今回も強力なメンバーが会場を盛り上げる
三上ヘドウィグが率いるバンド、アングリーインチを演じ演奏するのは、初演と同じくロックバンド・デミセミクェーバーの横山英規を中心とするメンバー。初演時、ロックファンの観客からも大いに支持されたレベルの高い演奏で、今回もヘドウィグと一体となって会場を盛り上げる。ヘドウィグの“夫”イツァークも初演同様、デミセミクェーバーの歌姫エミ・エレオノーラが演じる。

翻訳・演出は日本ミュージカル界の第一人者、青井陽治。パルコ劇場では 89年から続演されている「ラヴ・レターズ」の他、“ホモセクシュアル・トリプル・プレイ”として「真夜中のパーティ」「トーチソング・トリロジー」「ベント」を翻訳・演出(「ベント」は翻訳のみ)。最近の作品には、「ナイン」の翻訳、「エリザベス・レックス」の演出などがある。



★★★★★★ スタッフプロフィール ★★★★★★
ジョン・キャメロン・ミッチェル (John Cameron Mitchell)/作

1963年米国テキサス州生まれ。1991年ブロードウェイの舞台「シークレット・ガーデン」でドラマ・ディスク賞にノミネート。93年エイズをテーマにした作品「The Destiny of Me」でオビー賞を受賞。同作ではドラマ・ディスク賞にもノミネートされる。翌年にも「Hello Again」でドラマ・ディスク賞に三たびノミネート。98年「ウェストベス・シアター」で上演した「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」では、オビー 賞、ニューヨーク・マガジン賞、ドラマ・リーグ賞、アウタークリティックス・サークル賞などを総ナメにした。他の主な舞台作品に「 Six Degrees of Separation あなたまでの6人」、ハックルベリー・フィンを演じた「ビッグ・リバー」がある。NYのドラマ・デパートメント・シアターで上演されたテネシー・ウィリアムズの「Kingdom of Earth」では脚色、演出を手がけた。映画出演は「マイアミ5」(86)「ブック・オブ・ラブ あの日の恋」(90)など。



スティーヴン・トラスク (Stephen Trask)/作詞・作曲
ダンス音楽、映画音楽の作曲家として活躍。ジョン・キャメロン・ミッチェルが初めてヘドウィグを演じたNY、グリニッジヴィレッジのクラブ「スクーズ・ボックス」で音楽監督を務めていた。「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」では舞台版・映画版ともに、自らのバンド「チーターズ」を率いて出演した。「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の音楽で、 オビー賞、ニューヨーク・マガジン賞、アウタークリティックス・サークル賞を受賞した他、ドラマ・ディスク賞 3部門(音楽賞、作詞賞、新作ミュージカル賞)にノミネート。またグラミー賞最優秀演劇音楽賞にもノミネートされている。映画「キャンプ」(03)でも音楽を手がけた。


青井陽治(あおい・ようじ)/翻訳・演出
翻訳家、演出家。 69年劇団四季研究所入所。多数の舞台に出演すると同時に翻訳、訳詞、劇作も行なう。76年よりフリーとなり、以降、海外戯曲の上演、ミュージカルの創作に独自の世界を築く。第3回湯浅芳子賞翻訳・脚色部門を受賞。第3回、第6回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。主な演出作品に「真夜中のパーティ」「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」「ラヴ・レターズ」「あなたまでの6人」「GODSPELL」「エリザベス・レックス」「小さな歳月」などがある。


横山英規(よこやま・ひでのり)/音楽監督・編曲・ Bass
ベーシスト。近田春夫&ビブラトーンズでデビュー。ショコラータを経て、三上博史と出会う。三上とは、彼が音楽活動を始めた時からのつき合い。その後、エミ・エレオノーラらとデミセミクェーバーを結成。デミセミクェーバーのサウンドプロダクションの核を担うリーダー。 UA、CHARA等のライブサポートや、レコーディングセッションの活動の他、THE THRILLでも活躍している。



ジョン・キャメロン・ミッチェル
作詞・作曲 スティーヴン・トラスク
翻訳・演出 青井陽治
訳詞 青井陽治、三上博史、エミ・エレオノーラ、近田潔人
音楽監督・編曲 横山英規
美術 二村周作
照明 吉川ひろ子
音響 山本浩一
衣裳 伏見京子
ヘアー 赤間賢次郎
メイク 久保田直美
演出助手 槇 圭一郎
舞台監督 北条 孝・上田光成
プロデューサー 田中希世子(パルコ)・村田篤史(ニッポン放送)
企画・製作 (株)パルコ・(株)ニッポン放送



★★★★★★ キャストプロフィール ★★★★★★
三上博史(みかみ・ひろし)/ヘドウィグ

高校在学中に寺山修司監督の映画「草迷宮」 (83)のオーディションに合格し、主演デビュー。主な出演映画に寺山修司の「さらば箱舟」(84)、「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」(86)「私をスキーに連れてって」(87)「遠き落日」(92)「スワロウテイル」(96)「宮澤賢治―その愛―」(96)「予言」(04)など。「チャンス!」(93)「薔薇の十字架」(02)「共犯者」(03)「交渉人」(03)ほかテレビ出演も多数。舞台は「楽屋」(84清水邦夫作・野伏翔演出)「やさしい犬」(87 生田萬作・加藤直演出)。2003年、16年ぶりに出演した舞台「青ひげ公の城」(寺山修司作・J.A.シーザー演出)で絶賛された。2004年の「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」でさらなる賞賛を浴びた。




エミ・エレオノーラ( EMI ELEONOLA)/イツァーク・Piano
ミュージシャン、音楽芸者。国籍=日本。バンド デミセミクェーバー のヴォーカリストをつとめる傍ら、クラブ等でのソロライブ活動、キーボーディスト、ピアニスト、作曲家としての活動、本の出版など多方面で活動中。著書に映画「プリシラ」のノベライズ、レディ・コミの鬼才・ 森園みるくの「 DRAG」の原作、小説集「何て素敵!」などがある。最新作=デミセミクェーバー6枚目のアルバム「Dog Bless You」(ベイクドアップルレーベル)、UAのアルバム「泥棒」にて楽曲提供、映画「マチコのかたち」(白川幸司監督作品)に出演。同作品は2004年バンコク国際映画祭にて上映。


中幸一郎(なか・こういちろう)/ Drums
デミセミクェーバーのドラマーとして活躍する他、布袋寅泰、 CHARA、hitomi、DA PUMPなどさまざまなライヴツアー、レコーディングに参加。さらに新人バンドのプロデュース、ストリップとドラムのコラボレーションなど幅広く活躍中。


テラシィイ/ Guitar
本名、寺師徹。音色系ギタリストとして様々なギター、アンプ、エフェクターを手足に、ギターの枠を超えた多彩な音を作り出す。これまでにショコラータ、 THE THRILL、東京スカパラダイスオーケストラに在籍。また三上博史、遊佐未森、高橋幸宏、竹中直人、ヲノサトル、ACO、川村結花、HIKARIなどの録音やライヴサポートを務める。現在デミセミクェーバー、梵鉾!、ブラックベルべッツで活動中。

 
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