鎮をお迎えします。

実力派の役者たちが集まってこそ描き出せる混沌とした人間関係。そこで暴かれていくのは、
正義とは本当に正しいのか、それを暴いてしまったら、それは正義といえるのか…
何が正しくて何が正しくないのか…ふとした日常からのぞく正義の顔とは…
狡くて小賢しくて、でも可笑しくて愛おしい…そんな人間ドラマ『正しい教室』が幕を開けます、どうぞご期待下さい!

Story あらすじ

とある地方都市。
男は教師をやっている。
平凡な日常を送る男の電話がある日鳴り響く。
それは男の同級生の女からの連絡だった。
事故で息子を亡くし傷心の心を癒そうと故郷に帰ってくることを告げる電話。
男は女に請われるまま、女を励ますための同窓会を企画する。
和気あいあいと終わるはずだった同窓会、だがそこに予定にない担任の教師が現れることによって様相が全く変わってきて…

それぞれの想いが交錯していく中で、行き場のない鬱屈した想いが暴発するとき…
スリリングで滑稽な人間模様の果てに現れるものはいったいなんだろうか…

彼らの長い長い同窓会が始まる―。

登場人物

関係図

Cast&Staff キャスト&スタッフ

作・演出:蓬来 竜太
出演:井上芳雄 鈴木砂羽 前田亜季 高橋努 岩瀬亮 有川マコト 小島聖/近藤正臣

STAFF
美術:伊藤雅子/照明:吉川ひろ子/音響:原田耕児/衣裳:宮本宣子
ヘアメイク:川端富生/演出助手:山崎総司/舞台監督:榎太郎
宣伝美術:東學/宣伝写真:渞忠之/宣伝衣裳:宮本真由美/宣伝ヘアメイク: 川端富生/宣伝:ディップス・プラネット
製作:山崎浩一/プロデューサー:尾形真由美/制作:池邉里枝/企画・製作:㈱パルコ

蓬莱竜太

作•演出/蓬莱竜太1976年1月7日生まれ 兵庫県出身

1999年、劇団「モダンスイマーズ」を西條義将(主宰)とともに結成。
以降、モダンスイマーズ全公演の作・演出を手掛けるほか、舞台版『世界の中心で、愛をさけぶ』や『東京タワー~オカンとボクと、時々オトン~』などの話題作の脚本を担当し、 若手劇作家として各方面から注目を浴びる。2009年には『まほろば』で第53回岸田國士戯曲賞を受賞。
2013年、故・井上ひさしの未完の戯曲『木の上の軍隊』を新たに書き下ろす。舞台脚本のほか、映画、ドラマ脚本など多数。

最近の主な舞台脚本・演出
2014年  「ブエノスアイレス午前零時」(脚本)
     「夜中に犬に起こった奇妙な事件」(作)
2013年  「死ンデ,イル」(作・演出)
     「木の上の軍隊」(作)
2012年  「楽園」再演(作・演出)
      「ハンドダウンキッチン」(作・演出)
     「まほろば」再演(作)
     「ロマンサー~夜明け峠編~」(作・演出)
      「パレード」(作)
2011年  「Triangle Vol.2 ~探し屋ジョニーヤマダ~ 」(作)
      「ノミコムオンナ」(作)
     「デンキ島~松田リカ篇~」再演(作・演出)
2010年  「男の一生」(作・演出)
     「ポテチ」(作・演出)
     「エネミイ」(作)
     「罪~ある温泉旅館の一夜~」(作・演出)
     「富士見町アパートメント」(作)
     「凡骨タウン」(作・演出)
2009年  「赤い城黒い砂」(作)
     「Triangle ~ルームシェアのススメ~ 」(作)

井上芳雄

井上芳雄 (いのうえ・よしお)1979年7月6日生まれ 福岡県出身

2000年に、ミュージカル「エリザベート」のルドルフ役で鮮烈なデビューを飾る。以降、その高い歌唱力と存在感で数々のミュージカルや 舞台に出演。役者以外にも浦井健治&山崎育三郎の3人ユニット“StarS”で、アルバムリリースやツアー、武道館公演などを行っている。 06年第13回読売演劇大賞 杉村春子賞、08年第33回菊田一夫演劇賞 菊田一夫演劇賞、13年第20回読売演劇大賞優秀男優賞、 14年第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。近年ではストレートプレイや映像等にも出演、演技者としての幅も広げ、俳優として高い評価を得ている。 主な出演作は、舞台「モーツァルト!」(10~11、14~15)「組曲虐殺」(12~13)、「二都物語」(13)、「ダディ・ロング・レッグズ」(13・14) 「シェルブールの雨傘」(14)、映画「宇宙兄弟」(12)、ドラマ「そこをなんとか2」(14・NHK BSプレミアム)など。作・演出の蓬莱とは、PARCO PRESENTS SHOW STAGE NO.1! 「Triangle」(09)、「TRIANGLE VOL.2」(11)以来3作目となる。

鈴木砂羽

鈴木砂羽 (すずき・さわ)1972年9月20日生まれ 静岡県出身

1994年「愛の新世界」で主演デビュー、第37回ブルーリボン賞、キネマ旬報新人賞など多数受賞。 以降、映画、ドラマ、舞台などジャンルを問わず活躍している。また、出演中の「幸せボンビーガール」(NTV)などのバラエティー番組や、LALATVドラマ 「私たちがプロポーズされないのは、101の理由があってだな」で監督デビューを果たす。主な出演作は、舞台「恋する妊婦」(08)、「吸血鬼」(10)、 「欲望という名の電車」(11)、「こどもの一生」(12)、「葛城事件」(12)、「BACK STAGE」(14)、映画「毎日かあさん」(11)、「夢売るふたり」(12)、 「しあわせカモン!」(13)、「25」(14)、ドラマ「美しい隣人」(11・CX)、「江~姫たちの戦国~」(11・NHK)、「悪女について」(12・TBS)、「おトメさん」(13・EX)、 「明日、ママがいない」(14・NTV)、「月曜ゴールデン 刑事夫婦」(14・TBS)など。2015年は3月から放送されるNHK「まれ」に出演、5月には映画「Zアイランド」公開予定。

前田亜季

前田亜季 (まえだ・あき)1985年7月11日生まれ 東京都出身

1992年デビュー。テレビ、映画、舞台、CMと幅広く活動。00年に映画「バトル・ロワイアル」で第24回日本アカデミー新人俳優賞受賞。 主な出演作は、舞台「幸せ最高ありがとうマジで!」(08)、「きらめく星座」(09)、「ロックンロール」(10)、「デンキ島~松田リカ編~」(11)、「まほろば」(12)、 「フォレスト・ガンプ」(14)、映画「リンダリンダリンダ」(05)、「最終兵器彼女」(06)、「青木ヶ原」(13)、ドラマ「狩矢警部シリーズ」(05~14・TBS)、 「風林火山」(07・NHK)、「深夜食堂」(11)、「新選組血風録」(11・NHK)、「ラストホープ」(13・CX)、「真夜中のパン屋さん」(13・NHK)、「ごちそうさん」(14・NHK)、 「サイレント・プア」(14・NHK)、「花咲舞が黙ってない」(14・NTV)など。

高橋 努

高橋 努 (たかはし・つとむ)1978年8月23日生まれ 東京都出身

映画やドラマを中心に活動するほか、2007に演劇チーム「渋谷ハチ公前」を旗揚げ。作・演出、出演として活動中。 主な出演作は、舞台「メディア」(05)、「間違いの喜劇」(06)、「タイタス・アンドロニカス」(06)、「リチャード三世」(08)、「表裏源内蛙合戦」(08)、 「ムサシ」(09)、「海辺のカフカ」(12・14)、映画「ハナミズキ」(10)、「あしたのジョー」「SP The motion picture 革命篇」「阪急電車」(11)、「ホタルノヒカリ」 「苦役列車」「その夜の侍」(12)、「想いのこし」(14)、ドラマ「ホタルノヒカリ2」(10・NTV)、「SP 革命前日篇」(11・CX)、「幸せになろうよ」(11・CX)、 「リアル脱出ゲーム」(13・14・TBS)「レディ・ジョーカー」(13・WOWOW)、「空飛ぶ広報室」(13・TBS)、「S-最後の警官-」(14・TBS)、「ダルマさんが笑った。」 (14・NHK)、「ロング・グッドバイ」(14・NHK)など。2015年は1月にドラマ「二十歳と一匹」(NHK)、4月1日に映画「エイプリルフールズ」公開予定。

岩瀬 亮

岩瀬 亮 (いわせ・りょう)1980年11月10日生まれ 茨城県出身

早稲田大学卒業後より俳優活動を開始し、ポツドール、ハイバイなどをはじめとする話題の舞台に出演。 さらに、映画やドラマなど映像作品でも広く活動中。主な出演作は、舞台「人間♥失格」(07)、「顔よ」(08)、「愛の渦」(09)、「ラブリーベイベー」(11)、 「ポンポンお前の自意識に小刻みに振りたくなるんだポンポン」(12)、「撫で撫で」(13)、映画「イエローキッド」(10)、「すべては海になる」(10)、 「シーサイドモーテル」(10)、「ひと夏のファンタジア」(14)、「トリハダ-劇場版2-」(14)、ドラマ「深夜食堂」(09・TBS)、「江」(11・NHK)、「相棒ten」 (11・EX)、「HERO」(14・CX)、「東京スカーレット」(14・TBS)など。

有川マコト

有川マコト (ありかわ・まこと)1969年5月21日生まれ 東京都出身

1993年に発足した、現在の“劇団 絶対王様”の前身プロデュースユニット“芝居企画絶対王様”の旗揚げに参加し、看板俳優として公演に参加。 抜群に安定感のある芝居と、渋い声で観客を魅了している。主な出演作は、舞台「散歩する侵略者」(05)、「幽霊たち」「太陽」(11)、「ヒッキー・ソトニデテミターノ」(12)、 「オセロ」(13)、「不謹慎な家」「ショーシャンクの空に」(14)、映画「はやぶさ」(11)、ドラマ「スープカレー」(12・TBS)、「小暮写眞館」(13・NHKBSプレミアム)、 「SPEC~零~」(13・TBS)、「花子とアン」(14・NHK)、「家族狩り」(14・TBS)など。

小島 聖

小島 聖 (こじま・ひじり)1976年3月1日生まれ 東京都出身

1989年NHK大河ドラマ「春日局」でデビュー。以降、数多くの映画、ドラマに出演。99年に映画「あつもの」で第54回毎日映画コンクール女優助演賞を受賞。近年は蜷川幸雄、栗山民也、永井愛など錚々たる演出家の舞台にも出演している。主な出演作は、舞台「奇跡の人」(06)、「欲望という名の電車」(07)、「かもめ」(08)、「錦繍」(09)、「カエサル」(10)、「温室」(12)、「テイキングサイド」「iSAMU」(13)、「夜中に犬に起こった奇妙な事件」(14)、映画「赤い橋の下のぬるい水」(01)、「東京タワー ~オカントボクと、時々、オトン~」(07)、「沈まぬ太陽」(09)、「シーサイド・モーテル」(10)、「悪の教典」(12)、「劇場版タイムスクープハンター」(13)、「御手洗薫の愛と死」(14)、ドラマ「ラブシャッフル」(09・TBS)、「熱海の捜査官」(10・EX)、「シマシマ」(11・TBS)、「斉藤さん2」(13・NTV)、「おそろし」(14・NHK)、「ファーストクラス」(14・CX)など。

近藤正臣

近藤正臣 (こんどう・まさおみ)1942年2月15日生まれ 京都府出身

1966年今村昌平監督の映画「エロ事師たちより~人類学入門」でデビュー。同年「893愚連隊」でも鮮烈な印象を残し、 「柔道一直線」(69)、「冬の雲」(70)、「地の果てまで」(72)などのドラマで人気を獲得。そして75年の映画「動脈列島」で主人公の爆弾犯を演じて話題を集め、「赤穂城断絶」(78)、 「忠臣蔵外伝・四谷怪談」(94)などに出演。舞台では73年「人生劇場」での初舞台を機に、蜷川幸雄作品「にごり江」(85)などに出演、幅広く活躍している。近年の主な出演作は、舞台 「長崎ぶらぶら節」(06)、「サツキマスの物語」(09)、映画「妖怪大戦争」(05)、「TAJOMARU」(09)、「龍三と七人の子分たち」(15年4月25日公開)、 ドラマ「カーネーション」(12・NHK)、「ごちそうさん」(13・NHK)、「S-最後の警官」(14・TBS)、「吉原裏同心」(14・NHK)、「永遠の0」(15・TX)など。