2005年、パルコプロデュース 長塚圭史 作・演出、古田新太主演『LAST SHOW』は、
第13回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞するなど高い評価を得ました。
それから10年、再びあの傑作を生み出した二人が出逢います。

長塚は、今の日本の状況をみるに、すでに日本の安全神話は崩壊しているのではないか、
また家族というものもすでに幻想と化しているのではないかという視点で、
近い将来に起こるかもしれない日常の姿を描いていきます。
そこには私たちが普遍的に持っている残虐さと危うさが浮き彫りになってくるとともに、
どんな状況でも生き抜いていく人々のしたたかさとユーモアと仄かな希望が見えてくるはずです。

長塚圭史が今再びパルコ劇場で残酷でユーモラスな寓話を描き出します!

主演は、数々のドラマ・映画・舞台でその怪優ぶりを見せつけている、今年35周年を迎えた劇団☆新感線の看板俳優・古田新太。
そして、共演には若手女優のなかでも際立つ演技力で見る者すべての目を奪う女優・多部未華子、
唯一無二の存在感でモデル、女優として才能を発揮している りょう、
映像作品・舞台に続けざまに出演するなど引く手あまたの女優・石橋けい、
2011年のデビュー以来、途切れることなく注目の若手俳優・葉山奨之、
長塚作品に欠くことのできない存在である中山祐一朗、
近年話題の映像作品に立て続けに出演し、その圧倒的な存在感と演技力で異彩を放つ吉田鋼太郎、
といった実力派俳優が勢ぞろいし、長塚とどのような化学反応を起こすのかご期待ください!

美しい海辺の大きな家に暮らす家族。
海水浴を楽しみ、海産物に恵まれた穏やかな生活を送っている、ようにみえる。
視界に広がるこの美しい海の景色ははたして本当の現実なのか。
追憶のなかを漂う家族が幼い双子に見たものとは-。

ハルキ / 古田新太 … ダイシチの次男。実家に逃げ戻ってきた。
イラ / 多部未華子 … ハルキの長女。
タクト / 葉山奨之 … ダイシチの長女、エリコの息子。
ユキ / 石橋けい … タクトの連れ合い。問題大ありの双子を生む。
トム / 中山祐一朗 … この家族の遠い親戚
ローラ / りょう … トムの連れ合いらしい。
リュウゾウ / 吉田鋼太郎 … ダイシチの長男

美術:二村周作 音楽:荻野清子 照明:吉枝康幸 音響:加藤 温 衣裳:十川ヒロコ ヘアメイク:河村陽子
演出助手:山田美紀 舞台監督:福澤諭志
宣伝写真:河野真一 宣伝写真:尾嶝 太 宣伝ヘアメイク:西岡達也 宣伝衣裳:飯島久美子
制作:冨士田 卓(パルコ)、三浦 瞳(ゴーチ・ブラザーズ)、滝口久美
プロデューサー:尾形真由美(パルコ)、伊藤達哉(ゴーチ・ブラザーズ) 製作:井上 肇
制作協力:ゴーチ・ブラザーズ 企画製作:株式会社パルコ

長塚圭史(ながつか・けいし)

1996年、演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」を旗揚げ、作・演出・出演の三役を担う。2008年、文化庁新進芸術家海外研修制度にて1年間ロンドンに留学。帰国後の2011年、ソロプロジェクト「葛河思潮社」を始動、三好十郎作『浮標(ぶい)』を上演する。近年の舞台作品に、『かがみのかなたはたなかのなかに』、『蛙昇天』、『鼬(いたち)』、『背信』、『マクベス』、『冒した者』、『あかいくらやみ~天狗党幻譚~』、『音のいない世界で』、『南部高速道路』など。読売演劇大賞優秀演出家賞など受賞歴多数。また、俳優としても、NTV「Dr.倫太郎」、NHK「植物男子ベランダー」、WOWOW「グーグーだって猫である」、WOWOW「ヒトリシズカ」、映画『バケモノの子』(蓮の父役)、CMナレーション「SUBARUフォレスター」など積極的に活動。現在TOKYOFMの『yes!~軽井沢からの便り~』の朗読をレギュラーで担当している。

古田新太(ふるた・あらた)
劇団☆新感線の看板役者。大阪芸術大学在学中の1984年から劇団☆新感線に参加。エネルギッシュな迫力ある演技には定評がある。劇団公演以外の舞台にも積極的に参加している他、自身で企画・出演を務める演劇ユニット“ねずみの三銃士”などもある。活躍の場は広く、バラエティ番組への出演や多くのCM出演、コラムニストとして雑誌連載を持つほか、著書に『気になちょるモノ』『ドンジュアンの口笛』『魏志痴人伝』『柳に風』がある。劇団公演以外の近年の主な出演作に、【ドラマ】『リスクの神様』(15・CX)、『信長協奏曲』(14・CX)、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(14・EX)、『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(14・EX)、『ロング・グッドバイ』(14・NHK)、『隠蔽捜査』(14・TBS)、『間違われちゃった男』(13・CX)、『あまちゃん』(13・NHK)、【映画】『エイプリルフールズ』(15)、『台風一家』(14)、『キャプテンハーロック』(13・声の出演)、【舞台】『いやおうなしに』(15)、『万獣こわい』(14)、『MIWA』『盲導犬』(13)などがある。現在、映画『信長協奏曲』『TOO YOUNG TO DIE』の公開が控え、テレ朝『関ジャム』にレギュラー出演中。
(たべ・みかこ)多部未華子
2002年に女優デビューを果たす。2005年公開の映画『HINOKIO』『青空のゆくえ』の演技が認められ、ブルーリボン賞新人賞を受賞。2010年にはエランドール賞新人賞を受賞。ドラマ、映画を中心に数々の作品でその演技力をいかんなく発揮している。主な出演作に、【映画】『ピース オブ ケイク』『映画 深夜食堂』(15)、『ライアーゲーム-再生-』(12)、『源氏物語 千年の謎』(11)、『君に届け』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(10)、『フィッシュストーリー』(09)、『西遊記』『俺は、君のためにこそ死ににいく』(07)、『夜のピクニック』(06)、【ドラマ】『ドS刑事』(15・NTV)、『永遠の0』(15・TX)、『僕のいた時間』(14・CX)、『ラストホープ』(13・CX)、『大奥~誕生[有功・家光篇]』(12・TBS)、『デカワンコ』(11・NTV)、連続テレビ小説『つばさ』(09・NHK)、【舞台】『キレイ~神様と待ち合わせした女~』(14-15)、『わたしを離さないで』(14)、『ふくすけ』『サロメ』(12)、『農業少女』(10)、『LOVE LETTERS』(09)などがある。
りょう(りょう)
10代からモデルとしてCMや雑誌、ファッションショー等で幅広い活動を行う。1996年、『ロングバケーション』で女優デビュー。1999年公開の『双生児』で映画初出演を果たし、同年、高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞するなど、女優としての才能も認められる。近年の主な出演作に、【ドラマ】連続テレビ小説『まれ』(15・NHK)、『磁石男2015』(15秋・NTV)、大河ドラマ『平清盛』(12・NHK)、『恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方』(12・TBS)、『ビターシュガー』(11・NHK)、『名前をなくした女神』(11・CX)、【映画】『さや侍』(11)、『死刑台のエレベーター』(10)、『GOEMON』(09)、『西の魔女が死んだ』(08)、『クワイエットルームにようこそ』(07)、【舞台】『DEDICATED 2014~OTHERS~「出口なし」』、『もっと泣いてよフラッパー』(14)、『十二夜』(11)、『チェロを弾く女』(10)、『来来来来来』(09)、『LOVE LETTERS』『二人の約束』(08)、【ナレーション】『ホテルの窓から』( 12-15・BSNTV)、『ニキ・ド・サンファル展』(15・国立新美術館)などがある。
(いしばし・けい)石橋けい
1994年、14歳でドラマ『NIGHT HEAD』で女優デビュー。以降、多くの映像作品に出演。『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』の平成ウルトラ3部作全てに出演を果たした稀有な経歴を持つ。2000年、タ・マニネ第2回公演『悪戯』(作・演出 岩松了)で初舞台を踏んだことをきっかけに演劇の世界に意欲を持つこととなり、『リア王の悲劇』『桜の園』などに出演。2008年にはCMディレクター山内ケンジ主宰の演劇ユニット・城山羊の会『新しい橋』に出演。以降、山内ケンジ作品に欠かすことのできないヒロインとして、全ての城山羊の会作品に出演することとなる。近年の主な出演作に、【ドラマ】『深夜食堂3』(14・MBS)、『セーラーゾンビ』(14・TX)、『ビューティフルレイン』(12・CX)、【映画】『天空の蜂』(15)、『ミツコ感覚』(11)、【舞台】『仲直りするために果実を』(15)、『トロワグロ』(14)、『効率の優先』(13)など。12月19日(土)から出演映画『友だちのパパが好き』(山内ケンジ監督)の公開が控えている。
映画『友だちのパパが好き』オフィシャルサイト http://tomodachinopapa.com
葉山奨之(はやま・しょうの)
2011年、ドラマ『鈴木先生』で俳優デビュー。以降、立て続けに映像作品に出演を果たし、2015年NHK朝の連続テレビ小説『まれ』にて、ヒロインの弟・一徹役で脚光を浴びる。主な出演作に、【ドラマ】『釣りバカ日誌~新人社員 浜崎伝助』(15・TX)、『サマー・ストーカーズ・ブルース』(15・CX)、大河ドラマ『軍師 官兵衛』(14・NHK)、『Nのために』(14・TBS)、『おわらないものがたり』(14・CX)、『アオイホノオ』(14・TX)、『東京が戦場になった日』(14・NHK)、『夜の先生』(14・TBS)、『なぞの転校生』(13・TX)、大河ドラマ『八重の桜』(13・NHK)、【映画】『十字架』(2016年2月公開)、『流れ星が消えないうちに』(2015年11月21日公開)、『夏ノ日、君ノ声』(2015年10月24日公開)、『あしたになれば。』(15)、『超能力研究部の3人』『シャンティデイズ 365日、幸せな呼吸』『渇き。』(14)、『今日、恋をはじめます』『旅の贈りもの~明日へ~』『トテチータ・チキチータ ~未来はきっと懐かしい~』(12)などがある。舞台出演は、『狂人なおもて往生をとぐ –昔、僕達は愛した-』(15)に続き、2回目となる。
(なかやま・ゆういちろう)中山祐一朗
1998年より“阿佐ヶ谷スパイダース”に参加。以降、長塚圭史作品はじめ外部舞台、映像で活躍。10年より吉澤耕一演出『ア・ラ・カルト2〜役者と音楽家のいるレストラン〜』にレギュラー出演。近年の主な出演作に、【ドラマ】『明日言いたくなる話』(15 BS日テレ)、『深夜食堂3』(14・TBS)、『戦力外捜査官』(14・NTV)、『福家警部補の挨拶』(14・CX)、『Go!Go!家電男子』シリーズ(13・14・ひかりTV)、『足尾から来た女』(13・NHK)、『幸せハッピー』(12・HTB)、『警視庁捜査一課9係』(12・EX)、【映画】『深夜食堂』(15)、『Go!Go!家電男子 THE MOVIE アフレコパニック』(14)、『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』(11)、【舞台】『グレート・ネイチャー』『墓場、女子高生』『蛙昇天』(15)、『ア・ラ・カルト2~役者と音楽家のいるレストラン』(10~)、『火のようにさみしい姉がいて』(14)、『かもめ』『あかいくらやみ ~天狗党幻譚~』『阿修羅のごとく』(13)、【WEB】『明治presentsママ応援ショートムービー「結婚・生活」』(15)などがある。
吉田鋼太郎(よしだ・こうたろう)
1997年に劇団AUNを結成。舞台を中心に活躍。演出も手掛ける。蜷川幸雄演出作品に欠かせない存在であり『タイタス・アンドロニカス』『オセロー』『ヘンリー四世』で主演を果たした。『ヴェニスの商人』で第6回読売演劇大賞優秀男優賞(99)、『ハムレット』『リチャード二世』で第36回紀伊國屋演劇賞個人賞(01)『ヘンリー四世』で第64回芸術選奨演劇部門文部科学大臣賞(14)を受賞。近年の主な出演作に、【ドラマ】『リスクの神様』(15・CX)、『刑事7人』(15・EX)、『ウロボロス~この愛こそ、正義。』(15・TBS)、『東京センチメンタル』(14・TX)、『すべてがFになる』(14・CX)、『MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜』(14・TBS)、連続テレビ小説『花子とアン』(14・NHK)、『ロング・グッドバイ』(14・NHK)、『カラマーゾフの兄弟』(13・CX)、『7つの会議』(13・NHK)、『半沢直樹』(13・TBS)、【映画】『アンフェア the end』『暗殺教室』『新宿スワン』『THE NEXT GENERATION-パトレイバー-首都決戦』(15)、『トリック劇場版 ラストステージ』『相棒-劇場版Ⅲ-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』(14)、【舞台】『NINAGAWAマクベス』『デスノート The Musical』(15)、『海をゆく者』(14-15)、『ジュリアス・シーザー』『カッコーの巣の上で』(14)、『ムサシ』(09、13-14)、『ヘンリー四世』(13)、『アントニーとクレオパトラ』(11)、『黙阿弥オペラ』(10)などがある。