真っ黒いユーモア、猛毒の悪意、不吉な沈黙。
島、家庭、閉ざされた環境で恐ろしいほどに歪んでいく母娘関係。
一瞬輝いた光が照らし出したのは、思いがけない結末だった・・・
アイルランドの片田舎、ゴールウェイ コネマラにあるリナーンに暮らす母と娘。自分勝手で支配的な母親マッグ(白石加代子)は、病身を理由になにひとつ自分でしようとはせず、娘に全ての世話をさせている。娘モーリーン(大竹しのぶ)も負けてはいない。母の頼みをわざと無視したり、いやがらせをしたりと、二人の戦いが毎日続いている。
ある時モーリーンが出かけている間に、近所に住むレイ(長塚圭史)がパーティの知らせを持ってやってくる。イングランドで働いている独身の兄パートー(田中哲司)も久しぶりに帰ってくるという。しかしモーリーンが結婚して出て行ってしまうと困るマッグは、その伝言を彼女に伝えない。ところがモーリーンは帰宅の途中、レイに出会ってその話を聞いていた。
モーリーンは新しいドレスを買ってパーティに出席。その晩、パートーを家に連れて帰ってくる。
翌朝二人を見つけたマッグは激怒、そしてモーリーンに精神病歴があることを暴露してしまう・・・
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