【ぴあ×パルコステージ特別企画『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル』尾上右近密着取材vol.4】稽古場レポート

【ぴあ×パルコステージ特別企画『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル』尾上右近密着取材vol.4】稽古場レポート

2018年7月6日(金)

現代劇に初挑戦する歌舞伎役者・尾上右近さんへの密着企画もいよいよ大詰め。第4回目となる今回は、立ち稽古の模様をレポートします。目撃したのは、右近さん演じるエリオットが、いとこのヤズミン(南沢奈央)とともに実母のオデッサ(篠井英介)のもとを訪れる大事なシーン。そこに居合わせたジョン(葛山信吾)も巻き込んで、おかしくて哀しくて愛おしい場面が立ち上がっていきました。
 
001
 
そして、第4回目のあらすじでは、稽古に登場したジョンについて紹介します。オデッサが運営するコカイン中毒者が集まるサイトに新しく現れ、みんなから鼻持ちならないと思われた人物が、いかに人々とつながっていくか。誰もが孤独感を感じながら生きている現代に、希望をもたらします。
 
002
 

 
■STORY■
エリオット(尾上右近)の実母であるオデッサ(篠井英介)は、コカイン中毒から立ち直ろうとする人々が集うサイトを運営していた。そのチャット・ルームに、[ミネラルウォーター]というハンドルネームを持つジョン(葛山信吾)が現れた。41歳、白人。コンピューター・プログラマーとして起業した会社を最高潮のときに売却して莫大な利益を得、次に入社した会社も退社したが、金と時間は持て余すほどあるという。なのにいつのまにかコカインに手を出していたジョン。救いを求めてチャットに入るも、その恵まれた環境や、プライドの高さが伺える投稿が、もともとチャット・ルームにいた[オランウータン]ことマデリーン(村川絵梨)や[あみだクジ]ことウィルスキー(鈴木壮麻)には受け入れてもらえない。唯一誠実な言葉をかけてくれたオデッサを呼び出し、ジョンはチャットでは言えなかったことを告白する。そんなジョンを、オデッサもまた信頼したのだろう。息子と会って過去の罪が甦り、6年ぶりにコカインを吸って入院したオデッサは、緊急連絡先にジョンを指定した。オデッサの介抱を任されたジョンは、彼女の力となることで、自分自身も前を向いて歩いて行こうと決意する。
 
003
 

 
■稽古場レポート■
物語の主人公であるエリオット(尾上右近)は、イラク戦争で負傷して帰還し、今はサンドウイッチショップのサブウェイで働きながら俳優を目指している青年。ある日育ての親である伯母のジニーが亡くなったことで、彼の人生に変化が訪れようとしていました。その始まりとなるのが、これから繰り広げられる場面です。
 
004
 
舞台はフィラデルフィアのとある食堂。ハンドルネーム[ミネラルウォーター]ことジョン(葛山信吾)が、入ったばかりのサイトの運営者であるオデッサ(篠井英介)をここに呼び出していました。自身のコカイン中毒について何か相談があってのことに違いないのだが、プライドの高い彼はなかなか切り出せない様子。それを承知したうえで何とか力になろうとするオデッサ。そこへやってきたのが、エリオットと、彼が頼りにしているいとこのヤズミン(南沢奈央)です。ふたりがオデッサを訪ねたのは、オデッサの姉でありエリオットの育ての親であるジニーの葬儀の花代を、オデッサに払ってもらうためでした。しかし、お金などないと突っぱねるオデッサ。その険悪な空気に耐えかねたのか、自分のお金を出そうとするジョン。だがそれが、エリオットをさらにムカつかせてしまいます。何しろ、この目の前にいるコカイン中毒者のためには何だってしようとするオデッサは、息子の自分のことは放ったらかしにしてきたのです。エリオットはつい、ジョンの前で、かつてオデッサが自分の娘を放置して死なせたことを暴露し、長年募らせてきた思いをオデッサにぶつけてしまいます。そんなエリオットをなだめるかのように、そしてオデッサの心を動かすかのように、やさしかったオデッサの思い出を語るヤズミン。それを聞き終えたオデッサは、自分のパソコンを売って花代にしてほしいと言い置いて出て行くのでした。
 
005
 
そこまで一気に通したあとは、演出のG2さんの出番です。少々手厳しい言葉も飛び出しました。この場面で起きているのは、もっとギスギスとしたぶつかり合いなのだというG2さん。ジョンはもっと高飛車にオデッサを見下す感じがあっていい。エリオットはもっとキツくオデッサに当たっていい。その母子の罵り合いの間に入っておろおろするヤズミンと、事情がよくわからずにお金を出そうとするジョンのおかしさも、そこに生まれるというわけです。そして、そんな修羅場に見え隠れするのは、エリオットとオデッサが抱えてきた哀しみとすれ違う親子の愛情。こんなふうに傷つけ合わなければ前に進むことができない彼らに、自分自身の人生の痛みも重なっていくのではないでしょうか。
 
休憩をはさんで再び同じ場面を繰り返します。エリオット役の右近さんは、先ほどとはまったく違う動きを見せ始めました。立ったままオデッサを責め、ジョンにもグッと近づき、苛立ちがよりクリアになっていきます。
 
006
 
この場面にヒリヒリとした緊張感があればあるほど、それぞれがのちに見つけ出す希望も際立つはず。私たちも感情のうねりを直に感じ、ともに清々しいラストを迎えられるに違いありません。
 
007
 
008
 
009
 

※画像の公開は終了いたしました。

作品ページへ

Attention

Attention

The following pages are about services provided for foreigners who live in Japan.
Foreigners who are not residents may not have access to all services.
Please agree after confirming the following items.

In the following pages, sections without English translations are displayed in Japanese. In such cases, please use a web translation service. Please note that our company is not responsible for the translations and that the translated pages are provided to customers for reference. Descriptions of our content and services conform to the original Japanese text.

Call center services are only available in Japanese. Please note that inquiries in other languages cannot be accommodated.
Please be aware that some of the services we offer may not be available to those living outside Japan

注意和確認

下一頁是外國人的服務。
對於外國非居民,我們將無法提供所有服務。
請確認並同意以下內容。

  • 後續翻譯頁面使用機器翻譯。 因此,翻譯頁面並不總是正確的。
  • 此外,我們對翻譯不承擔任何責任。
  • 翻譯頁面僅供參考,因此日語頁面的內容優先。
  • 呼叫中心僅提供日語服務。 請注意,我們無法回答日語以外的問題。
  • 我們提供的某些服務不適用於非居民。

注意和确认

此后的页面是为外国居民提供的服务。
对于外国非居民,我们将无法提供所有服务。
请确认以下内容并同意。

  • 后续翻译页面使用机器翻译。因此,翻译页面并不总是正确的。
  • 此外,我们不对翻译负责。
  • 翻译页面仅供参考,因此日语页面的内容优先。
  • 呼叫中心仅提供日语服务。请注意,我们无法回复日语以外的查询。
  • 我们公司提供的某些服务可能不适用于非居民。

주의 및 확인 사항

이 페이지는 외국인 거주자를 위한 서비스입니다.
외국인 비거주자 고객님의 경우 제공할 수 없는 서비스가 있습니다.
다음을 확인, 동의하신 후에 이용해주십시오.

  • 이 번역 페이지 내용은 기계 번역을 사용하고 있습니다. 따라서 번역 페이지는 반드시 올바른 내용이 아닐 수 있습니다.
  • 또한 당사는 번역의 결과에 대해 일체의 책임을지지 않습니다.
  • 번역 페이지는 어디까지나 참고를 위한 번역이며 기재된 내용은 일본어 페이지를 준수합니다.
  • 당사가 제공하는 서비스 중 일부는 비거주자 고객이 사용할 수없는 서비스도 있으므로 양해 바랍니다.

ATTENTION(日本語)

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua.

Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation ullamco laboris nisi ut aliquip ex ea commodo consequat.

Duis aute irure dolor in reprehenderit in voluptate velit esse cillum dolore eu fugiat nulla pariatur. Excepteur sint occaecat cupidatat non proident, sunt in culpa qui officia deserunt mollit anim id est laborum. Sed ut perspiciatis unde omnis iste natus error sit voluptatem accusantium doloremque laudantium, totam rem aperiam, eaque ipsa quae ab illo inventore veritatis et quasi architecto beatae vitae dicta sunt explicabo.

  • Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua.
  • Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation ullamco laboris nisi ut aliquip ex ea commodo consequat.
  • Duis aute irure dolor in reprehenderit in voluptate velit esse cillum dolore eu fugiat nulla pariatur.