PARCO劇場開場50周年記念シリーズ 夜叉ヶ池

作品概要

  • 泉鏡花
  • 演出

    森新太郎
  • 振付

    森山開次
  • 出演

    勝地涼 入野自由 瀧内公美 那須凜
    山本亨 伊達暁 森田甘路 澄人 田中穂先 佐川和正 佐藤誓
    有川拓也 池田遼 小川莉伯 澤村亮 中桐聖弥 中島祐太 中田翔真 廣田佳樹 山崎類 渡辺謙典
  • STAFF

    美術=伊藤雅子 照明=佐々木真喜子 音楽=落合崇史 音響=高橋 巖・けんのき敦 衣裳=西原梨恵 ヘアメイク=鎌田直樹 アクション指導=渥美 博 演出助手=櫻井裕代 舞台監督=林 和宏
    宣伝=ディップス・プラネット
    宣伝美術=東 學 宣伝写真=渞 忠之 宣伝衣裳=宮本真由美 宣伝ヘアメイク=鎌田直樹
    制作=麻場優美・大友 泉 ラインプロデューサー=冨士田 卓 プロデューサー=尾形真由美 製作=宇都宮誠樹 企画・製作=株式会社パルコ
  • 公式SNS

  • 舞台『夜叉ヶ池』衛星劇場にて放送決定!

    2023年5月 PARCO劇場にて上演いたしました舞台『夜叉ヶ池』が、衛星劇場にて放送決定!ぜひご覧ください!

    放送日時:2023年7月23日(日)17:30
    放送媒体:衛星劇場(スカパー!、J:COM、ケーブルテレビ、ひかりTV)
    映像収録:2023年 PARCO劇場
    https://www.eigeki.com/page/howto
  • 泉鏡花生誕150年の節目に、開場50年を迎えるPARCO劇場にて、
    美しい日本語で物語る、幽玄ファンタジーの傑作を上演!!

    1913年に日本幻想文学の先駆者・泉鏡花が発表した戯曲『夜叉ヶ池』は、放浪の旅人と孤独な美貌の村娘、夜叉ヶ池の竜神姫と彼方の竜神の二つの恋物語を中心に、人間世界と異界の眷属の物の怪たちが荒々しくユーモラスに描かれた物語で、今もなお愛されている名作です。
    この傑作ファンタジーを、言葉と芝居にこだわりを持つ演出家・森新太郎の演出、ダンサー・演出家として独自の世界を切り拓いてきた森山開次の振付で、2023年に開場50周年を迎えるPARCO劇場で上演いたします。
     
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    演劇界の名うての実力派が顔を揃え、PARCO劇場の舞台に幽玄の世界を描き出す!

    主人公の鐘楼守・萩原晃を演じるのは、PARCO劇場で初座長を務める勝地涼。村に現れる学者・山沢学円役は、声優だけにとどまらず、映像・舞台・歌手と多岐にわたって活躍する入野自由、萩原の妻・百合役には、数々の映画賞で受賞の経歴を持つ瀧内公美、そして、夜叉ヶ池の竜神姫役には、第29回読売演劇大賞 杉村春子賞を受賞した那須凜と共に、泉鏡花が描き出す幽玄の世界に身を投じる出演者が決定いたしました。
     
    つかこうへい氏に見出され、舞台作品において唯一無二の存在感を持つ山本亨、「阿佐ヶ谷スパイダース」の旗揚げに参加し、近年は映像作品でも意欲的に活動している伊達暁、話題の舞台・ドラマへの出演が続いている森田甘路、舞台・ドラマ・映画でその大らかな風貌で異彩を放つ澄人、自主制作映画で監督を務めるなどマルチな才能をみせる「劇団柿喰う客」の田中穂先、「文学座」の座員として数々の舞台で実力を身につけ、紀伊國屋演劇賞や読売演劇大賞・優秀男優賞を受賞した佐川和正、「花組芝居」時代に『泉鏡花の夜叉ヶ池』への出演経験をもつ佐藤誓といった演劇界の実力者たちが顔を揃えました。
     
    森新太郎が導き、森山開次が彩る、泉鏡花の壮大な世界観の幽玄ファンタジーがPARCO劇場のステージに出現します!
    ぜひ、その雄大で華麗な舞台にご期待ください!
      
     
    <あらすじ>
    岐阜県と福井県の県境にある三国嶽の麓の里に鐘の音が鳴り響く、それは竜神(那須凜)と人間の約束の鐘の音、この鐘の音が鳴っている間は、約束が守られている。
    だが人間の傲慢さと欲の深さによって、鐘が鳴らなくなって約束が破られたとき…。
     
    大正2年の夏、激しい日照りが続くとある地方の村に、諸国を旅する学士の山沢学円(入野自由)という男がやってきた。山沢はその村にある三国嶽の麓を歩いている途中、のどの渇きを覚えて、とある家にお茶をお願いし、お茶をめぐんでくれた娘・百合(瀧内公美)に問わず語りに話をしはじめる。
    一昨年のこと、萩原晃(勝地涼)という自分の友人の学者が各地に伝わる不思議な物語の収集に出たまま行方知れずになり、その足跡を辿って諸国を旅しているのだと。
     
    そこへ百合の夫という男が現れる。
    その男こそ萩原であった。
     
    久々の再会を喜ぶ山沢に、萩原は自分がこの地に住み着いたいきさつを語るのだった…。
     
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  • 【スタッフ プロフィール&コメント】

    【作】泉鏡花  いずみ・きょうか

    1873(明治6)年、石川県生まれ。本名・鏡太郎。北陸英和学校中退。1890(明治23)年上京、翌年より尾崎紅葉に師事。95年発表の「夜行巡査」「外科室」が"観念小説"の呼称を得て新進作家としての地歩を確立。以後、「照葉狂言」(1896年)、「高野聖」(1900年)、「婦系図」(1907年)、「歌行燈」(1910年)等、浪漫的・神秘的作風に転じ、明治・大正・昭和を通じて独自の境地を開いた。生誕百年の1973(昭和48)年には金沢市により泉鏡花文学賞が創設された。
     
     

    【演出】森新太郎 もり・しんたろう

    2002年に演劇集団「円」に入ると、06年に『ロンサム・ウェスト』で演出デビュー。古典から現代劇まで幅広く手掛ける。またミュージカルにも挑戦し、ジャンルにとらわれない活動を行う。自身が主宰するモナカ興業でも活動中。13年に文化庁新進芸術家海外研修制度でアイルランドへ、18年にシンガポールへ留学。近年の演出作に『奇跡の人』(14・19・22)、『TERROR テロ』『The Silver Tassie 銀杯』(18)、『プラトーノフ』『ドライビング・ミス・デイジー』『ハムレット』『モンスターと時計』(19)、『メアリ・スチュアート』『エレファント・マン』(20)、『パレード』『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』『ピーターパン』『ジュリアス・シーザー』(21)、『冬のライオン』『ヴィンセント・イン・ブリクストン』(22)、『バンズ・ヴィジット』(23)などがある。
    第50回毎日芸術賞演劇部門 第11回千田是也賞、平成21年度(第64回)文化庁芸術祭 優秀賞、第21回読売演劇大賞グランプリ及び最優秀演出家賞、平成25年度(第64回)芸術選奨 演劇部門 文部科学大臣新人賞、WOWOW presents勝手に演劇大賞2017 演出家賞、第47回菊田一夫演劇賞 演劇賞受賞。
     
    <コメント>
    鏡花の作品を読むたびに、強い酩酊感に襲われます。あるいは、ただショックを受けているだけなのかもしれません。虚と実、美と醜、生と死……相反する二つのものが、渾然一体となって押し寄せてくるからです。戯曲『夜叉ヶ池』も例外ではありません。神々の力による世界の“崩壊”、そして“再生”、この二つがない交ぜになった圧巻の光景を鏡花は描いてみせました。そのスケールはギリシャ悲劇にも匹敵すると思います。視覚的に立ち上げることは容易でないと分かりつつ、それでも私は長い間その機会を待ち続けました。そうしてとうとう勝地涼という紫電清霜の主演俳優を得て、夢が叶ったわけです。鏡花の言葉に宿る詩情と激情の中へ、彼と共に踏み入っていきたいと思います。PARCO劇場にて、皆様を酩酊状態に誘えたら良いのですが。
     
     

    【振付】森山開次 もりやま・かいじ

    舞踊家/振付家/演出家。2001年エディンバラフェスティバルにて「今年最も才能あるダンサーの一人」と評された後、自ら演出振付出演するソロダンス作品の発表を開始。和のモチーフを生かした独自の世界観に定評があり、05年『KATANA』で「驚異のダンサー」(ニューヨークタイムズ紙)と評され、07年ヴェネツィア・ビエンナーレ招聘。13年芸術選奨新人賞受賞、文化庁文化交流使。19年『ドン・ジョヴァンニ』でオペラ初演出。20年新国立劇場バレエ団『竜宮』演出振付美術衣裳。21年東京2020パラリンピック開会式演出・チーフ振付。同年ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞受賞の作曲家、カイヤ・サーリアホ作曲の国際共同制作オペラ『Only the Sound Remains』にソロダンサーとして起用、ヴェネツィア・ビエンナーレ他海外の芸術フェスティバルを歴訪。能・雅楽など伝統芸能とのコラボレーション、AIピアノとの共演など実験的なプロジェクトに数多く取り組む傍ら、幻の仮面劇「伎楽」のルーツを追ってアジア諸国を旅したダンスドキュメンタリーが本年3月放送予定など、幅広い媒体での身体表現に積極的に取り組んでいる。
  • 【キャスト プロフィール&コメント】

    勝地涼 かつぢ・りょう

    1986年生まれ、東京都出身。2000年『千晶、もう一度笑って』で俳優デビュー。05年、映画『亡国のイージス』で第29回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。近年の主な出演作に、【映画】『アンダードッグ』『サイレント・トーキョー』(20)、【ドラマ】『忍者に結婚は難しい』(23/CX)、『ドクターホワイト』(22/KTV)、『ネメシス』(21/NTV)、『志村けんとドリフの大爆笑物語』(21/CX)、【舞台】『世界は笑う』(22/ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)、『いのち知らず』(21/岩松了演出)、『ゲルニカ』(20/栗山民也演出)、『空ばかり見ていた』(19/岩松了演出)、などがある。


    <コメント>
    言葉が現代的ではないので読むのに苦労しました。まだまだ読み込まないといけないなと不安なところもありますが、PARCO劇場に主役で立たせていただけるということが嬉しくて、今はワクワクの方が勝っています。
    演出の森新太郎さんについては、いつかご一緒したいと思っていたので、こんな夢のようなことがあるんだな、と感じています。出演したことがある方からはみっちり稽古すると聞いていて、僕的には何回も何回もトライできることは有難いので、厳しさを含め、存分に森さんの演出を浴びたいと思っています。
    PARCO劇場は、お客様との一体感を感じる劇場で、観に行く側としても作品に没入できる感覚になれるので、「夜叉ヶ池」の空気感もお客様と共有できるんじゃないかと思っています。
    泉鏡花と聞くと、読んだことがない方は難しいのかな、と構えてしまうかもしれないですが、話はとても分かりやすいですし、現代の方達にも伝わるメッセージ性があると思いますので、ぜひ観に来ていただきたいです。座長をやっている勝地涼、珍しいので(笑)ぜひ劇場に足を運んでください!!よろしくお願いします。
     
     

    入野自由 いりの・みゆ

    東京都出身。2001年『千と千尋の神隠し』において「ハク」役に抜擢される。以降は声優としての知名度と人気を獲得。ティモシー・シャラメの日本語吹替も多く担当している。また、舞台やドラマ・映画にも出演、歌手としてもCDをリリースするなど、精力的に活動中。声優としての代表作に、『機動戦士ガンダム00』シリーズ(沙慈・クロスワード役)、『言の葉の庭』(秋月孝雄役)、『おそ松さん』(松野トド松役)、『聲の形』(石田将也役)、『プラチナエンド』(架橋明日役)、舞台の代表作に、『屋根の上のヴァイオリン弾き』(13・17-18)、『ブライトン・ビーチ回顧録』(21)、『ピーター&ザ・スターキャッチャー』(21)、ミュージカル『ボディガード』(20・22)、『管理人』(22)などがある。


    瀧内公美 たきうち・くみ

    1989年生まれ、富山県出身。2012年、本格的に女優としての活動を開始。17年、映画『彼女の人生は間違いじゃない』で第27回日本映画プロフェッショナル大賞新人女優賞受賞。19年、映画『火口のふたり』で第93回 キネマ旬報主演女優賞受賞。22年、映画『由宇子の天秤』で第20回ラス・パルマス国際映画祭(スペイン)最優秀女優賞、第31回日本映画批評家大賞主演女優賞、第31回日本映画プロフェショナル大賞主演女優賞などを受賞する。近年の舞台出演作に、イキウメ『天の敵』『奇蹟 miracle one-way ticket』ミュージカル『INTO THE WOODS』(22)、『ラヴ・レターズ』(23)などがある。


    那須凜 なす・りん

    1994年生まれ、東京都出身。2015年、劇団青年座に入団し、女優としての活動をスタートする。21年、東京オリンピック開会式セレモニーに棟梁補佐役として出演。22年、『アルビオン』『春の終わりに』『ザ・ドクター』の演技が認められ、第29回読売演劇大賞 杉村春子賞を受賞。近年の主な出演作に、『おやすみ、お母さん』(23)、『人間ぎらい~メランコリックな恋人 喜劇5幕~』『ザ・ウエルキン』『貧乏物語』『モンローによろしく』(22)、『ザ・ドクター』『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』『春の終わりに』『アルビオン』『ポルノグラフィ』『マーシー・トリロジー』(21)『人形の家 Part2』(19)などがある。現在、『誤餐』(3月25日~4月2日 ザ・スズナリ)の上演を控えている。


    山本亨 やまもと・あきら

    1961年生まれ、滋賀県出身。1990年つかこうへい氏に見出され『幕末純情伝』再演の岡田以蔵役に抜擢され話題を呼ぶ。以降、『飛龍伝92』『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』等続々と出演。つか作品の顔となる。99年以降はtptを中心に活動を続けて来たが、近年は劇団☆新感線やパルコ、新国立劇場、椿組、扉座等に出演、若手劇団への客演など多彩な活動を続けている。13年第1回すみだパークスタジオ演劇賞を受賞。


    伊達暁 だて・さとる

    1975年生まれ、東京都出身。1996年、「阿佐ヶ谷スパイダース」の旗揚げに参加。劇団の中心的役割を担う。パルコプロデュース『幽霊はここにいる』(22-23)、『野鴨-Vildanden-』(22)、『アンチポデス』(22)、こまつ座『人間合格』(20)など数多くのプロデュース公演に出演し、存在感を示す。また、2021年、新国立劇場『斬られの仙太』ではフルキャストオーディションを勝ち抜き、主役・仙太役を担った。近年は、『川のほとりで』(21/WOWOW)、映画『牛首村』(清水崇監督/22)、CMナレーションなど映像にも活動の場を広げている。


    森田甘路 もりた・かんろ

    1986年生まれ、東京都出身。2008年、ナイロン100℃新人オーディションに合格後、研究生を経て2010年に劇団員に昇格。舞台のみならず、ドラマ・映画など幅広く活躍している。近年の主な出演作に、【ドラマ】『大病院占拠』(23・NTV)、『罠の戦争』(23・KTV)、【舞台】『ようこそ、ミナト先生』(22)、『Romeo and Juliet-ロミオとジュリエット-』(21)、『HAMLET-ハムレット-』(20)、『睾丸』(18)などがある。4月6日より、ドラマ『ゲキカラドウ2』(TX)の放送を控えている。


    澄人 すみと

    1991年生まれ、福島県出身。2012年、桐朋学園芸術短期大学演劇専攻を卒業し、俳優としての活動を始める。主な出演作に、【ドラマ】『やすらぎの刻~道』(19-20・EX)、【映画】『TAP THE LAST SHOW』(17)、『サムライオペラ』(14)、【舞台】ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』(21)、明治座7月純烈公演『ラブレターを取り返せ!』(21)、『オセロー』(18)、ブロードウェイ・ミュージカル『コメディ・トゥナイト!』(17)などがある。


    田中穂先 たなか・ほさき

    1992年生まれ。東京都出身。劇団「柿喰う客」所属。『滅多滅多』『空鉄砲』『禁猟区』など劇団公演で 中核を担う。そのほか主な出演作品に『MUDLARKS』『呪術廻戦』『貴婦人の来訪』『ウェンディ&ピーターパン』EPOCHMAN『夢ぞろぞろ』serial number02『機械と音楽』などがある。また近年は『ポリス×戦士 ラブパトリーナ!』『ユーチューバーに娘はやらん!』(TX)など映像作品にも出演。さらに自主制作映画で監督をつとめ、第9回TOHOシネマズ学生映画祭ショートフィルム部門でグランプリを受賞するなど多岐にわたる活動をしている。


    佐川和正 さがわ・かずまさ

    1975年生まれ、愛媛県出身。2000年、文学座附属演劇研究所に入所。05年に文学座座員となる。『食いしん坊万歳! 正岡子規青春狂詩曲』『屠殺人 ブッチャー』の演技で第52回紀伊国屋演劇賞個人賞、『食いしん坊万歳! 正岡子規青春狂詩曲』『ベルリンの東』の演技で第25回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。近年の主な出演作に、舞台『栞』『サンシャイン・ボーイズ』、ミュージカル『ピーター・パン』(22)、『頬』『Oslo』(21)、『鶏』(20)、『餌』『オレステイア』『寒花』(19)、『岸リトラル』(18)などがある。


    佐藤誓 さとう・ちかう

    1962年生まれ、岩手県出身。1988年『怪誕身毒丸』より花組芝居に参加。2000年の退団まで、『ザ・隅田川』『いろは 四谷怪談』『泉鏡花の夜叉ヶ池』等に出演し現在に至る。第51回紀伊國屋演劇賞 個人賞受賞、第25回読売演劇大賞 男優賞受賞。近年の主な出演作に、ドラマ『正義の天秤』(21/NHK)、大河ドラマ『麒麟がくる』(20/NHK)、映画『HERO』(07)、舞台『追憶のアリラン』(22)、『キネマの天地』『藪原検校』(21)、ミュージカル『生きる』再演(20・18)、『阿呆浪士』(20)、『キネマと恋人』『プラトーノフ』(19)、などがある。


  • 舞台「夜叉ケ池」イラストコンテスト
    【夜叉ヶ池賞】受賞作品紹介

    Twitterにて実施いたしました「夜叉ヶ池イラストコンテスト」の応募作品の中から「夜叉ヶ池賞」に選ばれた作品をご紹介いたします。
    受賞作品は「夜叉ヶ池」上演期間中、PARCO劇場ホワイエのサイネージでもご覧いただけます。ご来場の際はぜひご鑑賞ください!
     
    ※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。
     

    ◆夜叉ヶ池賞◆

    ※五十音順

      
    夜叉ヶ池賞 夜叉ヶ池賞 夜叉ヶ池賞
    PN.おはな
     
    PN.かがみ りら
     
    PN.Ⓚ
     
    夜叉ヶ池賞 夜叉ヶ池賞 画像
    PN.まなつき万央
     
    PN.muniel
     
     
    その他受賞作品は下記よりご確認いただけます。
     
    舞台「夜叉ケ池」イラストコンテスト
    https://stage.parco.jp/blog/detail/3143 
  • 『夜叉ヶ池』をさらに味わい深く観るために~夜叉ヶ池伝説と用語集

     深山幽谷、現世(うつしよ)と異界の境さえ曖昧に感じさせる『夜叉ヶ池』の舞台。劇中登場する、岐阜県と福井県の県境にそびえる三国嶽(岳。標高1209m)はもちろん、夜叉ヶ池も、名を同じくする夜叉ヶ池山(標高1100m)の山頂に、深く碧(あお)い水を湛えて存在しています。福井県南越前町今庄(いまじょう)には、麓の夜叉竜神社を入口とする登山道があり、頂上までの登りは片道約2時間30分程度とのこと。
     夜叉ヶ池は周囲230mほどで、池から直接流れ出る川はなく、伏流水として揖斐川、九頭竜川、高時川に流れ出ているといわれ、池の水は一年中涸れることはありません。
     鏡花が創作の源としたのは、この池に伝わる「夜叉姫伝説」。その伝説とは……約1200年前、桓武天皇に仕える美濃の国安八郡の郡司・太夫安次公は、徳望も高く富も得て、人々に「安八太夫」と呼ばれていました。ある年、美濃国は大干ばつに見舞われ、田畑の作物は枯れ果て、領民の飲み水にも困窮するありさま。井戸掘りも神仏への願かけも効果がなく、万策尽きた大夫が夕刻の畔道に佇んでいると、目の前に一匹の小蛇が。思わず蛇に向かって「もし雨を降らせてくれたなら、褒美として我が3人の娘のうち1人を差し遣わそう」と言ってしまい、小蛇はそれを聞き届けたかのように草むらへと消えていきました。
     その夜、黒雲が一帯を覆い強い雨が乾いた大地に注ぎました。里は喜びに沸きますが、そこに若武者が現れ「自分は越前との境にある美越(みこし)の池に棲む竜神です。雨を降らせたので約束通り娘御をもらいにきました」と言ったのです。
     父から事情を聞いた娘たちは泣きくれましたが、次女の夜叉姫が自ら嫁入りを志願。里人に送られて揖斐川の流れに若武者と共に跳び入り、上流の池へと上って竜神となり、今も人の世を見守っている……という言い伝えなのです。
     以来、池は夜叉ヶ池と名を変え、麓と池の端とに神社も建てられ、山頂の奥の宮夜叉神社では毎年7月に鎮魂祭が行われているとのこと。
     
     この「夜叉姫伝説」から鏡花はどのような物語を紡いだのか。それは是非、劇場で目撃していただきたいと思います。
     
     
    ◎『夜叉ヶ池』用語解説(登場順)
    居催促(いざいそく)……(借金取りなどが)座り込んで催促すること。
    鴫焼(しぎやき)……もとは鳥のシギを焼いた料理だったが、転じて薄切りのナスに油をつけて直火焼にし、調味味噌を塗った料理のこと。
    (なわて)……田の間の道、あぜ道。
    ありの実……梨のこと。梨が「無し」に通じ、縁起が悪い忌み言葉とされた折、言い換えによりつけられた異称。
    逆蜻蛉(さかとんぼ)……頭が下、足が上になり真っ逆さまにひっくり返った状態のこと。
    しらげ水……米の研ぎ汁など白濁した水のこと。
    越(えつ)の大徳(たいとく)泰澄(たいちょう)……「泰澄」は奈良時代の修験道の僧。天空に現れた貴女のお告げを受け、717年に石川県の霊峰・白山(はくさん)に登頂してを修行し、白山信仰の開祖となったとされる。“越の大徳”は「越前国(現在の福井県)の徳高い僧」の意味。
    行力(ぎょうりき)……仏道の修行をして得た力。
    苦患(くげん)……仏道の言葉で、地獄に落ちて受ける苦しみ。それほどの苦痛や苦難を指す。
    碧潭(へきたん)……深く、青々と水を湛えた淵。
    小菜……芽を出したばかりの菜っ葉。若い菜。
    気味助(きびすけ)……「きび(気味)がよい」を略して人名のように言い換えた言葉。「ざまあみろ」の意。
    神通広大(じんづうこうだい)……非常に能力が高く、できないことがないほど大きな力を持ち、操る人。その様子。
    南無三宝(なむさんぽう)……仏に帰依を誓い、救いを求めること。転じて突然起こったことに驚いたり、しくじった時に発する言葉。「三宝」とは「仏」と「仏の教え=法」、「それを広める僧」の「仏・法・僧」のこと。
    お歩行(おひろい)……「歩く」の尊敬語。
    わやく……無理を言い、無茶をすること。その様子。
    馬士(まご)……馬子、人や荷物を乗せた馬を引いて運ぶ職業の者。
    道陸神(どうろくじん)……峠の上、村境、橋のたもとなどに祀(まつ)られ、外部から来る敵や悪病、災厄から村人を守る神。
    澆季(ぎょうき)……道徳が薄れ、人情も希薄になってしまった終末の世。
    心遺り(こころやり)……憂さ晴らし。ふさいだ気持ちを晴らすこと。
    深山路(みやまじ)……深い山の中の道。
    華冑(かちゅう)……貴族の子孫。
    五逆罪(ごぎゃくざい)……仏道上の五種の重い罪。「母殺し」「父殺し」「聖者殺し」「仏の体に傷をつける」「教団の和合を破壊・分裂させる」という五つ。
    男立(おとこだて)……きっぱりとした気性を持った男子。
    女郎(めろう)……女を罵る呼称。
    鼎(かなえ)の軽重(けいちょう)を論ぜん……もとは「鼎の軽重を問う」と使われ、「統治者、転じて既存の地位や価値観を疑い、覆そうとする人や状況を示す。
    頑冥暴虐(がんめいぼうぎゃく)……「頑冥」は“かたくなでものの道理がわからない様子”を指し、それに“惨(むご)いことをして人を苦しめること”を意味する「暴虐」を加えることで、学円の村人への強い非難を表している。

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