|
|
皆さんご存知の黒柳徹子。往年の「ザ・ベストテン」や、長寿番組「徹子の部屋」、「世界・ふしぎ発見!」等での活躍で、黒柳徹子といえば司会者、タレントとして認識している方が多いのではないでしょうか。
しかし、彼女は文学座やニューヨークで演技を学び、かつては多くのドラマにも登場した、れっきとした女優です。
そして今、“女優”黒柳徹子を観ることができるのは、舞台の上だけです。「徹子の部屋」を始めたとき、テレビの中で役を演じることを自ら封印したのです。
その“女優”黒柳徹子のライフワークとなっているのが、この「海外コメディシリーズ」です。彼女が終始一貫してこだわっているのが、「コメディ」ということ。世の中にはつらい悲しいことの方が多いので、せめて芝居を観ている2時間は、それを忘れて笑ってほしい、という思いからです。
昨年の記念すべき20作目『ルーマーズ』では、「10秒に一回大笑い」という謳い文句に違わず、客席の爆笑記録を更新し、チケットはおかげさまで完売御礼、連日当日券を求めるお客様の列が出来ました。 |
|
今年の作品は、ポール・ラドニックの「リグレッツ・オンリー」。昨年秋ニューヨークで発表されたばかりの新作を、いち早くお届けします。
黒柳徹子が扮するのは、マンハッタン社交界の女王・ティビー。パーティー三昧の日々を送っていた彼女が、ゲイの親友の思わぬ反乱に、混乱しながらも夫や娘との愛情を見つめなおすというストーリーです。
世界中のゲイがストライキを起こして世の中が機能しなくなる、という、とんでもない発想。さらに、お高くとまったセレブ社会や、スノッブを気取る人々を皮肉る痛烈なギャグが飛び交い、正真正銘、日本で今までに上演された事のない、新しいタイプのコメディです。
誰からも好かれ、夫や娘を愛しながらも、ゲイの親友との友情をこの上なく大切にする主人公を違和感なく演じられるのは、日本広しと言えども、得がたい個性と、性差を超えて支持される圧倒的な存在感を持つ、黒柳徹子ただ一人と言っても過言ではないでしょう。国民的タレントの、革新的作品への挑戦に、どうぞご期待ください。
このシリーズでは、毎回、黒柳徹子の衣裳も見どころですが、今回、親友のゲイ・ハンクは世界的デザイナーという設定。例年以上の豪華さになることは必至です。 |
|
共演は、ティビーの夫で、大統領から依頼を受けるような敏腕弁護士・ジャックに、主婦層を中心に根強い人気と知名度を持ち、黒柳徹子も「一度共演してみたかった」という古谷一行。
ティビーとジャックの娘で、自らも弁護士でありながら、結婚を控えて戸惑うスペンサーに、NHK『ひらり』などで国民的女優となった石田ひかり。
騒動の発端である世界的デザイナー・ハンクに、昨年『ルーマーズ』の超絶技巧演技で爆笑の起爆剤となった大森博史。
ある意味ティビーよりぶっ飛んだ、セレブの象徴のような母親・マリエッタに、文学座のベテランで、92年『マダム・バブル』にも出演して実力は証明済みの新橋耐子。
騒動にふりまわされる人々をおちょくる、一風変わったメイド・マイラに、01年『ポンコツ車のレディ』に出演した、演劇集団円のベテラン、加藤美津子。 |
|