PARCO presents ピナ・バウシュ「春の祭典」、「PHILIPS 836 887 DSY」/ ジェルメーヌ・アコニー「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」来日公演

作品概要

  • 上演演目

    「春の祭典」 振付:ピナ・バウシュ
    「PHILIPS 836 887 DSY」 振付:ピナ・バウシュ 出演:エヴァ・パジェ
    「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」 振付・出演:ジェルメーヌ・アコニー
  • 公式SNS

  • ダンス・シアターの巨星ピナ・バウシュ版「春の祭典」18年ぶりの日本上演!
    ほか日本初演作品2演目も含め、珠玉のトリプル・ビルをお贈りします。

     ダンスと演劇の境界を取り払うことで生まれたダンス・シアターの巨星 ピナ・バウシュの伝説の代表作「春の祭典」(音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー)。
    全舞台ファン必見の最重要作を、今回は、アフリカ13か国から結集したダンサー35名が来日、上演します。
     
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     ピナ・バウシュ版「春の祭典」の日本での上演は18年ぶり。初演の振付・演出をそのままに、本プロジェクトのために選ばれた精鋭ダンサーたちが新たな息吹を吹き込みます。ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団のメンバーが、リハーサルを指導し、ピナ・バウシュ・ファンデーション(ドイツ)、エコール・デ・サーブル(セネガル)、サドラーズ・ウェルズ・シアター(イギリス)が共同製作した本作は、これまで世界各国の著名劇場で上演を重ね、最高度の評価を獲得してきました。「春の祭典」は、複雑なリズムや不協和音を多用したその革新性から、20世紀近代音楽の代表曲に数えられ、なかでも、豊穣を願うための生贄に選ばれた女性が踊り続ける様を鮮烈に描き出すピナ・バウシュ版「春の祭典」は、最高傑作のひとつとして知られます。
     
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    ピナ・バウシュ「PHILIPS 836 887 DSY」
    ジェルメーヌ・アコニー「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」
    日本初演!

     さらに今回の来日公演では、生前ピナ・バウシュが、コレオグラファーとしての最初期に創作、自らが踊った貴重なソロ作品「PHILIPS 836 887 DSY」(出演: エヴァ・パジェ)と、ピナ・バウシュ・フェローシップを通じて、ともに後進ダンサーの育成にもあたるなど、ピナと深い親交を持った”アフリカン・コンテンポラリーダンスの母”ジェルメーヌ・アコニー振付・出演「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」も同時上演。(この2作品は、いずれも日本初演)
     
     「PHILIPS 836 887 DSY」は、ピナ・バウシュが最初期に創作し、生前自らが踊ったソロ作品で、世界的にも稀少な上演となります。今回の来日公演では、ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団のゲスト・ダンサーとしても知られるエヴァ・パジェが踊ります。
     同作の映像等は、ピナ・バウシュ・ファンデーションのサイトでご覧いただけます。
    https://www.pinabausch.org/work/phil
     
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    総勢50名超の来日カンパニーによる珠玉のトリプル・ビル。
    コロナ禍の延期を経て迎える待望の来日公演は、東京のみの特別上演となります。どうぞご期待ください。
  • プロフィール

    ピナ・バウシュ | Pina Bausch

    1940年、独ゾーリンゲン生まれ、ヴッパタールにて2009年没。エッセンのフォルクヴァンク芸術学校でクルト・ヨースに舞踊を学び、卓越した技術を身につけた。その後、ヴッパタール劇場機構ディレクターのアルノ・ヴュステンヘーファーの求めに応じ、ヴッパタール・バレエ団の芸術監督に就任。1973年秋からは、同団の名称を「タンツテアター・ヴッパタール」と改めた。当初は賛否両論がありながらも、この名称のもと、次第に国際的な知名度を獲得。その詩的な要素と、日常的な要素の組み合わせは、舞踊界の国際的発展に決定的な影響を与えた。数多くの受賞歴を誇り、現代における最も重要な舞踊家の一人である。


    ジェルメーヌ・アコニー| Germaine Acogny

    セネガル系フランス人ダンサー、コレオグラファー、教師で、「コンテンポラリー・アフリカン・ダンスの母」として知られる。パリのエコール・シモン・シーゲルで学び、1968年に自身最初のダンス・スタジオをダカールに設立。ヨルバの聖職者でもあった祖母から受け継いだ舞踊の影響と、アフリカ伝統舞踊、西洋舞踊の知識を融合させ、独自のモダン・アフリカン・ダンスを生みだした。
    1977年から1982年にかけては、ムードラ・アフリカ(ダカール)の芸術監督を務め、1985年にトゥールーズに移り、夫のヘルムート・ヴォクトとともに「Studio École Ballet Théâtre du 3è Monde」を設立。1995年にセネガルに戻り、アフリカの伝統・現代舞踊の国際的な教育センター、「エコール・デ・サーブル」を設立。
    1998年、自身のダンスカンパニー「Jant-Bi」を設立。代表作にアーバン・ブッシュ・ウィメンとの共作「Les écailles de la mémoire - Scales of memory」(2008)。ルワンダの大量虐殺を題材にした「Fagaala」は、2007年ベッシー賞を受賞。他にも主要作品に「Sahel」(1987)、「YE'OU」(1988)(1991年ロンドン・コンテンポラリーダンス・アンド・パフォーマンス・アワード受賞)、「Tchouraï」(2001)、「Bintou Were - a Sahel Opera」(2007)、[Songook Yaakaar」(2010)、「Mon élue noire - Sacre no.2」(2014)(「春の祭典」原曲に基づくオリヴィエ・デュボアによる振付、2018年ベッシー賞受賞)、[A un endroit du début」(2015)がある。
    アフリカン・ダンス、アフリカン・カルチャーの使者として、世界各地の教育機関やダンス・センターとのコラボレーションや、マスタークラスの講師も務める。

     

     
    COMING FULL CIRCLE: THE STORY OF THE PROJECT’S INCEPTION
    めぐりゆく輪 : プロジェクトのはじまりについて

     
    サロモン・バウシュ
    ピナ・バウシュ・ファンデーション 創設者、理事
    Salomon Bausch
    Founder of Pina Bausch Foundation and Board of Directors



    “The work of the Pina Bausch Foundation is to pass on the legacy of her work and this project recreating The Rite of Spring will be the conspicuous high point of its work to date.”
    「ピナ・バウシュ・ファンデーションの仕事は、ピナの作品をレガシーとして継承することにあり、「春の祭典」再上演のプロジェクトは、これまでの活動における大きな到達点となるでしょう。」
     
    ピナ・バウシュ・ファンデーションの仕事は、ピナの作品をレガシーとして継承することにあり、「春の祭典」再上演のプロジェクトは、これまでの活動における大きな到達点となるでしょう。今回初めてピナ・バウシュ版「春の祭典」を演じるのは、古典的なダンスのトレーニングだけを受けたダンサーではなく、アフリカの伝統舞踊や、コンテンポラリーダンス、ヒップホップなど、全く異なる経験も持つダンサーたちです。アフリカン・ダンスの多くは大地との強い結びつきがあり、それはピナ・バウシュの「春の祭典」の重要な要素のひとつでもあります。
     
    これまで、パリ・オペラ座バレエ団と、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団が、ピナ・バウシュ版「春の祭典」を上演しています。このヨーロッパの2つの主要バレエ団とのポジティブな経験を経て、より多くのダンサーたちがピナ・バウシュの作品を学び、上演してくれることを願うようになり、そのためのより広い枠組みも描くことができないかと思うようになりました。
     
    パリ、ロンドンでのリハーサルは、ピナ・バウシュのアンサンブルのオリジナル・ダンサーのひとり、ジョー・アン・エンディコットが指導し、続くセネガルでのリハーサルも彼女が担当してくれます。この「春の祭典」の新しいプロダクションを上演する目的は、新たなダンサーたちに振付を教え、ピナ・バウシュの作品に関する知識や経験を与えることだけではありません。作品は形式的には変更されませんが、それでもまったく異なる、まったく新しいものになることでしょう。ダンサーたちひとりひとりの個人的な創作の旅を通して、動きやリズム、感情の部分にいたるまで、作品に新たな影響を与えることを目指してきました。
     
    長年にわたり、ピナ・バウシュ・フェローシップの受賞者たちが、エコール・デ・サーブルを訪れ、新たな知見を得るなど、ピナ・バウシュ・ファンデーションとエコール・デ・サーブルの間には、さまざまな接点がありました。そしてその度に、一緒に仕事をしたいという好奇心が生まれたのです。このように数多くの交流を経て、今回のコラボレーションに至ったことは、とても自然な結果であったと感じています。
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    来日公演に寄せてのエール・コメント ※50音順
     
     
    
1977年、私は初めてピナ・バウシュの作品に出会う。

    ヴッパタール・オペラハウスで”春の祭典”と題された3部作(Wind vom West, Der zweite Fruhing, Das Frulingsopfer)からなる公演。

    3作品目の”春の祭典”で魂を揺すぶられ、あまりの衝撃に涙が止まらず暫く観客席から立ち上がることができなかった。
    
そして先ず思ったのは、日本のダンサー達にも観てもらいたい!
    
4年後の1981年、ゲストダンサーとして”春の祭典”を踊る機会を得それを機にピナより勧誘され舞踊団に入団。
    
さらにその4年後1986年、初の日本公演で”春の祭典”の上演。

    それから38年という歳月を経て今回のアフリカンダンサーによる”春の祭典”

    作品に秘められたピナのスピリットは間違いなく観客を魅了することでしょう!

    市田京美
 (ダンサー、元ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団)
     

    ピナ・バウシュ「春の祭典」は、ストラヴィンスキーの作曲とピナの振付構造が融合し、強力な化学反応を生み出します。この作品は、儀式、犠牲、豊穣、生、死、人間の感情のスペクトルを深く探求します。私にとって、「春の祭典」は特別な作品です。曲を聴くと鳥肌が立ち、予測できない舞台に逃げられない恐怖やエキサイティングな感情が湧き上がります。ピナが私に植え付けてくれた、嘘のない飾らない芸術性と諦めないダンスへの探究心の原点です。ダンサーと観客に計り知れない感動と体験を与えるこの公演を、多くの方々にご覧いただければ幸いです。
    
瀬山亜津咲 (ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団)
     
     
    「踏め、踏め、大地を!踏んで春を呼び起こせ!」春を迎える大地へ感謝の生贄として選び出された若い女性が、その命を断たれる暴力的で不条理な終末の一打に向かっていくピナの《春の祭典》(1975)は、モダンダンスのひとつの頂点だ。土に覆われた舞台でくりひろげられる恐れと慄きのドラマ。剥き出しの情動は、身体の深部から動き出すとりわけ上肢のダイナミックなムーブメントとなって、つぎの10年で確立されるピナ独自のタンツテアターでも、かたちを変え遍在することになる。


    副島博彦
 (立教大学名誉教授・舞踊批評家)

     
     
    台詞や映像など“何でもあり”のダンスシアターという手法で、人間の心理と真理を鋭く、しかし優しく突き、世界に愛されたピナ。しかし、『春の祭典』は珍しく、純粋なダンス作品です。ストラヴィンスキの激烈な音の奔流、それを受け止め、撥ね返すダンス。隠された怖ろしいドラマ。一方、アフリカ出身ダンサーたちは現在、ヨーロッパ中で注目されています。かれらがそれをどう演じるか。楽しみでなりません。
    貫 成人
 (専修大学教授・舞踊批評)

     
     
    ストラヴィンスキーの強靭なスコア、それに呼応・対峙する、ピナのダイナミックな群舞。生贄の儀式という題材とも相まって、観るたびに戦慄が走る。かつてフェリーニが評したように、それは優しく痛みにも満ちた慰めである。全くの余談だけれど、2016年、舞踊団の音楽監督マティアス・ブルカートさんから、「ニームのフェスティバルで「春の祭典」を生オーケストラと演るから来ない?」と誘われて狂喜、先行してパリで行われたオーケストラ単体のリハーサルを覗かせてもらったことがある。しかし、公演当日はフランスの国技(ストライキ)に阻まれ、現地に到達できず・・・どちらも今となっては懐かしい思い出。


    三宅 純
 (作曲家)

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    【関連イベント】

    ■映画上映『DANCING PINA』
    セネガルとドレスデンで行われたピナ・バウシュ作品の再演をめぐるドキュメンタリー映画を上映

    日時:2024年9月7日(土)14時/17時
    会場:ゲーテ・インスティトゥート東京、ホール
       (〒107-0052 東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館内)
    料金:1000円
    チケット購入:ピーティックス
    <イベントの詳細はこちら>

    ■トークイベント
    ピナ・バウシュ・ファンデーション 創設者・理事のサロモン・バウシュによる来日トークイベント

    日時:2024年9月9日(月) 19時
    会場:ゲーテ・インスティトゥート東京、ホール
       (〒107-0052 東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館内)
    参加無料
    イベントへのお申込みはこちら
    <イベントの詳細はこちら>

    ■モダン・アフリカン・ダンスワークショップ
    ”アフリカン・コンテンポラリーダンスの母”ジェルメーヌ・アコニーによるモダン・アフリカン・ダンスワークショップ

    日時:2024年9月16日(月・祝) 14:00〜17:00
    会場:ゲーテ・インスティトゥート東京、ホール
       (〒107-0052 東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館内)
    料金:2,000 円(当日精算)
    ワークショップへのご応募はこちら ※締め切り:8月18日(日)
    <イベントの詳細はこちら>
  • ロゴ
    The Rite of Spring, PHILIPS 836 887 DSY, Homage to the Ancestors is a Pina Bausch Foundation, École des Sables & Sadler’s Wells production.

    Creative Credits:
    The Rite of Spring
    Choreography – Pina Bausch
    Music – Igor Stravinsky
    Set and Costumes – Rolf Borzik
    Collaboration – Hans Pop
    World Premiere - 3 December 1975, Opera House Wuppertal
    Restaging
    Artistic Directors – Josephine Ann Endicott, Jorge Puerta Armenta, Clémentine Deluy
    Rehearsal Directors – Ditta Miranda Jasjfi and Çağdaş Ermiş, Barbara Kaufmann, Julie Shanahan, Kenji Takagi
    A Pina Bausch Foundation, École des Sables & Sadler’s Wells production, co-produced with Théâtre de la Ville, Paris; Les Théâtres de la Ville de Luxembourg; Holland Festival, Amsterdam; Festspielhaus, St Pölten; Ludwigsburg Festival; Teatros del Canal de la Comunidad de Madrid, Adelaide Festival and Spoleto Festival dei 2Mondi.
    The project is funded by the German Federal Cultural Foundation, the Ministry of Culture and Science of the German State of North Rhine-Westphalia, and the International Coproduction Fund of the Goethe-Institut, and kindly supported by the Tanztheater Wuppertal Pina Bausch. .

    主催・企画制作・招聘: パルコ 共催: サンライズプロモーション東京 後援:ゲーテ・インスティトゥート東京、ブリティッシュ・カウンシル、TOKYO FM、interfm 宣伝: る・ひまわり、スタジオアーキタンツ 宣伝美術: 岡本健デザイン事務所

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