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TALKING BLUESとは、古舘伊知郎が表現する人の哀しい性のことであります。TALKING BLUESとは直訳するならば、BLUESを語るということであります。BLUESとは音楽のジャンルの一つで、1800年代にアメリカで生まれました。黒人奴隷たちが日頃の苦しい労働の中、自分たちの「嘆きや悲しみ」を、板やバケツを使い単純な音と詩で綴った音楽です。彼らの誇りと涙の切ない輝きをBLUESと呼びます。 TALKING BLUESは「嘆きや悲しみ」を音楽として綴った黒人たちに倣い、楽器をマイクに、詩をトークに換え、人間が不変的に持っている悲しみ、嘆き、苦しみを、古舘伊知郎が鋭い感性で表現すると言う目論見で1988年に始まりました。古舘伊知郎が、自分自身の生活や生き方をネタとし、世の中を自分の鏡とし、また、自分を世の中を鏡として、不浄な煩悩の奴隷として生きるしかない自分を含めた人々の嘆きの真意に問いかけます。そのために、古舘伊知郎はTALKING BLUESの舞台に立ち続けています。 人間は、食欲、性欲、金欲、物欲といった、物質的に見ることや、感じることに心を捕われ、本当に大切なものを見極めることが出来ません。だからこそ、悲しみ、嘆き、苦しみを生まれた時から背負い、ひたすら死に向かって歩み続けているのです。しかし、それらの言葉に「過ぎる」という言葉が付く時があります。「悲し過ぎる」「貧し過ぎる」と変化した時に、そのエネルギーは、怒りとなります。その怒りはどこへ行くことも出来ず不浄な煩悩の澱みとなります。 その澱みが如何なるものなのか。その答えを追い求め、問いつづけたいと願った哀しい性の表れがTALKING BLUESなのです。 そして今回挑戦するのはなんと「脳」。 その急速な発達に、もはや哲学も心理学も不要とまでいわれる脳科学の世界に、過激な言語中枢ともいうべき古舘がコンタクトいたします。そこに生まれるのは、時代を斬る、思いもよらぬ視点と、奇想天外なトークの世界。 時代を、世の中を、またもまったく新しい切り口で読み解きつつ、自分とは何か、人間とは何か、脳を脳が考えるとは何か、古舘的迷宮世界へと皆様を引きずり込んでいきます。知的興奮とめくるめくカタルシスが交錯する21世紀の「脳舞台」がついに幕を開けるのです。 |
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