パルコ・プロデュース2026 メアリー・ステュアート by Friedrich Schiller, A New Adaptation by Robert Icke

作品概要

  • 原作

    フリードリッヒ・シラー
  • 翻案

    ロバート・アイク
  • 翻訳

    小田島則子
  • 演出

    栗山民也
  • 出演

    宮沢りえ 若村麻由美 橋本淳 木村達成 犬山イヌコ 谷田歩 大場泰正 宮﨑秋人 釆澤靖起 阿南健治 久保酎吉伊藤麗 上野恵佳 松本祐華段田安則
  • STAFF

    美術=松井るみ 音楽=国広和毅 音響=井上正弘 照明=おざわあつし 衣裳=十川ヒロコ ヘアメイク=佐藤裕子 演出助手=宮田清香 舞台監督=下柳田龍太郎 
    宣伝美術=有山達也 宣伝写真=久家靖秀 宣伝スタイリスト=吉田達哉 宣伝ヘアメイク=廣瀬瑠美・保坂ユミ(若村麻由美) 宣伝PR=る・ひまわり パンフレット編集=金田明子 宣伝映像=尾野慎太郎 プロデューサー=佐藤玄 制作=藤井綾子 製作=小林大介
  • 公式SNS

  • ロゴ

    牢獄に縛られたスコットランド女王 メアリー・ステュアート
    王冠に縛られたイングランド女王 エリザベス1世
    2人の女王を巡る、愛と憎悪、権力と陰謀渦巻く、運命のシーソーゲーム

    ドイツの劇作家フリードリッヒ・シラーが執筆した名作『メアリー・ステュアート』。実在のスコットランド女王とイングランド女王の数奇な運命を描いたこの作品は、これまで数々の演出家がそれぞれの解釈で上演を重ねてきました。今回の脚本は、イギリスの演出家ロバート・アイクが手掛けたバージョン。大胆かつ衝撃的なアダプテーションで2016年アルメイダ劇場での初演では連日ソールドアウト、各紙ではFIVE STARの評価を受け、絶賛されました。その後2018年にはウエストエンドのTHE DUKE of YORK’S THEATREでロングラン上演されるなど高い人気を誇っています。
     
    運命に翻弄された2人の女王を巡る王室悲劇を描く本作の翻訳は小田島則子。演出はこれまでパルコ・プロデュースでの話題作を次々手掛け、『オーランド』では第50回菊田一夫演劇賞大賞を受賞した栗山民也が務めます。パルコ・プロデュース2025『星の降る時』に続いて、物語に確かな深みと広がりをもたらします。
     
    スコットランド女王 メアリー・ステュアート役は、TVドラマ、CM、映画、舞台と多方面で活躍、数多くの映画、演劇の受賞歴を持ち、PrimeVideoシリーズ『人間標本』、映画『ラストマン -FIRST LOVE-』、映画『しびれ』など話題作への出演を控える宮沢りえ。パルコ・プロデュース2024『オーランド』から2年ぶりに演出・栗山民也とタッグを組みます。
    イングランド女王 エリザベス1世役には、第27回読売演劇大賞優秀女優賞など多くの賞を受賞し、数々のドラマ、映画に出演、多岐に渡って活動を広げ、舞台『飛び立つ前に』東京公演が大喝采の中に幕を下ろしたばかりの若村麻由美。日本を代表する2人の女優が、対極的な人生を歩んだ女王を演じます。
     
    そしてエリザベスの寵臣レスター役に、舞台や映画・ドラマなど広いジャンルで活躍し、加藤拓也とタッグを組んでの舞台でも主演を務め、大河ドラマ『べらぼう』の出演も記憶に新しい橋本淳。ポーレットの甥モーティマー役に、舞台や映像作品の垣根を越えて確かなキャリアを積み重ね、来年2月には舞台『黒百合』を控える木村達成。ナイロン100℃等でのケラリーノサンドロヴィッチ作品で独特な存在感を醸し出し、声優としても活躍する犬山イヌコがメアリーの乳母ケネディ役で栗山演出作品に初登場。エリザベスの重臣バーリー役に、24年『オーランド』『血の婚礼』など栗山作品の常連で、現在放送中のドラマ『新東京水上警察』にも出演中の谷田歩。フランス国王の使者オーベスピーヌ役に、Netflix独占配信『新幹線大爆破』で存在感を示し、舞台『リア王』や『白衛軍 The White Guard』にも出演の実力派大場泰正。エリザベスの廷臣デイヴィソン役に、舞台『Too Young』で主演を務めたほか、舞台 た組『景色のよい観光地』やドラマ『ちるらん 新撰組鎮魂歌』への出演を控えるなど多方面で活躍する宮﨑秋人。同じくエリザベスの廷臣ケント役に、今年栗山が手掛けた『フロイス-その死、書き残さず-』にも出演、来年には舞台『ゴドーを待ちながら』への出演も控える文学座のホープ釆澤靖起。メアリーの看守ポーレット役に、劇団「東京サンシャインボーイズ」で活躍し、今年復活公演『蒙古が襲来』や三谷かぶき『歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン)幕を閉めるな』にも出演の阿南健治。メアリーの側近メルヴィル役に、こまつ座の常連で栗山が演出を手掛けた『きらめく星座』や『フロイス-その死、書き残さず-』、『夢の泪』にも出演の久保酎吉。さらにエリザベスの重臣タルボット役に、『セールスマンの死』ほかの成果で芸術選奨文部科学大臣賞、第30回読売演劇大賞最優秀男優賞に輝き、栗山民也の演出作品へはパルコ・プロデュース2025『星の降る時』に続いての出演となる名優・段田安則。実力派俳優たちが集結しました。
     キャスト写真
    時代に翻弄され愛を求め続けたメアリー・ステュアートと、愛を捨て君主であり続けることを誓ったエリザベス1世。2人の女王の狭間で繰り広げられる数々の陰謀、丁々発止のスリリングな王室悲劇を、栗山民也の演出、そして豪華実力派キャストの力強い演技にて描き上げます。どうぞご期待ください。
  • <スタッフ コメント>

    演出 栗山民也


    あと5、6年もしたら、AIが人間のあらゆる生活を支配しているかもしれないし、80年前だって、人間は自ら創り出したものによって自らを滅ぼしてしまったじゃないか・・・などと答えの出ない問いをブツブツと繰り返していた時、一つの作品と出会った。すでに19世紀にあのフリードリッヒ・シラーによって書かれた「メアリー・ステュアート」の、ロバート・アイクによる新たな翻案である。
    二人の女性の全身を賭けたぶつかり合いは、権力、王権、宗教などの対立の時間を冷酷に刻みつける。この長い歴史のなかで、ずっと響き合ってきた二人の人間の孤独な魂の衝突である。その様相は、私たちのこの現在の地球上の様々な対立そのままを鏡に映し出しているようで、とてもリアルだ。全て正確に作られたAIによる一つの解答よりも、舞台という場所で、われわれ人間が出会い別れていく不確定で愚かで間違いだらけの、だけど限りなく美しい物語を、わたしは選ぶ。
      
     

    翻訳 小田島則子


    ロバート・アイクが翻案した『メアリー・ステュアート』の翻訳を担当させて頂き大変光栄に思っています、と同時に大変緊張しています。
    作者ロバート・アイクはまだ30代ですが、既に数々の大作を生み出しており、中でも古い作品を現代風に翻案する名手という印象が強い作家です。その一つ『ザ・ドクター』が栗山さんの演出によりパルコ劇場で上演されたときの記憶は今も鮮やかに蘇ってきます。『ザ・ドクター』は100年以上前にシュニッツラーが書いた原作が元になっていますが、アイクはこれを現代の複数の問題が浮き彫りになる陰影の深い戯曲に仕立てました。
    一方、200年以上前にシラーが書いた戯曲を元にした『メアリー・ステュアート』は、現代の言葉ではあるものの現代風にではなく、より古いシェイクスピアの歴史劇に近づけたような翻案劇になっています。これを栗山さんがどのような舞台に立ち上げていくのか、翻訳をしながらあれこれ想像を巡らしていますが、きっと私の想像は裏切られるのだろうな(良い意味で)と思っています。
    さらに宮沢りえさん、若村麻由美さんが2人の女王をどう造形されていくのか、本番を見るのが楽しみでなりません。
  • <キャスト プロフィール&コメント>

    宮沢 りえ (みやざわ りえ)
    メアリー・ステュアート役

    東京都出身。近年の主な出演作品に、Bunkamura Production 2025 DISCOVER WORLD THEATRE vol.15『リア王』NINAGAWA MEMORIAL(25)、舞台『昭和から騒ぎ』(25)、パルコ・プロデュース 2024『オーランド』(24)、映画『月』(23)、Netflix『阿修羅のごとく』、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22/NHK)などがある。現在、NHK 放送100年特集ドラマ『火星の女王』、PrimeVideo シリーズ『人間標本』が放送/配信中。今後の出演作に映画『ラストマン -FIRST LOVE-』(25/12/24公開)、映画『しびれ』が控える。

    演出の栗山さんからこの山の山頂を目指そう!とお誘い頂いた高い高い山。私にとってヒマラヤ級の『メアリー・ステュアート』メアリーを演じさせてもらえる事への、喜びと怖さで、心も身体も震えます。2025年に演出して頂いた『オーランド』を演じた時のように、高みを目指し、若村さんをはじめ素晴らしいキャストの皆さんと見たことのない景色を見れるよう全力を注ぎたいと思います。
     
     
     
    若村 麻由美 (わかむら まゆみ)
    エリザベス1世役

    東京都出身。近年の主な出演作品に、舞台『飛び立つ前に』(25)、『陽気な幽霊』(25)、『若村麻由美の劇世界』(24)、『La Mère 母』(24)、『Le Fils息子』(24)、『ラヴ・レターズ〜2024 New Year Special〜』(24)、舞台『飛び立つ前に』(25)、映画『私にふさわしいホテル』(24)、ドラマ『嘘解きレトリック』(24/CX)、『科捜研の女』(24/EX)、『この素晴らしき世界』(23/CX)、『初恋、ざらり』(23/TX)などがある。

    パルコプロデュースで栗山民也さん演出は、世界を震撼させたルーシー・カークウッド作『チルドレン』(18)以来です。常に現代社会に問う栗山演出作品は、井上ひさし作『頭痛肩こり樋口一葉』(こまつ座13/16/22)幽霊花蛍役でも多くを学ばせていただきました。最も信頼する演出家にエリザベス1世役に指名いただき光栄です。
    ヴァージン・クイーンとも言われるエリザベスは、運命に敢然と立ち向かう強い女性というイメージでしたが「国王とは国王という身分の奴隷に過ぎない。国王でいることは囚われの身と同じ、自らの心に従うことは許されない。」と吐露し決断に苦悩する人間らしさも併せ持ちます。台詞の攻防戦が見所なので演出を体現出来るよう、私らしいエリザベス1世を目指します。
    牢獄に囚われたクイーンメアリーと、国家という牢獄に囚われたクイーンエリザベス。二人のクイーンの運命と闘いが、今を生きる私たちに何を投げかけるのかご期待ください。
     
     
     
    橋本 淳 (はしもと あつし)
    レスター役

    東京都出身。近年の主な出演作品に、舞台『ここが海』(25)、『いつぞやは』(23)、映画『俺ではない炎上』(25)、『盤上の向日葵』(25)、ドラマ『スキャンダルイヴ』(25/Abema)『ジョフウ〜女性に××××って必要ですか?〜』(25/TX)、『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(25/TBS)、ドラマ『25時、赤坂で Season2』(25/TX)などがある。

    ロバート・アイク版『メアリー・ステュアート』と聞き、一筋縄ではいかない作品だろうと予想はしていましたが、今回翻訳された戯曲を読み、その予想はさらに斜め上をいくものでした。
    レスターという人物を、私に預けてくださった栗山さんの思いに、感謝とともに受けて立つ覚悟です。
    稽古前のひとり孤独に戯曲に向かう時間は、恐ろしくもあり途方もない時間ですが、その時間の大切さも知っています。この素晴らしいカンパニーと合流した時のために、しっかりと準備を積み重ね強大な壁に向かいたいと思います。
    それぞれの欲望を満たそうとする愚かで滑稽な姿、それは国や時代に関係のない、人の業。
    効率や合理性だけを求めることや、自身の発言や行動に覚悟や責任を負うことなく、他者になすりつけ逃げ回る姿に、現代社会にも通ずる普遍性を、悲しいかな、そう感じます。
    この戯曲をしっかりと咀嚼し、裏打ちするメッセージをしっかりと作品の中に刻み込めるように、矜持をもって臨みたいと思います。どうぞご期待ください。
     
     
     
    木村 達成 (きむら たつなり)
    モーティマー役

    東京都出身。近年の主な出演作品に、舞台『狂人なおもて往生をとぐ〜昔、僕達は愛した』(25)、『セツアンの善人』(24)、ミュージカル『スリル・ミー』(23)、テレビドラマ『キャスター』(25/TBS)、大河ドラマ『光る君へ』(24/NHK)、『オールドファッションカップケーキ』(22/CX)などがあり、2026年2月に舞台『黒百合』、2月15日より『北方謙三 水滸伝』放送・配信を控える。

    今回務めさせていただくモーティマーはプロテスタントとして育てられ、カトリックは危険だ、脅威だ、憎めと教えられていたにも関わらず、その教会を見た時に、息が詰まるほどの感動をします。そして、彼はメアリーに会ったその瞬間に、魅かれます。この激しさ、狂おしさといった心の扉を開けるのはきっと苦しいものだろうと今からふるえる思いでいます。「スリル・ミー」以来約2年半ぶりとなる演出家・栗山民也さん、宮沢りえさん、若村麻由美さんを始めとした共演者の皆様に食らいついて、邁進していきたいと思います。
     
     
     
    犬山 イヌコ (いぬやま いぬこ)
    ケネディ役

    東京都出身。近年の主な出演作に、舞台『最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote』、『ベイジルタウンの女神』(25)、『骨と軽蔑』(24)、映画『PERFECT DAYS』(23)、声優として『どこでもマキバオー』(25年)、『ビッグシティ・グリーン』(18年〜)、『ポケットモンスター』シリーズ(97〜23年)など。

    今ですね、正直なところ大変ドキドキしておりますです。なにしろ犬山にとりましては、初めての栗山民也さんの演出、初めてご一緒させていただく多くの共演者のみなさま、さらには新生PARCO劇場の舞台に立つのも初という、初体験ラッシュでござります。
    しかし、こう書いてみると、ここまで初づくしな経験もなかなか出来るものじゃないですね。うむ、そうですね。そう考えるとなんだかワクワクしてきますね。そんなドキドキもワクワクも味方につけまして、この「メアリー・ステュアート」の世界の中で生き、みなさまと魅力的な舞台を創り、お届けできたらと思っております。
     
     
     
    谷田 歩 (たにだ あゆみ)
    バーリー役

    静岡県出身。近年の主な出演作に、舞台『オーランド』(24)、『血の婚礼』(24)、『ロスメルスホルム』(23)、映画『赤羽骨子のボディガード』(24)、『森の中のレストラン』(22)、ドラマ『キャスター』(25/TBS)、ドラマ『新東京水上警察』(25/CX)などがある。また、映画『ラストマン -FIRST LOVE-』の公開を控える。

    原作の本を取り寄せ読み出した時は発狂しそうだった、なにせ300ページに渡るメアリーの生い立ちを描いた文献だったからだ。コレをどういう形で台本におこすにしても、想像するだけで緊張感が高まってくる。しかし色んなメアリー経験者の意見を聞いて確かに難しくはあるがやり甲斐はあるという事が判った。そしていざ上演台本が届いて目を通すと新たな難問が湧いて来た、この本通りに演技をしてもエンターテイメントにはならない。と言うのは、終始イングランドに対して謀反を企てたスコットランド女王を処刑するか否かを議論で時には策略で問うて行くだけのストーリーだからだ。従って各シーンでの瞬間の演技やリアクションが物凄く重要になってくる、発見や驚きを明確に裏に持つ気持ちをちゃんと表現して行かないと眠たい芝居になってしまう。先日お会いした若村さんが「メアリーは牢屋に幽閉されているけれど、エリザベスはイングランドに幽閉されている」と言う言葉が俺の中でヒントになった気がした。19年の幽閉後処刑されたメアリーの最後の2日弱を描いた今作、全集中で作りたい
    大好きな出演者ばかりで本来なら楽しみしかないのですが、コレはストイックな稽古場になる予感しかないので早めの覚悟が必要だと思う年末の今日でした
     
     
     
    大場 泰正 (おおば やすまさ)
    オーベスピーヌ役

    東京都出身。近年の主な出演作に、舞台『リア王』(25)、『白衛軍 The White Guard』(24)、『ダディ』(22)、映画『ヘルドッグス』(22)、『忌怪島』(23)、『BAD LANDS』(23)、Netflix『新幹線大爆破』(25)、ドラマ『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』(25/CX)、『仮面ライダーゼッツ』(25/EX)など。

    今回のロバート・アイク版は、古典文学としての格調を保ちながらも、俳優が舞台に立ち、言葉と身体によって立体化されることを前提に翻案されていると感じています。政治権力、宗教、男女関係といった問題が、登場人物それぞれにとって切実なものとして迫り、舞台上での俳優同士のリアルタイムの応酬が、今から楽しみでなりません。宮沢りえさん、若村麻由美さんをはじめとする共演者の皆さまと共に、お客様にハラハラドキドキする時間をお届けできたらと思います。また、これまで数多くの名作を生み出してこられた栗山民也さんの演出を初めて受けられることを、大変嬉しく思っています。これから始まる創作の過程の中で、この戯曲がどのように立ち上がっていくのか、その時間を共有できることを楽しみにしています。
     
     
     
    宮﨑 秋人 (みやざき しゅうと)
    デイヴィソン役

    東京都出身。近年の主な出演作に、舞台『Too Young』(25)、『デカローグ』(24)、『彼方からのうた』(24)、『血の婚礼』(24)、ドラマ『初恋DOGs』(25/TBS)、『嘘解きレトリック』(24/CX)、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(23/TBS)がある。TBS×U-NEXT×THE SEVEN『ちるらん 新撰組鎮魂歌』や舞台た組『景色のよい観光地』の出演を控える。

    デイヴィソン役を演じます。宮﨑秋人です。
    栗山民也さんとは今回で3回目となりますが、毎回新しい発見と挑戦をさせていただき、本当に感謝しています。今作では、シラーが描いた重厚な世界観の中で、宮沢りえさんをはじめとする素晴らしいキャストの皆さんと舞台を創り上げられることを心から楽しみにしております。二人の女王の運命が交錯するこの物語は、権力と愛、そして人間の本質に迫る深遠な作品です。歴史上の人物でありながら、現代にも通じる普遍的な感情や葛藤を抱えた一人の人間として、役に命を吹き込んでいきたいと思います。観客の皆様に心に残る舞台をお届けできるよう、全力で取り組んでまいります。
     
     
     
    釆澤 靖起 (うねざわ やすゆき)
    ケント役

    東京都出身。近年の主な出演作に、舞台『華岡青洲の妻』(25)、『フロイス -その死、書き残さず-』(25)、『白衛軍 The White Guard』(24)、『喜劇 二階の女』(23)、映画『雪風 YUKIKAZE』(25)、『検察側の罪人』(18)がある。来年、舞台『ゴドーを待ちながら』の出演を控える。

    これほど胸を高鳴らせて本のページを繰りに繰った事があったでしょうか。歴史に疎い私が一気に読み切ってしまった『メアリー・ステュアート』は人間の全感情てんこ盛りの崇高で重厚なエンターテイメント作品でした。この傑作を名舞台発信基地のパルコ劇場で、しかも栗山さんの演出で、しかも宮沢さんと若村さんを主軸に据えて、ってどれだけ贅沢で奇跡的企画なんでしょうか。そしてそこに、この私が参加できるという奇跡的奇跡。本当にありがたい事です。長生きはするものです。
    ガチガチに緊張しいの私ですが、幸い共演者の中には以前ご一緒させて頂いた方も居られます。和やかに、気負わず、一所懸命に取り組む所存です。
    皆様、何卒宜しくお願い申し上げます。
     
     
     
    阿南 健治 (あなん けんじ)
    ポーレット役

    大分県出身。近年の主な出演作に、朗読劇『また、桜の国で』(25)、東京サンシャインボーイズ 復活公演『蒙古が襲来』(25)、三谷かぶき『歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン)幕を閉めるな』、映画『美晴に傘を』(25)、『スオミの話をしよう』(24)、『傲慢と善良』(24)、24時間テレビ ドラマスペシャル『トットの欠落青春記』(25)、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22)などがある。

    44歳で亡くなった哀しきヒロイン、スコットランド女王メアリー・ステュアートの名前を知ったのは、映画ではあり、今回の台本でより深く知った感じでもあります。そのメアリーの看守役のポーレットは、女王陛下絶対の時代で、忠実に真面目に看守を全うしようとするも、彼なりに揺れ動きもある感じで、引き入れた甥っ子の事もあって、様々な思いの中でのおじさんではあります。メアリーの物語は、ドイツの劇作家が最初に書いて、今回の作品は、イギリスの演出家が手がけた本で、それを日本語に翻訳された世界ではありますが、1568年のメアリーのイングランド亡命から1586年に亡くなるまでの真実は、如何なるモノではあったのかなと、そんな事も日本人である私が想像しながらで、色々と楽しみたいとは思います。
     
     
     
    久保 酎吉 (くぼ ちゅうきち)
    メルヴィル役

    千葉県出身。近年の主な出演作に、舞台『きらめく星座』(25)、『先生の背中〜ある映画監督の幻影回想録〜』(25)、『フロイス -その死、書き残さず-』(25)、『テーバイ』(24)、『無頼の女房』(24)、『夢の泪』(24)、NETFLIX『阿修羅のごとく』(24)、NHK連続テレビ小説『虎に翼』(24)などがある。

    これまで色々な方々が演じて来られた、古典の名作「メアリー・ステュアート」。そのロバート・アイク翻案バージョンを栗山さんが演出する。きっと何か、仕掛けてくるに違いない。どんな舞台ができあがるんだろう。今回共演する方も、半分以上初めてご一緒します。皆さん、どんな稽古をするんだろう。自分の事はさておいて、面白い舞台ができそうな、予感とワクワク感でいっぱいです。今までにない「メアリー・ステュアート」が立ちあがる瞬間を、是非、皆さんと一緒に作れたらと思います。
     
     
     
    段田 安則 (だんた やすのり)
    タルボット役

    京都府出身。近年の主な出演作に、舞台『星の降る時』(25)、『やなぎにツバメは』(25)、『夫婦パラダイス〜街の灯はそこに〜』(24)、『リア王』(24)、『シラの恋文』(23)、映画『ミステリと言う勿れ』(23)、ドラマ『しあわせな結婚』(25/EX)、『ブラックペアン シーズン2』(24/TBS)、大河ドラマ『光る君へ』(24/NHK)、など。ドラマ『再会〜Silent Truth〜』(26/EX)を控える。

    僕としては舞台に立つのが少し間が空いての「メアリー・ステュアート」ということで、名作と呼ばれる作品に挑めることを今から楽しみにしています。
    栗山さんとは今年「星の降る時」で久しぶりにお仕事することができて、演出に迷いがなくいつも的確で本当に楽しかったので、またご一緒できるということで嬉しく思っています。
    宮沢さんとはこれまでも何度も共演させていただいていて、今回も良いものになるんだろうなという安心感と期待もありますし、初めて共演させていただく方も多いので、そんな方たちのお芝居に触れられるのは楽しみの多い現場になりそうだなと感じています。
    メアリーとエリザベスの人生の交わりがスリリングに描かれた、ストーリー自体が劇的で面白い作品です。
    栗山さんの演出に僕たち役者が応えて立ち上げることができれば、良いものをお届けできると確信していますので、是非ご期待ください。
  • パルコ・プロデュース×栗山民也演出作品
     
    『海をゆく者』(20092014)@PARCO劇場他

    作=コナー・マクファーソン 翻訳=小田島恒志 演出=栗山民也

    出演=小日向文世、吉田鋼太郎、浅野和之、大谷亮介、平田満
    ※第49回紀伊國屋演劇賞個人賞(平田満)

     
    『オレアナ』(2015)@PARCO劇場他

    作=デヴィッド・マメット 翻訳=小田島恒志 演出=栗山民也

    出演=田中哲司・志田未来

     
    『母と惑星について、および自転する女たちの記録』(2016)@PARCO劇場他

    作=蓬莱隆太 演出=栗山民也

    出演=志田未来、鈴木杏、田畑智子、斉藤由貴

     
    『アンチゴーヌ』(2018)@新国立劇場小劇場他

    原作=ジャン・アヌイ 翻訳=岩切正一郎 演出=栗山民也
    出演=蒼井優、生瀬勝久、梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤誓、渋谷謙人、富岡晃一郎、高橋紀恵 他
    ※第26回『読売演劇大賞』最優秀女優賞(蒼井優)第53回紀伊國屋演劇賞個人賞(蒼井優)

     
    『チルドレン』(2018)@世田谷パブリックシアター他

    作=ルーシー・カークウッド 翻訳=小田島恒志 演出=栗山民也

    出演=高畑淳子、鶴見辰吾、若村麻由美
    ※第26回『読売演劇大賞』大賞及び最優秀演出家賞(栗山民也)、優秀スタッフ賞(音響=井上正弘、照明=小笠原純)、菊田一夫演劇賞(若村麻由美)

     
    『母と惑星について、および自転する女たちの記録』(2019)@紀伊國屋ホール他

    作=蓬莱隆太 演出=栗山民也

    出演=芳根京子、鈴木杏、田畑智子、キムラ緑子

     
    『人形の家Part2』(2019)@紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA他

    作=ルーカス・ナス 翻訳=常田景子 演出=栗山民也

    出演=永作博美、山崎一、那須凜、梅沢昌代
    ※第27回『読売演劇大賞』優秀作品賞

     
    『ゲルニカ』(2020)@PARCO劇場他

    作=長田育恵 演出=栗山民也

    出演=上白石萌歌、中山優馬、勝地涼、早霧せいな、玉置玲央、松島庄汰、谷田歩、キムラ緑子 他
    ※第28回『読売演劇大賞』優秀作品賞

     
    『ザ・ドクター』(2021)@PARCO劇場他

    作=ロバート・アイク 翻訳=小田島恒志 演出=栗山民也
    出演=大竹しのぶ/橋本さとし、村川絵梨、橋本淳、宮﨑秋人、那須凜、天野はな、久保酎吉/明星真由美、床嶋佳子、益岡徹

     
    『凍える』(2022)@PARCO劇場他

    作=ブライオニ―・レイヴァリー 翻訳=平川大作 演出=栗山民也

    出演=坂本昌行、長野里美/鈴木杏
    ※第30回『読売演劇大賞』優秀男優賞(坂本昌行)、優秀女優賞(長野里美)、菊田一夫演劇賞(坂本昌行)

     
    『海をゆく者』(2023)@PARCO劇場他 ※PARCO劇場開場50周年記念シリーズ

    作=コナー・マクファーソン 翻訳=小田島恒志 演出=栗山民也

    出演=小日向文世、高橋克実、浅野和之、大谷亮介、平田満
    ※第31回『読売演劇大賞』優秀男優賞(高橋克実)

     
    『オーランド』(2024)@PARCO劇場他

    原作=ヴァージニア・ウルフ 翻案=岩切正一郎 演出=栗山民也

    出演=宮沢りえ、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一
    ※『菊田一夫演劇賞・大賞』受賞(栗山民也)

     
    『星の降る時』(2025)@PARCO劇場他

    作=ベス・スティール 翻訳=小田島則子 演出=栗山民也
    出演=江口のりこ、那須凜、三浦透子、近藤公園、山崎大輝、八十田勇一/秋山菜津子、段田安則 他

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