古舘伊知郎 Talking Blues 15th『言葉』
古舘伊知郎  Talking Bluesとは、古舘伊知郎が表現する人の哀しい性のことである。Talking Bluesとは直訳するならば、Blues を語るということである。Bluesとは音楽の一つで、1800年代にアメリカで生まれた。黒人奴隷たちが日頃の苦しい労働の中、自分たちの「嘆きや悲しみ」を、板やバケツを使い単純な音と詩で綴った音楽である。彼らの誇りと涙の切ない輝きをBluesと呼ぶ。
 Talking Bluesは、「嘆きや悲しみ」を音楽として綴った黒人たちに倣い、楽器をマイクに、詩をトークに換え、人間が不変的に持っている悲しみ、嘆き、苦しみを、古舘伊知郎が鋭い感性で表現するという目論みで1988年に始まった。古舘伊知郎が自分自身の生活や生き方をネタとし、世の中を自分の鏡とし、また、自分を世の中の鏡として、不浄な煩悩の奴隷として生きるしかない自分を含めた人々の嘆きの真意に問いかけてゆく。
そのために、古舘はTalking Bluesの舞台に立ち続ける。

 人間は、食欲、性欲、金欲、物欲と言った、物質的に見ることや、感じることに心を捕われ、本当に大切なものを見極めることが出来ない。だからこそ人は、悲しみ、嘆き、苦しみを生まれた時から背負い、ひたすら死に向かって歩みつづけている。それらの苦業と共存している。しかし、それらの言葉に「過ぎる」という言葉が着く時がある。「悲し過ぎる」、「貧し過ぎる」、と変化した時に、そのエネルギーは、怒りとなる。その怒りはどこへ行くことも出来ず不浄な煩悩の澱みとなる。
 その澱みが如何なるものなのか。その答えを追い求め、問いつづけたいと願った哀しい性の表れがTalking Bluesである。

そして今回テーマとして取り上げたのはまさに古舘のフィールド…「言葉」人を喜ばせ、笑わせ、励まし、泣かせ、罵り、陥れ、人を人たらしめるもの「言葉」。
聖書は「始めに言葉ありき」といい、古舘は「人が言葉を持ったとき悲しみが生まれた」という。言葉には表があり裏がある。伝えたい何かを言葉にした瞬間に、言葉にはできない何かが生まれる。言葉に生き、おそらくは言葉に死にたいと願う男の15年間の集大成。
日本語ブームなんてくそくらえ!俺の全てを学者なんかに任せておけない!
15年はあくまで通過点。今年のトーキングブルースにご期待ください。

[入場料]全国一律 \6,000 (全席指定・税込)
[発売日]全国一斉10月26日(土)
[主演・作]古舘伊知郎
[ブレーン]田中知二 (集英社)
[ブレーン]後藤和夫 (古舘プロジェクト)
[音楽プロデュース]高見沢俊彦 (THE ALFEE)

[プロデューサー]小曽根広一 (古舘プロジェクト)
[作・構成]山本宏章+川野孝弘+樋口卓治+冨永一郎+山名宏和 (古舘プロジェクト)

[製作]佐藤 孝 (古舘プロジェクト)+中村芳章 (フジテレビジョン)

[制作協力]PARCO劇場
[企画制作]古舘プロジェクト+フジテレビジョン

[特別協賛]SHISEIDO
[協賛]dwango

◆東京公演◆ PARCO劇場
[日 程]2002年11月26日(火)〜12月2日(月)
[会 場]PARCO劇場
11 26 27 28 29 30 12 1 2
17:00




17:00
19:00 19:00
[前売券取扱]チケットぴあ03-5237-9988/9999
03-5237-9966 (Pコード321-625)
ローソンチケット0570-00-0903 (Lコード34685)
0570-00-0407 (オペレーター)
e+(イープラス)http://eee.eplus.co.jp/(web予約)
[東京公演主催]古舘プロジェクト/フジテレビジョン
http://www.furutachi-project.co.jp/
東京公演についてのお問合せ:PARCO劇場03-3477-5858

◆静岡公演◆ グランシップ中ホール
[日 程]2003年1月27日(月)19:00開演
[主 催]テレビ静岡
[お問合せ]テレビ静岡事業部 054-261-7011

◆名古屋公演◆ テレピアホール
[日 程]2003年1月28日(火)19:00開演
[主 催]東海テレビ放送
[お問合せ]東海テレビ文化事業部 052-954-1161

◆大阪公演◆ IMPホール
[日 程]2003年1月29日(水)19:00開演
[主 催]関西テレビ放送
[お問合せ]キョードー大阪 06-6233-8888

◆福岡公演◆ Zepp Fukuoka
[日 程]2003年1月31日(金)19:00開演
[主 催]テレビ西日本
[お問合せ]テレビ西日本事業部 092-852-5507