マーティン・マクドナー×長塚圭史の第三弾は
処女作にしてあらゆる賞を総なめにした、
『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』
剥き出しの感情と矛盾がぶつかり合う母娘を鋭く抉り描く、
マクドナーの処女作にして最高傑作を大竹しのぶ、白石加代子
二大女優の競演でここに実現!
『ウィー・トーマス』(03年・06年読売演劇大賞優秀演出家賞受賞)、『ピローマン』(04年朝日舞台芸術賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)に続き、長塚圭史がマーティン・マクドナーの処女作にして最高傑作といわれる『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』を演出する。主演の娘と母親には日本を代表する女優、大竹しのぶと白石加代子が決定。長塚圭史がベスト・キャストで演出するマクドナーの最高傑作、待望の舞台がこの冬、誕生する!!
最高にスリリングな舞台の幕が上がる!
『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』は、英国の作家、マーティン・マクドナー(71年生まれ)が、23歳の時にわずか8日間で書き上げたといわれる作品で、彼の両親の出身地であるアイルランドのリナーン地方が舞台にしており、後に発表された 『スカル・イン・コネマラ A Skull in Connemara』、『ロンサム・ウエスト The Lonesome West』 とあわせて、“リナーン三部作”と呼ばれている。初演は1996年アイルランドにて。幕を開けるや、たちまち評判となり、その後ロンドン、ニューヨークをはじめ世界各国で上演、数多くの賞を獲得し、(イヴニング・スタンダート紙賞新人作家賞、98年トニー賞4部門〔演出賞、主演女優賞、助演女優賞、助演男優賞〕、アウター・クリティック・サークル賞、ドラマ・ローグ賞、ドラマ・ディスク賞ほか)マクドナーを一躍、演劇界の寵児に押し上げた。
リアルでありながらキャラクターが立った登場人物と、人間の本質を鋭くえぐった力強いダイアローグ。そして驚きの後に驚きがやってくる抜群の展開、脳裏に焼きつく衝撃的な場面。
『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』は、怖いもの知らずの若きマクドナーの才能がきらめく作品だ。この無類の面白さが詰まった戯曲を、三度目のマクドナー演出作として手がける長塚圭史は、マクドナーと同世代で、マクドナー作品をこよなく愛し、前二作で高い成果を上げた実績がある。最近も、自身が主宰する阿佐ヶ谷スパーダース公演や、大型のプロデュース作品で更なる成長を見せている長塚。人と人との関係性を的確に描くことができる、伸び盛りのその手腕に注目だ。
そして、今回は主演キャストに大竹しのぶと白石加代子という、日本演劇界が誇るふたりの女優が決定。 娘モーリーンに大竹、母マッグに白石と、現在、日本で考えられる最高の配役が実現することになった。ふたりが競演するのは『虎〜野田秀樹の国性爺合戦』(94年)以来13年ぶり。がっぷり四つに組むのは初めてで、迫力と見ごたえ満点の母娘のバトルが期待される。大竹しのぶの生き生きと自在で陰影に富む演技と、白石加代子の存在感とケレン味のある鮮やかな演技が、それぞれの役にピッタリとはまり、観客はゾクゾクする瞬間に立ち会うことになるに違いない。
マクドナー戯曲と、日本が誇る才能の幸福な出会い!
最高にスリリングな舞台『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』にどうぞご期待下さい!
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