PARCO PRODUCE 2023 ミュージカル『ジョン&ジェン』

作品概要

  • 音楽

    アンドリュー・リッパ
  • 歌詞

    トム・グリーンウォルド
  • 脚本

    トム・グリーンウォルド、アンドリュー・リッパ
  • 演出・翻訳・訳詞・ムーブメント

    市川洋二郎
  • 出演

    森崎ウィン 田代万里生(ジョン役Wキャスト) 新妻聖子 濱田めぐみ(ジェン役Wキャスト)
    ※公演回毎に出演者が異なります。公式サイトの出演日を必ず事前にご確認ください。

    ミュージシャン
    ピアノコンダクター:YUKA、Riko
    チェロ:中林成爾、関根あやか
    パーカッション:米元美彦、高橋治子
  • 公式SNS

  • 森崎ウィンと田代万里生、新妻聖子と濱田めぐみがWキャスト!!
    二人の俳優が紡ぐ家族愛のミュージカル、日本初演!!

    ミュージカル『ジョン&ジェン』は、『ワイルド・パーティ』『アダムス・ファミリー』『ビッグ・フィッシュ』といった多くのオン/オフ・ブロードウェイ作品に携わるアンドリュー・リッパと、本作で初めて舞台作品の歌詞・脚本手掛けたトム・グリーンウォルドによる作品で、1995年にオフ・ブロードウェイで初演されました。舞台は1985年から現代にかけてのアメリカ。変わりゆく社会を背景に、親子や姉弟(きょうだい)という家族の関係性に焦点を当て、知性とウィットに富んだ台詞と、美しいメロディーが溢れる秀逸なミュージカルです。出演者は二人。1幕では姉と弟の幼少期から青春期が、2幕では母親と息子とのすれ違っていく人生が描かれています。ピアノ、チェロ、パーカッションの生演奏が奏でる胸に響く旋律とともに織り成される家族の物語は、人の心に寄り添い、癒しを与えてくれる感動作です。
     
    日本初演となる今公演で、演出・翻訳・訳詞・ムーブメントを手掛けるのは、音楽座および劇団四季を経て、2010年度文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員としてロンドンとニューヨークで1年ずつ研修を積み、2013年にアンドリュー・ロイド=ウェバーが学園長を務めるArts Educational Schools Londonにて舞台演出の修士課程を修了、文化間の壁を越えた舞台芸術をテーマに国際的に活躍している市川洋二郎です。これまでに国内では、濱田めぐみを第24回読売演劇大賞優秀女優賞に導いた『Tell Me On A Sunday~サヨナラは日曜日に~』(演出・翻訳・訳詞/2016)や、第15回「小田島雄志・翻訳戯曲賞」を受賞した『The View Upstairs -君が見た、あの日-』(翻訳・演出・振付/2022)。国外では、ロンドンでのミュージカル『ユーリンタウン』(演出/2018)や、「GALAXY TRAIN - A New Musical」(原案・脚本・日本語台本・演出/2023)など国内外で多くの作品を手掛けるほか、2023年オリビエ賞最多部門受賞作品のロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)製作『となりのトトロ』では中トトロ役で出演するなど、俳優としても活躍する市川が、日本初演となる本作に挑みます。
     
     
    画像
     

    日本のミュージカル界を牽引する豪華俳優の夢の競演! 

    舞台に登場するのは、ジョンとジェンの2人のみ。ジョン[1幕=弟、2幕=息子]には、2007年の芸能活動スタートから ドラマ・映画といった映像作品に数多く出演し、近年は舞台俳優としてのキャリアも重ねている森崎ウィン、幼少期から音楽に携わり、15歳から声楽を志し、現在ではミュージカルに欠くことのできない存在となっている田代万里生。そして、ジェン[1幕=姉、2幕=母]には、豊かな声量と表現力を武器に、ミュージカル作品に留まらず、バラエティ番組や音楽番組でも他を圧倒する存在感を放つ新妻聖子、劇団四季では数々の作品でヒロインを演じるなど看板俳優として活躍し、退団後はさらに様々なジャンルの舞台作品で引く手あまたの活躍をみせる濱田めぐみが決定いたしました。
    1幕では姉弟、2幕では親子の関係性を、森崎・田代、新妻・濱田がダブルキャストで演じます。4バージョンの異なる顔合わせが生み出すそれぞれのハーモニーにもご期待ください。
     
    冬の寒さのなか、暖かな劇場空間で、世界で活躍するクリエイターと、実力派俳優が織り成す、家族の物語にご期待ください!
     
     
    ▼あらすじ
    [第一幕]
    1985年、六歳の少女ジェンの家に、ジョンが生まれる。弟を温かく歓迎するジェンは、暴力を振るう父親から守り抜くことを誓い、ふたりは支え合いながら成長する。
    やがて10代になったふたりの関係は少しギクシャクし始めるが、ジェンが大学進学のため家を出る時になると、ジョンは姉を引き留めようとする。しかし、自由を望むジェンは、振り払うように出ていってしまう。
    NYに出てきたジェンは、刺激的な環境で生活を始める。一方で、ジョンは父親の影響を受け始める。やがて、同時多発テロが発生。それは、イラク戦争勃発の引き金となり、ふたりの人生をも大きく変えてしまうことになるのだった。

    [第二幕]
    時は流れ、2005年、ジェンは恋人ジェイソンとの間に息子を授かり、弟にちなんでジョンと名付ける。弟の面影を重ねながら、手塩にかけて息子の世話をするジェンだが、当の本人は過保護な母親を少し疎ましく思うのだった。
    ジェイソンとの別れや父親との確執など、様々な問題を抱えながらも母親として必死に頑張るジェン。一方で、母の期待とは裏腹に叔父のジョンとはまるで違った人間へと成長していく少年ジョン。
    やがてジョンが大学への進学のために家を出ると決めた時、母子それぞれが、自らが抱える人生の問題と直面することになる。
  • 【スタッフ プロフィール&コメント】

    アンドリュー・リッパ Andrew Lippa [音楽・脚本]

    『ジョン&ジェン』で初めてミュージカル作品を手掛けて以来、『ワイルド・パーティー』(作詞/作曲/脚本)、『アダムス・ファミリー』(作詞/作曲)、『ビッグフィッシュ』(作詞/作曲)等、多くのオン/オフ・ブロードウェイ作品に携わる。
    『ワイルド・パーティー』では2000年度ドラマ・デスク・アワード最優秀音楽賞を受賞。『アダムス・ファミリー』では2010年度トニー賞最優秀オリジナル楽曲賞、及びドラマ・デスク・アワード最優秀音楽賞にノミネート。また、『You’re A Good Man, Charlie Brown』が1999年にブロードウェーで再演された際には追加曲を提供し、グラミー賞にノミネートされた。
    1999年より、クリスティン・チェノウェスのミュージック・ディレクターを務めている。
    指揮者、歌手としても活躍中。
     
     

    トム・グリーンウォルド Tom Greenwald [歌詞・脚本]

    舞台作品の広告・マーケティング会社、SPOTCOのクリエイティブ・ディレクター。『レント』、『シカゴ』、『ペテン師と詐欺師』、『アヴェニューQ』等の広告を手掛ける。『レント』のプロデューサー、ジェフリー・セラーとケヴィン・マクコラムの指名により、『SWEET  EMOTION』 で初の映画脚本を執筆。舞台作品は『ジョン&ジェン』。
     
     

    市川洋二郎 Yojiro Ichikawa [演出・翻訳・訳詞・ムーブメント]

    東京大学文学部卒業後、音楽座および劇団四季を経て、2010年度文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員としてロンドンとNYで一年ずつ研修を積む。2013年、ロイド=ウェバー卿が学園長を務めるArts Educational Schools Londonにて舞台演出の修士課程を修了後、文化間の壁を越えた舞台芸術をテーマに国際的に活動。 
    主な演出作品は、英国:『Galaxy Train』『Urinetown』『Ordinary Days』『Ondine』『Pearl and Dagger』、米国:『Ordinary Days』、ポーランド:『Wycinanki』、日本:『The View Upstairs』『サヨナラは日曜日に』『海からのてがみ』『Galaxy Train』等。日本語の繊細さ・美しさを追求し、音楽性と両立させる翻訳・訳詞にも定評があり、翻訳作品に、アミューズ『The View Upstairs』(第15回小田島雄志翻訳戯曲賞受賞)、劇団四季『春のめざめ』『UNMASKED』、梅田芸術劇場『太平洋序曲』『タイタニック』『グランドホテル』『イリュージョニスト』等。俳優としても、2023年オリビエ賞最多部門受賞作品のRSC製作『となりのトトロ』(中トトロ役)、ミュージカル『Marco Polo』、BBC・Netflix『Giri/Haji』、AppleTV『Invasion』、Netflix『逃亡者』等に出演。また、英国:『となりのトトロ』『アリージャンス』、日本:『タイタニック』『サヨナラは日曜日に』等には歌唱指導としても参加。

    <コメント>
    人間は生きる過程で、色々な「荷物」を心の中に蓄積していきます。
     
    友達と笑いあった春の午後。
    太陽が燦々と煌めいた幼い夏の朝。
    大事な人と過ごした温かな夕暮れ。
    涙を流した寂しい夜明け。
     
    二度と戻れない、決して帰ることの無い、あの日々。
     
    そのひとつひとつが今の自分を形作っている大切な要素です。
    これまで積み上げてきた時間が、私たちを未来へと導いてくれるのです。
     
    けれど中には、心に暗い影を落とす思い出も無いわけではありません。
    それは、深く胸をえぐり、じわじわとその奥深い所を侵食していきます。
     
    もしかしたら「生きる」ということは、この世界の喜びを知ると同時に、その苦しみを味わい、それを乗り越えていく方法を学ぶための魂の試練なのかもしれません。
     
    この作品との出会いが皆さんにとって、自らの旅路を振り返り「生きる」ということをお考えになる機会になることを祈っております。
  • 【キャスト プロフィール&コメント】

    森崎ウィン Win Morisaki [ジョン役(ダブルキャスト)]

    ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日、その後中学2年生の時にスカウトされ、芸能活動を開始。2020年、アジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”として7月1日に「パレード-PARADE」でメジャーデビュー。俳優としても様々な役を演じ活躍する中で、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の新作「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たす。2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。また、ミュージカルの世界でも映画版『キャッツ』(20年日本公開)ではミストフェリーズ役の吹替えを担当。近年の舞台主演作には、ミュージカル『SPY×FAMILY』、ミュージカル『ピピン』、ミュージカル『ジェイミー』、ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2などがある。

    <コメント>
    2人ミュージカル。
    この言葉に心を奪われ運命だと感じ、今作のキャストの一員として加わらせて頂きました。
    そして日本初演となる今作、初めて尽くしの内容に脚本を読むだけでワクワクが止まりません。
    皆様の元に届くまで精一杯楽しみながら努めます。どうか、劇場に受け取りにお越し頂けると嬉しいです。
     
     

    田代万里生 Mario Tashiro [ジョン役(ダブルキャスト)]

    東京藝術大学音楽学部声楽科テノール専攻卒業。3歳からピアノを学び、7歳でヴァイオリン、13歳でトランペットを始め、15歳からテノール歌手の父より本格的に声楽を学ぶ。2003年「欲望という名の電車」で本格的にオペラデビュー。その後09年ミュージカル『マルグリット』でミュージカルデビューを果たす。第39回菊田一夫演劇賞受賞。近年の主な出演作に、ミュージカル『マチルダ』、ミュージカル『エリザベート』、ミュージカル『ガイズ&ドールズ』、『ラビット・ホール』、ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』、ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』、ミュージカル『マタ・ハリ』、ミュージカル『スリル・ミー』、ミュージカル『マリー・アントワネット』等。9月よりミュージカル『アナスタシア』、24年3月よりブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ』出演予定。

    <コメント>
    2幕ものの二人芝居ミュージカル!共に出ずっぱりで歌いっぱなしのお相手は、濱田めぐみさんに新妻聖子さん。僕は、1幕では【弟のジョン】、そこから時が経った2幕では【息子のジョン】、名前は同じですが異なる2役を演じます。どちらも子供から大人のシーンまで演じますが、なんと冒頭の僕の登場シーンは5歳!一体どうなってしまうのか!?今からとても楽しみです。日常が非日常となる瞬間を、是非劇場で体感して下さい。
     
     

    新妻聖子 Seiko Niizuma [ジェン役(ダブルキャスト)]

    上智大学在学中の2002年、TBS「王様のブランチ」でタレント活動開始。2003年、5000倍のオーディションを勝ち抜き、初舞台でミュージカル『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役を演じる。続くミュージカル『ミス・サイゴン』ではヒロインのキム役を演じ、豊かな声量と表現力で来日した海外スタッフからも絶賛された。以降、数々の舞台でヒロインを務めミュージカル界屈指の歌姫として第一線で活躍中。また、EX「関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦」、CX「FNS歌謡祭」、TBS「音楽の日」など音楽番組への出演も多数。第31回菊田一夫演劇賞、平成18年度文化庁芸術祭演劇部門新人賞、第7回岩谷時子賞奨励賞を受賞。近年の主な出演作に、ミュージカル「ボディガード」、ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』、ミュージカル『王家の紋章』などがある。

    <コメント>
    ほぼ歌で紡がれる2人だけのミュージカルです。
     
    私が演じるジェンは、
    一幕は姉として弟を
    二幕は母として息子を
    不器用ながらも愛し、護りぬくと誓った女性。
     
    毒親、思春期、トラウマ、子離れ。
    誰もが必死に乗り越えるべきことに立ち向かいながら、より良い自分を目指して今を生きている。
     
    人生のもどかしさや歓びを同じ空間で味わって頂けるような、そんな芝居になる予感がしています。
    12月に劇場でお会いしましょう!
     
     

    濱田めぐみ Megumi Hamada [ジェン役(ダブルキャスト)]

    1995年劇団四季に入団、『美女と野獣』のヒロイン・ベル役に大抜擢される。『ライオンキング』『アイーダ』『ウィキッド』と初演三作品でヒロインを演じるなど、看板女優として活躍。2010年に退団。以後ミュージカルを中心に活躍を続ける。菊田一夫演劇賞、芸術選奨演劇部門文部科学大臣賞、読売演劇大賞優秀女優賞受賞。近年の出演作に、ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』、ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』、ミュージカル『COLOR』、ミュージカル『メリー・ポピンズ』、ミュージカル『オリバー!』、舞台『レ・ミゼラブル』、ミュージカル『アリージャンス〜忠誠〜』、ミュージカル『イリュージョニスト』、ミュージカル『サンセット大通り』、ミュージカル『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』などがある。今後の出演予定として8月より『スクール・オブ・ロック』が控える。

    <コメント>
    物語の構成に凄く興味が湧きました。音楽の素晴らしさと芝居の枠組みがシンプルだからこそ際立ってクッキリと見えてくる作品。
    演じる役者、その時の環境によっても全く別物の舞台が存在するんだろうなと今から楽しみです。今までに無かったタイプの作品にチャレンジできる事、そしてキャストの新妻聖子ちゃん田代万里生くん、舞台初共演の森崎ウィンくんとガッツリお稽古して作り上げていく時間をとても楽しみにしております。
    是非劇場へ私達と素敵な時間を過ごしにいらしてください!

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