【作・演出】長塚圭史(ながつか・けいし)
1975年生まれ。
早稲田大学在学中の96年、演劇ユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」の活動を開始、作・演出・出演の三役をこなす。「阿佐ヶ谷スパイダース」は、演目ごとに多彩なキャストを集めるプロデュース形式で作品を発表、観客の絶大な支持を集めている。
近年の公演は『日本の女』(01)、『十字架』(02)、『みつばち』(03)、『はたらくおとこ』(04)、『悪魔の唄』(05)、『桜飛沫』(06)、『イヌの日』(06)、『少女とガソリン』(07)など。
02年、『マイ・ロックンロール・スター』でパルコ劇場に作・演出家として進出。03年、マーティン・マクドナー作『ウィー・トーマス』ではじめて海外戯曲を演出し、高い評価を得た。続く04年の『ピローマン』(マーティン・マクドナー作)で、その評価をさらに高め、同年『はたらくおとこ』と『ピローマン』の2作品により、朝日舞台芸術賞と芸術選奨文部科学大臣新人賞をダブル受賞した。
05年、パルコ劇場2作目の書き下ろし作品『ラスト・ショウ』では読売演劇大賞・優秀作品賞を受賞、06年に再演した『ウィー・トーマス』では読売演劇大賞・優秀演出家賞を受賞した。
他の外部プロデュース公演としては、『真昼のビッチ』(04/ヴィレッヂ)、『アジアの女』(06/新国立劇場)、『ドラクル』(07/シアターコクーン)などがある。
07年12月には自身3作目となるマーティン・マクドナー作『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』をパルコ劇場にて演出、出演。
本作品が『マイ・ロックンロール・スター』、『ラスト・ショウ』に続く3作品目のパルコ劇場への書き下ろし作品となる。